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蝉しぐれ(劇場版)を観た

時代劇が好きなのは、勧善懲悪ものが好きな性格故なのですが、
とりわけ、「お登勢」と「蝉しぐれ」は某国営放送で観て、特にお気に入りでしたね。

あとは、海猿もドラマ版が好きでした。国分太一と永作博美のカップルのBSドラマ。
陰陽師は、ゴロちゃんのも野村萬斎も好きでした。

===

あらすじは、Wikipedia情報が分かりやすいのでスーパー割愛。

藩の内紛に巻き込まれ、父を切腹に追い込まれた主人公の牧文四郎。
周囲から白い目で見られながらも、幼馴染の逸平、与之助とは変わらぬ友情をはぐくんでいた。
同じく幼馴染のふくに想いを寄せていた文四郎であったが思いは伝えられぬまま。

大人になった文四郎に、父の仇である主席家老の里村から呼び出しがかかり、なんと復禄を申し付けられ、出役の職の就くことになる。
江戸へ出ていた与之助は海坂藩へ帰藩し、逸平と共にまた三人で青春をたどる。
そんな中、江戸で仕入れた情報を与之助から耳にした文四郎。
幼馴染にして、初恋の相手のふくが藩主のお手付きとなり、子どもをもうけていたのだった。

しばらくして、再び里村に呼び出された文四郎。
ふくの子を連れて来いと命ぜられたが、その裏に罠の匂いをかぎ取った文四郎たちは、ふくと、その子息を
反里村派の家老宅へ避難させることに。
そして逃避行の中で、ふくと文四郎は互いの気持ちを確かめ合い、一度抱擁を交わす。

無事ふくと子どもを守った文四郎。
数年後、ふくから一通の手紙が届く。
そこには息子の養子縁組が整ったこと、そして藩主の一周忌を迎え、ふくが仏門に入ることを知らせる内容と、
そして、今生の未練をして一度だけ会いたいと書いてあった。

人里離れた茶寮で水入らずの時間を過ごす二人。
共に人の親になっていた二人は、叶えられなかった恋路を悔いながら、懐かしき互いの名を呼び合うのだった。

≪感想≫
市川染五郎さん(今の松本幸四郎さんですが)はすっとしたイケメンで、位の高いお侍さんという感じですね。
木村佳乃さん演じるふくもどこか、もともとお生まれがよさそうな感じがあります。
与之助役の今田耕司さん、逸平役のふかわりょうさんもいい味を出していました。
二人が少し軽く、田舎臭い感じがあって、真実味?が増しておりました。

脇の俳優さんが豪華でまあ!
この話の悪役 里村役は加藤武さんでしたね。私の中で加藤さんは金田一のおっちょこちょい警部ですがw
ちょっと声が高いから、軽妙で、より怪しく思えてくる不思議。
あとは麿赤児さんや柄本明さん、緒形拳さん、田村亮さん……鬼籍に入られた方も多数で。
物語はドラマ版で分かっているので、その分いろんな部分を見ることが出来ましたね。

逃避行を成功させたあとで、里村の家老に乗り込んだ文四郎は「死にゆく者の気持ちがご家老には分からないのだろう」と訴える。
それは今回の謀略で多くの人間が亡くなったこともそうだし、自分の父が切腹させられた時のことも含め、
命を軽視する里村に対しての魂の訴えだったんでしょう。
その時台詞「死にゆく者の気持ちとは……」
そう言いながら、涙をためて里村ににじり寄り、刀を抜く文四郎。しかし里村を斬ることはしない。

その部分の文四郎の鬼気迫る雰囲気は、やはりドラマ版の内野聖陽が勝るかな~あれは凄かった。
人生の苦汁をなめましたというのがにじみ出ていたのも内野さんのような気がします。ほんと圧倒されたもん。

ドラマ版が好きだってのもあるんですが、与之助と逸平が、宮藤官九郎と石橋保っていうのもよかったんですよ。
いかにも学者って感じのクドカンと、剣術にたけているけどちょっとお気楽な逸平。内野さんとの三人がとても仲よさそうに見える。
今田さんとふかわさんもよかったんだけどね、予想外で。

そしてやはりラストの二人で会うシーンですよ。
内野さん、水野真紀さんのペアの時は、確か匂わせベッドシーン?(というかうっすら描写だけど)があったんですが、
映画は無かったですね。回想シーンになりました。しかもスローモーションの。

文四郎にひそかに想いを寄せるふくの目線で描かれた映像。
へびに噛まれた指を吸ってくれる文四郎、花火大会を一緒に見て袖口をこっそり摘まむふく、
江戸へ藩主の正室のお世話係として上京せねばならなくなった夜、文四郎に嫁にしてもらいたいと言いに行こうとしたこと、
「あなたの子が私の子で、私の子があなたの子であるという道はなかったのでしょうか」という言葉が、
ストレートでありながら、なんという……やらしくないというか。
本当に好きだったんだなあ。好きというだけでは愛がはぐくめない世界に生きた二人の初恋が、長い時を経て終わった(?昇華された?)んですね。

もちろんそれ以外の要素もたくさんあります。
文四郎の剣術のくだりです。完全に無視したあらすじに仕上げてしまいましたが、
秘伝の技を文四郎は授けられます。映画版では利重剛さんに授けられてましたね。秘剣村雨?だったかな。
ドラマ版では石橋蓮司さんが師匠やってました。
兵馬っていう敵役と、討ち合いもする場面があります。一度負けて、ふくとの逃避行の中で再戦して秘剣を披露して勝つんですが、
そこは割愛で(おいおい)
兵馬役は緒形幹太さんでした。

剣術を鍛えてきた文四郎や逸平が初めて人を斬る。
与之助は剣がからきしだめだから、知恵を使って文四郎たちを助ける。
政に振り回されて、牧家は本当に苦労したと思います。
父の死を恥ずかしいものとは決して思わなかった文四郎。
またもや政のゴタゴタに巻き込まれますが、友人たちの助言で英断を下し、見事、大義を果たす。
そして、初恋の苦みを味わいながらも、前を向いて歩きだすというね。

映画版も面白かったな。画面がきれいだった。
時代劇もいいね。言葉じゃなくて、視線と行間を読ませる作品が好き。
てかちゃんと原作を読んだ方がいいよな。こんなにドラマも映画も見たのに、原作読んでないとか……すいません藤沢周平さん。
ドラマ版も再放送してくれないかな。そしたらもうDVDに録画するから……プリーズ国営放送!

というわけで終了……ふう。満足。

ここまで読んでいただきありがとうございました(^^♪
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ちゃんこい
Posted byちゃんこい

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