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FOREVER Dr.モーガンのNY事件簿Ep5【繰り返す歴史】

エピソード5【繰り返す歴史】のあらすじ&最後までのネタバレです。

脚本はもとより面白いですが、それぞれのキャラも立ってきて、ますます面白くなってきました。
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NYの下町で古い遺体が発見される。
あまり治安のよくない地区での腐乱死体だった。

モーガンの見立てでは、死後三日。頭部の裂傷が死因。
マイク刑事とジョーはいつもようにジャンキーが薬物中毒で死んだのではないかと推理するが、モーガンは否定した。

ルーカスとともに解剖すると、腕に刺さっていた注射は死後に挿入されたものであると判明。
頭部の傷をつけたものが殺人犯で、偽装をしたのではないかと推理する。
そしてルーカスの調べによって、被害者の名前はラウール・ロペスだと判明する。

ヘロインが注射されていたことから、それを分析すれば売人が特定できるのではないかとモーガンは考える。
しかし警察の分析班は手一杯で、検査には二週間かかると言い、モーガンは呆れてしまう。

その夜、ルーカスとともに現場へと向かったモーガンは、警察が押収し損ねたかもしれない薬物の証拠を探し始める。
検死の結果、ネズミがラウールの遺体をかじっていたことを思い出し、ルーカスにネズミを捕まえるように言いつけるモーガン。
ルーカスは仕方なくネズミを追いかけ始める。

一方モーガンが現場を離れようと外に出ると、そこへヘロインの売人が現れる。
モーガンはラウールのことを知らないかと尋ねると、彼は昔は麻薬をしていたが、今は交際相手との生活を最優先し、麻薬から足を洗っていた。
それを聞いたモーガンは、彼の体内にあるヘロインとの成分を比較するために、一袋購入することに。
しかしタイミング悪くそこへ警察が現れて連行されてしまう。

殺人課に連れてこられたモーガンが集中砲火を浴びるが、「これは殺人事件の捜査だ」と主張して呆れられる。
そこへようやくネズミを捕まえたルーカスがやってきて、捜査が再び動き出す。

警察にラウールの交際相手がやってきて、遺体がラウールであると証言する。
彼女の様子から、二人は間もなく結婚式を控えているのではないかと推理したモーガンは、彼女にそう尋ねる。
春には式を挙げる予定だったと言う彼女に、ジョーはさらに詳しく事情を訊く。
彼は刑務所を出てから人生をやり直すために、公民館で働きながら貧しい人たちの支援をしていたと言う。
彼は死の直前、電話で誰かと言い争っていたと彼女が証言し、ジョーはその相手を調べることに。

一方モーガンはオフィスへ戻り、ルーカスから報告を受ける。
ネズミから採取したヘロインは多数の事件にかかわっている物と同じ成分で、売人を特定するのは不可能だった。
その代わり、変り者のルーカスの機転で、あることが判明する。
ルーカスは具合の悪そうなネズミを開腹手術していた。
体内にはたくさんのごみが詰まっていて、その中に宝くじや、指輪があるのを発見したモーガンは、ある仮説を見出す。
ルーカスとともにラウールのレントゲンを確認したところ、指がネズミにかじられていた。
そして薬指が骨折していることを発見。その傷の新しさから、死の直前に何かを殴りつけたのではないかと推測する。

彼が通っていた公民館の中にあるボクシングジムへとやってきたモーガンとジョー。
ジムトレーナーのファビアンに話を聞いてラウールの足取りを追うが、そこで電話の言い争いをしていた相手が判明する。
相手はトミーという不動産屋だった。一体の地上げをしており、巨大公園やマンションを建てようと周囲の土地を買い占めていた。

ボクシングジムの片隅にいた少年にモーガンは声を掛ける。
彼はラウールの遺体が発見されたマンションの前で座り込んでいた少年だった。
彼はラウールのことを兄のように慕っていた。モーガンは詳しく事情を訊こうとするが、彼は逃げてしまう。

ジョーとともに街の雑貨店へとやってきたモーガン。彼が持っていた宝くじを販売したであろう店だった。
店主に事情を訊くと、ラウールはいい人物であったが、トミーによる街の再開発は反対していた。
店主は街のことが好きだったが、ジャンキーたちに店を荒らされたりする日々に嫌気がさし、ラウールに止められたものの、
トミーに店を売る契約をしたのだと言う。

トミーの会社が開発している公園へとやってきたモーガンとジョー。
工事真っ最中のそこで、モーガンはあることに気づく。
ラウールの遺体がはいていた靴底のゴムが、現場で敷き詰められていたゴム素材と同じだったのだ。
ここでラウールが殺害されたに違いないと考え、彼の携帯が落ちていないか探し始めるモーガン。
ジョーが彼の番号にかけると、モーガンは仕上げ材の流し込まれた一角を探し回る。
そして僅かな振動音から、携帯の場所を特定した。
まだ電源がついたままだった携帯を拾い上げ、最後の通話番号に電話を掛けると、それはトミーだった。

ラウールから電話を受けていたトミーだったが、自分は殺していないと主張。
実業家のトミーが自ら手を汚すことはないとジョーに言われ、モーガンはエイブの店に帰ってくる。

そこへジョーが実行犯と思われる男の資料を持って訪ねてくる。男の名はルー。マフィアの元手下だった。

その夜、彼を監視することにしたジョーとモーガン。
トミーから何かを渡されている場面を目撃した二人。彼はそのまま街の公民館へと向かい、トミーから渡された紙袋を室内に置いてきていたようだった。
さっそく二人は公民館に侵入し、ロッカーにしまわれた紙袋を手に入れる。そこには多額の現金が入っていた。
実行犯はファビアンなのではないかと二人は推測する。

モーガンのオフィスへとファビアンを連れてきたジョー。
ラウールの遺体と対面したファビアンはその傷んだ遺体に思わず目を背ける。
そんな彼にモーガンはある仮説をぶつける。ネズミの腹から見つかったラウールの指輪には本人以外の皮膚組織が残っていた。
それがファビアンの物ではないかと言う。するとファビアンは自分の額の傷を気にしつつ、それを認めたが、
殺しはしていないと否定する。

トミーから送られた多額の現金は何かと問われたファビアンは、それはトミーへの協力資金だと答えた。
街の住人の説得役を任されたファビアンは、その報酬として多額の現金を渡されていた。
ラウールはそれを知って激怒し、ファビアンを殴りつけていたが、喧嘩別れしてそのままだったと言う。

翌日、ファビアンに捜査協力を依頼し、盗聴器をしかけてトミーの元へと向かわせる。
しかしトミーは勿論口を割らない。
モーガンはラウールの家の前で遊んでいた少年に声を掛ける。ラウールを兄のように慕っていた彼だった。
モーガンが話しかけると笑顔で応じたが、トミーの手下ルーがそんな二人の様子を監視していた。

それに気づいた少年は慌てて逃げ出す。彼がテニスボールを壁にぶつけて遊んでいる痕跡を見たモーガンは、
それがラウールの遺体発見現場にもあったことを思い出し、彼が詳しい事情を知っているのではないかとジョーに報告。
急いで彼のあとを追いかけたが、彼はすでに何者かに捕まって連れ去られていた。

モーガンとジョー、そしてマイクが捜索を始め、ルーのトラックを発見。荷台を確認するも、少年の姿はなし。
モーガンは彼と会話を交わした状況を思い出し、ルーにおびえたのではなく、その横で店の掃除をしていた雑貨屋の店主におびえたのではないかと考える。
ジョーと急いで雑貨店へと向かったモーガンは、地下室に閉じ込められている少年を救出。
そして店主を追いかけると、道に飛び出した彼はトラックにひかれて亡くなってしまう。

モーガンは諸悪の根源であるトミーが裁かれない状況にいら立つ。
ジョーはそんなモーガンをある場所に連れ出す。そこは公民館だった。
ファビアンの証言により、トミーは贈賄容疑で逮捕されることに。
そして地区の住民たちにトミーの悪行を暴露し、土地売却の契約を破棄させて、公民館は存続されることとなった。
トミーが開発していた公園はそのまま竣工されることとなったがラウールの名前を残そうと、彼の名をつけるのがとファビアンは言う。

少年とモーガンは短い会話を交わす。将来はボクサーか医者になりたいと言う彼に、「どちらにもなればいい」と励ますモーガン。

その夜、ジョーを夕食に招いたモーガン。
エイブと三人で食事をしていると、ジョーは二人の関係を質問する。
だいぶややあこしいんだと言って二人は口数が増える。そんな様子を微笑ましく見守るジョーだった。

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タイトルの「繰り返す歴史」というのはこのエピソードのミソなのですが、うまいことあらすじでは書けませんでした。
何年もの間生きながらえているモーガンにとって「歴史は繰り返す」という言葉の意味は理解できるものであり、またその逆でもあるのですが、
必ずしも繰り返しているわけではなく、何か小さな変化ももちろんあり、全く変わってないものもある。
しかし、それに気づくことができるのは、ずっとその時代を見ている人物だけ。モーガンだけなのです。

過去、同じ移民の地区で、チフスに罹患した親子を救えなかったモーガン。
横柄な街の権力者に暴力で負けてしまい、医師でありながら、治療をすることもできなかった。
そのことを悔やみ続けていたんですねえ。
その親子の父親が革職人だったのですが、父を失った息子から譲ってもらった革のカバンを大切にとっていたんです、モーガン。
でもその鞄はエイブの店で販売していて、とうとう売れてしまった。
それをモーガンは知って凄くショックを受けるんです。その様子を見たエイブは、売れた三倍の値段で買い戻すんですね。
きっとこの事件に遭遇していなかったら、鞄が売れてもあまりショックを受けなかったのでしょうが……
エイブとモーガンの深い愛情に気づきました……

その救えなかった親子のことを思い、今回の事件への入れ込みも深いものがありましたね。
少年を救うことができて、モーガンも心が少しは晴れたのかなと思います。

今回ボクシングというスポーツも少し絡んでいましたが、トミーという巨悪に鉄槌を下すことができなかったことに
苛立ちと葛藤を抱いていたモーガン。しかし、小さな罰ではあるももの、彼を罪に問うこともできた。
「大きなことを成し遂げることは難しいけれど、小さなことを積み重ねることも大切。まずは立ち向かうことが大事なのだ」
と最後にモーガンも締めていました。倒されても倒されても、何度も立ち上がることが大切。
繰り返していくことが大切なのだと言いたかったのですかね。

ちょっと話が変わりますが、ルーカスがほんまにええキャラ。
ネズミを一晩じゅう追いかけて、胃の中を分析、んで病気のネズミちゃんは手術してあげる謎の優しさ。
吹替の声をされている藤巻さんが飄々としててキャラが引き立ちますw

ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)

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ちゃんこい
Posted byちゃんこい

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