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主任警部モース S5E1【メアリー・ラプスレイに起こったこと】

シーズン5エピソード1【メアリー・ラプスレイに起こったこと】のあらすじ&最後までのネタバレです。

シーズン5までやって参りました。初期のころから比べると、モースもルイスもだいぶ老けましたね。
タイトルに具体的な人の名前が出てきたのってこれが初めてだったような……?

===

警察OBで警視監まで上り詰めたヒリアンが叙勲した宴が開かれた。
彼はモースの上司であり、宴の席にルイス達とともに参加していた。
同僚のドーソン警部に声を掛けられたモースとルイス。
彼はヒリアンが警部をしていたときに、ともに部長刑事をしていた間柄だった。
ヒリアンがロンドンに栄転した時に親しかったドーソンも一緒に転属した経緯があった。
ドーソンは厳刑を望むことで有名で、ルイスもその名前を知っていた。
ルイスが二人の仲を尋ねると「意見は合わないが、仲良くやっていた」とモースは言う。

その夜、宴を終えたヒリアンは、ドーソン夫妻に送り届けられたあとでソファーで寝ていた。
するとそこへ侵入者が現れ、室内を物色。気づいたヒリアンが制止しようとするが、もみ合いになり床に倒れて、そのまま亡くなってしまう。
翌日、捜査を始めたモースとルイス。
ドーソンがヒリアンの家にやってくる。昨晩酔っ払っていたヒリアンに挨拶ができなかったため、訪問したのだと言う。

ヒリアン宅の家政婦から特にめぼしい証言はなく、直近の訪問者は塀の修理業者のテレンスと、ヒリアンが執筆した小説の補助をしていた作家のウォルターくらいだった。
外で警備をしていた若い警察官が、ヒリアンの家の前の道路を猛スピードで走り去るのを目撃しモースに報告。
ナンバープレートを照合するようにと指示をだした。
モースが警察署へ戻ると、警察の英雄ヒリアンの死に報いたいと署員総出でヒリアンが過去に担当した事件の資料を漁っていた。
一方でルイスはテレンスを尋ねる。
彼は母親と一晩中家にいたと言い、ヒリアンの死に動揺した。

検死の結果、彼の頭蓋骨の一部は元々薄かった。今までそこにけがを負わずに生きてこられたことを検死官が幸運だと言うほどに。

ルイスはモースの代わりに報告書を仕上げ、モースはドーソンの妻に話を聞きに行く。
ドーソンも事件の捜査に加わりたいと懇願し、モースは渋々OKを出していた。
ドーソンがロンドンで用事を済ませている間に、一人きりの妻に話を聞く。
「夫をどう思うか」
という質問に対し、モースは率直に幸せそうには見えなかったと答えた。それを聞いた妻はやはりそうかと言わんばかりに頷いた。そしてその原因は自分にも大きいと言う。
「もし私たちにこどもが居たら」
そう言う彼女にモースはかける言葉が見つからない。

夜、一人で帰り道を歩いていると、ルイスの車が近づき、車で走り去った運転手が見つかったと報告する。
その男はロンドンの書店経営者フレデリックだった。
取り調べを始めたモース。フレデリックの財布の中に、ヒリアンの著書の記事が入っていたことから、前から知り合いだったのではないかと問いかける。
「著者に遭ってお近づきになれれば、本の売れ行きが伸びるかもしれない」
だから彼に会いに行った十いうが、事件をしって巻き込まれたくないと思い、現場から逃げたのだと答える。
それを聞いたモースは、嘘くさいと感じるのだった。

翌日、モースはウォルターを尋ねた。彼にアリバイを尋ねると、ヒリアンの亡くなった夜はロンドンに居たという。
警察署に戻ってきたところ、フレデリックの足跡と現場の足跡が完全に一致。彼への疑いが強まる。
娘のバーバラが父の無実を訴えて警察にやってきたことを伝えると、フレデリックは動揺し、黙秘を決め込んでしまうのだった。
なぜ親子が弁護士を頼まないのか不思議に思ったモース。
ロンドンからオックスフォードへと戻ってくるドーソンをルイスに迎えに行かせ、モースは一人、ヒリアンの家にやってきた。
そこにはウォルターが居た。そして彼がつけていたという事件の記録が盗まれているのだと言う。

その事件は18年前に起きた、少女殺害事件。
その少女はの名はメアリー・ラプスレイ。当時8歳だった。
名前をきいてモースは愕然とする。

その頃ルイスはドーソンと合流し、警察へと向かっていた。
モースはフレデリックの正体がわかり、彼と対峙。そこへルイスがドーソンを連れてくる。
フレデリックの顔を見たドーソンは突然怒り出し、ルイスに殴り掛かる(!)
モースが必死になって止め、ようやく正気を取り戻したドーソン。モースは「ルイスに謝れ」というが、ルイスはそれを遠慮した。
そして、フレデリックに指一本触れないように忠告したうえで、ドーソンを取調室へと入れる。

モースはルイスに、フレデリックとドーソンの因縁、そしてメアリ―・ラプスレイの事件を話し始めた。
事件当時、メアリーとフレデリックの娘バーバラが友人同士であることが理由で、フレデリックは一週間拘留された。
ヒリアンとドーソンは彼に対し、行き過ぎた取り調べを行っていた。
モースも捜査にかかわっており、フレデリックと使っていた釣り小屋で凶器のナイフと少女の遺体を見つけたのだった。

フレデリックは今回も犯行を否認。ドーソンもそれを今回は信じた。しかしモースはとても信じられない。
ドーソン、ルイスとともにヒリアンの家政婦に話を聞きに行くが、彼の証言の裏は取れない。
時を同じくして、フレデリックは拘置所内で自殺を図った。
父親を心配して見舞いに来た娘に、モースは話を聞く。父はメアリーも殺していないし、今回も無実だと訴えた。

警察署に戻ってくるとストレンジ警視正に部屋に呼ばれる。そこにはドーソンも居た。
ヒリアンの事件をフレデリック以外の線で再捜査が行わないかと言われ、さらに8年前の事件で、犯人の日記と思しきものが見つかったがヒリアンの一言で偽物と断定されて捜査されなかったものも、
一緒に再捜査したいとドーソンは言い出し、ますますモースは不信感を抱き始める。
しかしモースは不服ながらも承諾する。

とは言え、モースは気乗りせず、とりあえずルイスにラプスレイの唯一の身内に祖母に会いに行かせた。
8年前に彼女が住んでいたのは偶然にもヒリアンの家の塀を修理していたテレンスとその母、ミッチェル親子が住む家の近く。
ルイスが聞き込みに行くと、ラプスレイの祖母は健在だが老人ホームに入っているという。
一方でモースは、フレデリックの娘に会いに行った。
メアリーを殺すのに使われたナイフはフレデリックのものだったが、数日前に紛失していたという。
そのことは釣り小屋を利用していた客は周知の事実であり、彼がナイフを紛失したと思われる日、ナイフを探していたところ、釣り小屋の近くでミッチェル親子(父と息子)を目撃したとフレデリックは証言したらしいが、テレンスたち親子はそれを「記憶にない」と言い、ドーソンとヒリアンはそれをモースたち捜査官には報告していなかった。

その晩、聞き込みの内容をモースに報告に行くと、貯めすぎた皿洗いを手伝わされてしまうルイス。
モースはドーソンがテレンスとその父がメアリーの事件にかかわりがあったことを何も言わなかったのを不審に思っていた。
翌日、モースはルイスとともにメアリーの祖母の居る老人ホームへと向かい、彼女に事件当時のことを尋ねた。
そして飾られていた写真が気になり、それを貸してほしいと頼む。
写真には、メアリーと亡くなった母、そして男物のジャケットが写っていた。
「ルイス、君なら、少女が殺害されたと気にまず誰を疑う?」
「両親、兄弟……ですかね」
祖母が写真を貸し渋ったことや、ドーソンとヒリアンが事件当時何かを隠していたことが気になるモースとルイス。
借りた写真に写っているジャケットに何か父親を特定できるものがないかと検死官に探してもらうことに。

翌日、モースはドーソンやルイスとともに写真の鑑定結果を聞いた。
タグに洋裁店の名前が書いてあり、その店に向かったが、そこはパブに代わっていた。
ルイスは、犯行の5年後に警察に送られてきた犯人の日記と、フレデリックが釈放後5年間ずっと嫌がらせを受けてきたことが気になると言うが、それ以上は推理が進まない。

モースはメアリーの祖母を訪ねた。するとそこにはテレンスの母親が。彼女はご近所同士としてメアリーの祖母と親しい関係にあった。
しかしモースの顔を見るなり、彼女はやんわりと避けるように帰っていく。
メアリーの祖母に話を聞くと、「彼女は自分の影におびえているのだ」と言う。
彼女の夫ジョンは蒸発していたが、姿をくらます前、息子を監禁して虐待していたのだという。そしてそれで精神を病んだ息子のテレンスは病院に入ってしまったというのだ。
モースは祖母に対し、父親の特定はまだだが、もしかしたらメアリーの事件の真相が掴めるかもしれないと言う。
すると彼女は、メアリーが父親から或るものをもらっていた教えてくれた。それはバッジだった。

モースとルイスは、ジョンの足取りを追った。そして彼が今は清掃会社にいることを突き止める。
しかし現在は不明。雇用局に行って調べようとルイスは言うが、モースは断り署に戻ってくる。
考えることを止めたようなモースの腑抜けた様子に、ルイスは怒り、そして発破をかける。
犯人まであと少しだというのにどうしたのかとルイスは言い、モースは重い腰を上げた。

モースは今回の事件の捜査はドーソンが指揮をとるべきだといい、ドーソンはさっそくミッチェル親子の家へと向かい、ジョンが真犯人で、母親が匿っていたのだろうと問い詰めた。
彼女はそれを認めたが、モースは時期尚早だと言い、ルイスも荒いやり方に異を唱えるのだった。
しかし、メアリー・ラプスレイの事件におけるフレデリックの完全潔白が証明され、モースは彼が入院する病院へと向かった。
娘バーバラとともに、彼の無実を祝福しようと思っていたモースだったが、フレデリックの反応は予想と違っていた。
「警察は何も分かっていない。私はちゃんと証言をした。ジョンは犯人じゃない。事件のあったあの時、私が勤めていた図書館に、医者が本を返しに来た。その中にはジョン・ミッチェルが借りたものもあった。
彼は流感にかかっていて、病に臥せっていたから、殺せるはずがないんだ」

モースは翌日、テレンスを訪ねる。そして彼に「君が犯人なんだろう?」と訊いた。すると彼は認めた。
障害を持った自分を両親は毎日毎日監視していた。それは息子を守るための行動だった。
テレンスのことを近所の女子たちが馬鹿にしてきていた。しかし女子に触りたいという気持ちを抑えられず、メアリーを攫って、誤って殺してしまった。
日々のことを日記にしたためていたテレンス。父親のジョンはそれを読んで、なんとか犯行を隠蔽しようと、日記をタイプライターで打ち、犯人が死んだかのように偽装して警察に送った。
それを聞いたモースは、ルイスの推理が当たっていることに驚いた。
ジョンの行方を尋ねると出て行ったきり分からないのだとテレンスは答えた。

モースとルイスは、ドーソンが宿泊するホテルへとやってきた。
モースはすべてに気づき、ドーソンを逮捕しようとする。
「ミッチェル殺しで逮捕だ。メアリーの父親は君で、娘の復讐のために殺した」
見つけたバッジはモースも同じものを持っていた。警察連盟の討論会で渡されたものだった。
ジャケットとバッジから、メアリーの父親はドーソンだとほぼ断定できたのだ。
事件発生当時のドーソンは、フレデリックが犯人だと信じ、日記が送られてくるまでの5年間はずっと嫌がらせをしてきた。
しかし日記が送られてきたことで真実が分かったドーソンは、ジョンが犯人だと気づき、彼を問い詰めると罪を認めたため、許せずに撲殺して埋めた。
「本当の犯人は、息子のテレンスだ。さっき自白した」
モースの言葉に驚くドーソン。しかし、証拠はないと突っぱねる。
最愛の女性を病で亡くし、最愛の娘も殺された。ドーソンの絶望は計り知れない。
「ジョンは認めたんだ!やってもいないなら、なぜ認めた!?」
その言葉に、モースは言う。
「それは……彼が父親だからだろう。君と同じ、子どもを愛していたんだ」

事件解決の報告のため、メアリーの祖母に会いに行った二人。
「ドーソンの行いを正しいと思うか」とモースが尋ねると、
「孫の遺体を見た時は、そう思ったかもしれない。でも今は……」と言うのだった。

モースを家まで送り届けたルイスは最後に尋ねた。
「どうして、警部もバッジを持っていたんですか?」
警察連盟の討論会で配られたバッジをモースがずっと取っておいたことが不思議だったのだ。
「初めて人前でスピーチをしたんだ」
「(討論は)勝ちました?」
「いいや、負けたよ」
そう言って、モースはルイスと別れた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

冒頭の宴会シーンで、礼服姿の二人がとても素敵。
やっぱり正装ってぐっときますよね~

モースはルイスのことを同期の警部たちにお話ししてるんだなとドーソン警部とのやり取りで感じられて、ちょっと嬉しい。
ルイスのことをどう伝えてるんだろう?自慢の部下だとおもっているのかな?えへへ
雨に濡れたルイス可愛かったなあ……とニヤニヤしたシーンもあったんですが、今回は展開はちょっと重かった。

タイトルになっているメアリー・ラプスレイの登場は、物語の序盤が終わりかけの頃。
しかも未解決になっている事件の被害者の少女の名前だとは……全体的に暗い。
誤認逮捕された男の苦悩、その娘の悲しみ。誤認逮捕してしまった警察官、じつは被害者の父だったと。
警察官であり、事件の当事者となってしまったドーソン。そして自分がしてしまった「誤認逮捕」という悲劇。
さらに明らかになった事実(しかも誤認した事実)で、加害者の父を殺してしまうというね……
どちらも子どもへの愛から、親が嘘を吐いたり、罪を犯したり……
ほんと、救われない話よ。

シーズン5になったことで、どうやらエンディングのテーマ曲のテイストが変わっています。
曲は変わっていないんですが、甲高く一定の調子で流れていた高弦?のモールス信号が薄らいでいます。
あと高音パート全体が薄くなっており、中音域の主旋律と対旋律がより浮き出て聞こえるアレンジになっていました。
シーズン4まで感じていた、「とてつもなく寂しさと哀愁」も薄らいで、聴きやすくなっていると同時に、物足りなさというか、それはそれで寂しさを感じます。迫真さがないと言いますか。

ほの暗い話が2話続いて、ちょっとしょんぼりモードです。

ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)

ランキング参加中♥優しさでぽちっと、よろしくお願いします_(:3 」∠)_


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ちゃんこい
Posted byちゃんこい

Comments 2

There are no comments yet.

S・H

すばらしい出来!

先日、このエピソードを視聴しました。
「モース」シリーズは初回からこの回までしかまだ観ていないのですが、今回が今のところ最高の出来かなと思いました。前回の「魔笛」といい勝負でしょうか。
初期の頃に比べると、ドラマとして相当洗練されてきたな~という印象です。制作費も結構増えたんでしょうかね(笑い)。特に今回は、余計なサイドストーリー(モースが容疑者の女性に安易にホレちゃったり…)とかもなく、ミステリーとして相当引き込まれました。最後の、モースとドーソンの〝演技合戦〟も見事でした。
初期シリーズの武骨な作りも、それはそれで味がありますけど…。
エンディングテーマについては、ちゃんこいさんに同意です。あのモールス信号音が謎めいていて良かったんですけどね。〝洗練〟を狙い過ぎたのかも?

2020/08/02 (Sun) 17:15
ちゃんこい

ちゃんこい

Re: すばらしい出来!

S・Hさん、コメントありがとうございます!
コメントに気づかず、お返事おそくなりました(;∀;)

S・Hさんのおっしゃる通り、シーズンを増すごとにドラマの世界観が明確になってきていますね。
私個人としてはモースのアクにようやく慣れてきたというのもあります笑

このエピソードは無駄な部分がなく、ラスト(事件解決)まで非常に鮮やかでした。
ドーソンの妻が夫との関係を悩んでいるシーン、孫のメアリーを殺された祖母が大切にしていた写真、
フレデリックの闇、警察に届いた証拠の日記も含め、すべてが回収されていくスマートな展開でしたね。

そして一番ぐっと来たのは、ドーソンに対して最後に放った言葉です。
モースが犯人に対して言葉を掛けることはあまりないと思うのですが、家族を持たないモースが「父の愛情」を語るというのが、筆舌尽くしがたい気持ちになりました。
モースは偏屈で不器用(哲学に造詣が深いので、愛情を含む感情の概念は分かっているけど理屈ぽく考えがち)なオジサンだと思っているので、誰かにそういう風に説くのは意外で。

そして、ルイスが要所要所でとてもいい役割をしていました(ルイスが大好きでして……)
あるシーンでは「まろやかに」、あるシーンでは「スパイスに」なって、事件の解決に与える影響だけでなく、モースという人間にいい影響を与えていることがほほえましいです。

そしてエンディングテーマに関しては、初期の方が英国ドラマらしい重厚な感じがして、世界観にあっていたように思いますね。
ただ、シーズンを経て年代が新しくなってきて、映像が鮮明で明るく感じられるようになったことや、(ルイスのおかげで?それとも年を取ったからか?)モースのキャラクターにやや丸みが出たことを考えると、
まろやかテイストのこのエンディングもアリなのかな?と思うようにすることにします(自己暗示)

2020/08/07 (Fri) 01:38