FC2ブログ

松本清張ドラマ「黒い画集~証言~」

2020年5月9日BSプレミアムで放送された松本清張ドラマ「黒い画集~証言~」のあらすじ&最後までのネタバレです。

主演をされている谷原章介さんをあまり好んでいないため、「観よう」と思ってみたわけではないのですが、妻役の西田尚美さんが好きなので観てみようかなとチャンネルを合わせると、
まあびっくり、下調べなしで見たおかげで男同士が抱き合っているシーンにびっくらこきました。

===

公式サイトのあらすじから
貞一郎(谷原章介)は幸子(西田尚美)と結婚し、妻の実家のクリニックを継いだ。表向きは真面目な仕事ぶりが評判の医師だが、3年前から付き合う不倫相手がいる。しかも密会を重ねるその相手は、なんと男性の智久(浅香航大)だった。だがある日、殺人容疑で逮捕された杉山(堀部圭亮)が貞一郎と智久の密会現場に遭遇したとアリバイを主張。不倫がバレることを恐れた貞一郎は、その日杉山と出会わなかったと偽証してしまう。

ということで杉山と出会わなかったと偽証した貞一郎ですが、彼が逮捕されたことを知り、貞一郎は自責の念に苛まれる。
自暴自棄になっていく貞一郎を心配する幸子。貞一郎は幸子に、偽証を打ち明けるが、行きずりの女との浮気だったと誤魔化す。
幸子は貞一郎の不貞にショックを受けるが、一度限りなら見逃すと言った。

その後、貞一郎の前に智久が姿を現す。妻の幸子が通う陶芸教室の講師をしていた智久を招いたのだった。
初対面のふりをして、家族で食事をとる貞一郎。仲睦まじい家族の様子を見て、智久は胸が痛む。
そしてその夜、陶器バイヤーの男と一晩の戯れに身をゆだねるのだった。
智久の様子を心配した貞一郎は智久の家に向かう。しかし、朝帰りをした智久と鉢合わせ。
貞一郎は智久を責めるが、智久は「僕はあなたが思っているほど貞淑ではない」と嘯いて貞一郎を突き放す。
頭に血がのぼった貞一郎は、智久を扼殺する。

その後、貞一郎の病院に智久の母が訪ねてくる。智久が日ごろから「世話になっている人」として貞一郎の名前を母に伝えていたのだ。
そして母からある包みを渡される。それは智久が貞一郎のために残していた器だった。
箱書きには「別れの品」と書かれていた。それを見た貞一郎は智久が(自分のことを想って)関係を清算しようとしていたことを知る。
智久の気持ちに触れ、後悔が溢れだす貞一郎。そして幸子にすべてを話す決意をする。
一方、幸子もまた、貞一郎の書斎で毒薬を発見して、彼の闇を垣間見る。

その夜、貞一郎は自分が同性愛者であること、智久が不倫相手であること。そして智久を手にかけてしまったのは自分だということを告白する。
明日、自首するつもりだと告げた貞一郎の言葉を、幸子は驚きながらも受け入れ「二十五年、夫婦として生きてきたことを祝おう」と言う。
そしてウイスキーグラスを手渡し、夫婦として最後の乾杯をする。

翌朝、あわただしく家族の朝食を作る幸子。書斎には、冷たくなった貞一郎の姿があった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

幸子は貞一郎と自殺を装って殺害。
夫が同性愛者であり、殺人者であるという二重の衝撃を他言することはできないと考えた幸子は、貞一郎を殺したのです。
その後、真犯人が見つかり、杉山も釈放されます。

貞一郎は自殺として処理され、智久の殺害はきっと迷宮入り?それとも陶器バイヤーが犯人ってことになるのかしら(それはなんとバッドエンド)

最後に幸子はモノローグで言っています。
「二十五年、彼は私を女として愛していなかった。この二十五年はもう帰ってこない」
父親が同性愛者で(しかも両性愛者ではないと断言)、不倫していて、人まで殺していて……家族、家名を守るためには、こうするしかなかった。
そして同時に疑問も持っています。
貞一郎に毒の入ったウイスキーを渡し、乾杯をした二人。一口、口に含んだ後で、貞一郎は幸子に微笑みかけた。
「その時、夫は、気づいていたのだろうか(毒が入っていたことに)」

さてどうなんでしょうか?貞一郎は、死を覚悟していたんでしょうかね。
そして幸子は、貞一郎をどんな気持ちで殺したんだろうか。

智久との出会いはそれとなく描かれていた気がしますが、たぶん、長年ため込んでいた偽りの自分を解放してしまった貞一郎は、智久にかなり溺れていたのではないでしょうか。
智久は、体裁を繕うことが嫌だ……という現代風の考え方を持っていたようです。
芸術という分野に身を置いているということも、そういう柵に縛られたくないからという気持ちが半分くらいはあったのかな。
予期せずBLぽいシーンを見てしまって、私も「あっ」ってなってしまいました。
原作とは違い、不倫だけでなく同性愛という要素まで絡んでいたので、ますます貞一郎は苦悩の渦の中に沈んで落ちてしまった。

「君とならうまくやっていけると思った」
幸子に貞一郎は言いました。ですが、その前の段落で「女の人は愛せない」と断言してしまっているから幸子が気の毒で。
「(幸子は)都合の良い女性だった」と、貞一郎は言うつもりがなくても答えが導き出される論法です。

ずっと偽りの自分を演じながら二十五年?子どもを育て切って、でも恋をしてしまった。本当の自分に行き当たってしまった貞一郎。
自分を隠すことも出来ず、溺れてしまったけれど、自分には今まで築いてきたものがあった。
自分を守るために、杉山を殺人犯にしてしまったこと。その罪の意識にさいなまれるほど人が好い?というキャラクターでもないように感じました。
人が好いなら、幸子は利用しないでしょう?それとも世間的な「普通」を追い求めた結果なのか。
妻も家族も体裁も、智久もほしい。でも偽証はしたくない。欲しいものがありすぎて、地獄にはまってしまったようです。

結果として、幸子に殺されたことで彼が守ろうとしていたものの半分の「家族」と「体裁(本人は死んでるけど)」は守られました。
幸子が守ろうとしてものも、守られた。彼女が夫を殺した罪悪感に苛まれることはあるのだろうか、と考えました。
彼女が貞一郎と紡いだ「愛のない二十五年を費やした虚しさ」は、貞一郎の死によって相殺されるのでしょうかね。

一般人が、狂気の中に堕ちて行って、身を滅ぼしていくというね。
最初はほんの小さな浮気心から。一つを誤魔化そうとすると、あきこちの歯車が狂い始める流れが90分という短い時間でしたが楽しめました。
短編だから、ストーリーはさくさく進んでいった印象です。
まあこれが同性愛である必要があったのかはわかりませんが、松本清張先生のファンの方はどう見たんだろう。

智久を演じていた浅香さんは、なんとなく、若い津田寛治さんに似ていました。
いや~それにして、智久殺しは迷宮入りなのか?
尻に精液残ってて(それが元で智久はがゲイバレしてた)、それを証拠としてバイヤーのおっさんが逮捕されたら……
その展開が一番怖いわ!と思った最後でした。

ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)

ランキング参加中♥優しさでぽちっと、よろしくお願いします_(:3 」∠)_


人気ブログランキング
関連記事
スポンサーサイト



ちゃんこい
Posted byちゃんこい

Comments 0

There are no comments yet.