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経理課・峯松係長の犯罪

20年5月30日BSフジで再放送されていた作品。
ぼんやりテレビを見ていたら、突然始まり、よく分からないうちに見入ってしまった。
あらすじ&最後までのネタバレです。

===

幸次(石橋凌)は営業マンの仕事をしていたが、人事異動で出納係になってしまう。
出世コースから外れたと不満を漏らす幸次。
33年間、経理一筋の峯松係長(橋爪功)は周囲からバランスシートと呼ばれている。
その理由は「なんでも辻褄が合わないと気が済まないから」

先輩の安本(塩見三省)は、峯松のことを殺してやりたいと思う時があったと言い、もう一人の先輩の山口(石丸謙二郎)は峯松を経理の天才だと言う。
幸次は、感情を表に出さない峯松を掴みどころのない男だと思っていた。

そんなある日、安本が「峯松が使い込みがばれて辞めるらしい」と電話をかけてくる。
しかしそんな矢先、安本が死んだと山口から連絡が入り驚く。金庫の上に置かれたブロンズ像が落ちてきて、それに当たり死んだと言うのだ。
事故だと言うことになるが、幸次は事件のことが気になる。
なじみの定食屋へとやってきた幸次は、安本が死ぬ直前に会っていたのが山口だと知る。
さらに、同じように峯松が事件のことを聞きまわっているのを知って驚くのだった。

さらに山口と安本の関係先を回ると、幸次と同じ足取りを峯松が先に辿っていることが判明する。
峯松を食事に誘い、なぜ仕事を辞めるのか、そして事件をなぜ追っているのか尋ねる。
峯松は飄々と「粉飾決算をそそのかされたが、断ったので辞める。事件を調べているのは、気になるから」と答えるのだ。
バランスを取らないと気持ちが悪いと言う、峯松の感情の欠落した様子に声を荒らげる幸次だった。

その後、安本の代わりに、山口が予算担当の係長に昇進するが、幸次はもしや山口が安本を殺したのではないかと考える。
峯松も同様の考えだったようだが、物証がない以上どうしようもないといつもの調子。

峯松の退職が迫る中、役員を含めた予算会議が始まる。
山口も初参加となり、会議場に一同が会するが、峯松だけが会場にぎりぎりに入室する。
そして席についている山口に向かい、耳元で何かをささやいた。
すぐに席を立った山口が戻らないまま、会議は始まってしまう。しばらくして、総務の社員が慌てた様子で「山口がエレベーターで事故死した」と報告に来るのだった。

山口は、会議場から離れた裏手のエレベータに乗ろうとしたらしい。
そのエレベータは昇降機が作動しないにもかかわらず、扉だけが開閉するという誤作動があり、「使用中止」の張り紙がされていたらしいが、その張り紙が見当たらない。
慌てる社員たち。峯松は近くのベンチの裏に、張り紙が隠されているのを発見してエレベータの前に改めて貼りなおした。
結局事故死で片付けられた山口の事件だったが、幸次は峯松が差し向けたのではないかと考えていた。

経理の仕事に対してようやく楽しみを覚え始めた幸次。
さらに峯松の妻から峯松夫妻が子どもを若くして亡くしていること、自分を息子のように大切に思っているのではないかということを聞かされた幸次は峯松に親しみを感じていた。
安本が亡くなったこと、山口が亡くなったこと、その二人の死は因果応報だったのではないか。峯松の言葉を借りれば「バランスを取った」ということになるのではとも思いつつあった。

峯松が退職してしばらくした後、幸次が彼に会いに行く。
そして会議場で山口に何を話しかけたのかと尋ねると、峯松は言った。
「女が会いに来ていると言ったんだ。後ろめたい関係の女じゃなければ、正面の故障していないエレベータで会いに行くだろう?でも死んだということは……」
そう言って峯松は幸次の前から立ち去るのだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

不思議な話でした。気づいたら2時間終わっていた作品。何だったんだ??

まず、安本の事件が殺人事件なのか、事故なのかさえ明らかにされていません。警察も動いていません。
でも何となく、幸次は峯松係長が怪しいとは思ったんじゃないでしょうか。
(そんな大それたことをしそうにない人物のように見えますが、無の峯松係長は、それはそれで薄気味悪い)

そもそも登場人物も少なく、大がかりに仕掛けも、心理戦もあるわけではないんですよねえ。
粛々と進んでいく時間軸。そしてメインとして描かれているのは、事件ではなく、石橋凌が演じる「幸次の生活」がメインです。
奥さん役の岩崎良美と喧嘩して出ていかれたり、係長の峯松と口論してみたり……
一人悶々としている幸次の様子を俯瞰で観察しているような感じ。
そして、主役?である橋爪さんは、ぶっきらぼうでほとんど台詞もほとんどない。
幸次の行動を通じて、峯松係長の行動が分かるようになっている。逆にそれ以外が分からない。一体何をやっているのやら。
あとは、峯松係長の奥さん役を阿木燿子さんがやっていたのも、なーんか不思議な感じ。とにかく全体がもやがかかったような話でした。
「世にも奇妙な物語」のような不思議な空間、ヒッチコックみたいだった。
峯松係長は安本のことも山口のこともさしてなんとも思ってなかったんでしょうけど、「悪いことをしたなら、バランスをとるために報いをうけるべきだ」と思ったんでしょうね。

幸次と峯松が心を通わせているように見えたんですけど、最後の最後で峯松が山口を陥れる発言をしたということを知って、幸次はどんな感情を抱いたんだろう?
エンドロールでは延々と、妻と一緒に花やしきの遊具に乗っている峯松(無表情)と、それを見つめる幸次の絵が流れています(しかもリピート)。
とにかく訳が分からない。

タイトルが「峯松係長の犯罪」なので、犯罪、という単語を使っている時点で、この話の重きは峯松であり、峯松がだれにも気づかれずに悪を裁いた悪人(正義ではない)ということが一番語りたいことなのだと私は思いましたが、
それが正しいのかは……わかりません。
惹き込まれ、もやもやとしたまま終わった話でした。

ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)

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ちゃんこい
Posted byちゃんこい

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