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Vienna Blood E1-2【The Last Seance】

エピソード1-2【The Last Seance】のあらすじ&最後までのネタバレです。

第一話前半戦、面白く視聴できました。かなり先が期待できる内容です。
まだ登場人物の深堀をされていないので、キャラクターを好きになるというよりは、展開がお気に入りという状況ですかね。

自殺に見せかけた女性の遺体。犯人は奇術に心得があるのか?
さらに彼女は妊娠をしていたため、お腹の子の父親が犯人ではないかとマックスは推理して……という前半でした。

役者の方↓↓

Matthew Beard as Max Liebermann
Jürgen Maurer as Oskar Reinhardt
Luise von Finckh as Clara
Jessica De Gouw as Amelia Lydgate
Amelia Bullmore as Rachel Liebermann
Conleth Hill as Mendel Liebermann
Charlene McKenna as Leah Liebermann
Oliver Stokowski as Professor Gruner
Raphael von Bargen as Inspector von Bulow
Simon Hatzl as Police Commissioner Strasser
Josef Ellers as Sergeant Haussmann
Harald Windisch as Professor Matthias
Luis Aue as Daniel Liebermann
Ulrich Noethen as Graf von Triebenbach
Michael Niavarani as Herr Bieber
Ursula Strauss as Juno Holderlein
Johannes Krisch as Major Julius Reisinger
Kathrin Beck as Madame Borek
===

マックスは警察への協力が指導医の知るところとなってしまい、不興を買ってしまう。
フロイトに傾倒することも好ましく思われず、医師として身を立てないたら自分に従うようにと言いつけた。
マックスは仕方なくそれに従う。
美術展で半狂乱になった女性、アメリアの診断をすることになったマックスだったが、彼女の受け答えは至って正常で、不審な点は見られなかった。
そこで退院の手続きを進めようとするが、突然彼女はまたも半狂乱になってしまう。

ラインハルト警部は上司にブラウンが犯人ではないことを主張。いったん彼を釈放し、尾行をつけることにした。
ハウスマンを尾行に付けるが、劇場へと入っていた彼を見失ってしまい、そのうちにブラウンは何者かに殺されてしまう。

一方のマックスは、恋人のクララと、両親とともに演奏会へと出かけたが、父親と口喧嘩に。
帰宅すると姉がマックスの日記を読んでおり、患者のアメリアに関しての記載を読んで、二人の関係を疑う。
「クララに気がないのなら、彼女と別れなさい」
マックスが何も言い返せないでいると、そこへブラウンの死を知らせる警察がやって来た。

ラインハルトとともに現場へと向かったマックス。
ブラウンは何者かに暴行されていた。
「釈放するなんておかしい」とマックスは抗議したが、シャルロッテの交友関係を知っていたのなら、警察に話していれば、保護できたのにとラインハルトは言った。
遺体のそばには意味不明な数字の羅列が書かれた紙切れをハウスマンが発見する。それを見るなり、ラインハルトは「墓の場所を示したものだ」と断言する。

深夜、二人は墓地へと向かった。そこにはまだ新しい墓石が。
「ブラウンは墓地で降霊術のカモを探していたんだろう」と二人は確信。
そして、降霊術に参加していたメンバーの名前が明らかになる。

マックスとラインハルトたち警察は手分けして、降霊術に参加した人たちに事情聴取を始めた。
しかし参加者は皆、シャルロッテの降霊術の力を信じ切っており、彼女を悪く言うものは誰一人いなかった。
メンバーのうちの一人が、街の有力者で、警察に圧力がかかって釈放を迫られてしまう。

ラインハルトはマックスのプロファイルと信頼しており、これからは証拠集めを始めようと提案した。
マックスはラインハルトが墓地について詳しかったことが気になっていた。最初は言うのをためらっていたが、ラインハルトは娘の死について語る。
「娘は死に、妻はそれを乗り越えられずに私を捨てた。私に残っているのは仕事だけだ」
マックスは力になりたいというが、心を読まれるのを嫌い、捜査を続けようと提案する。
マックスとラインハルトは、降霊術に参加したメンバーを再度集めることにした。
ブラウンが勤めていた劇場の女優を雇い、降霊術の演技をさせて、メンバーの反応を見ようと考える。
そして、偽の降霊術の儀式で、町の有力者ヘルダーラインが何かを隠しているのではないかとマックスは見抜いた。

マックスは、アメリアの治療に取り掛かる。
マックスはアメリアがなぜ半狂乱になったか、その原因をついに見つけていた。それは美術展の給仕がつけていた香水だった。
病院で暴れ出した時も、看護師が同じ香水をつけていた。
香りによって、苦しい記憶がよみがえり、彼女は興奮していたのだと分かり、彼女に暗示をかけて心を癒す。
その手柄はマックスの指導医の「電気ショック療法」によるものだとして奪われてしまうが、それでもマックスは彼女を救えたことに満足した。

マックスの勤める病院で患者の写真撮影が行われていた。その光景をみたマックスは、シャルロッテの遺体が、まるで絵画のように美しい状態だったことを思い出し、関連を見出す。
シャルロッテは、愛人との写真を密かに撮って、相手を脅していたのではないかとマックスは考えた。
それが証拠に壁にはカメラを仕込んでいたと思われる穴が開いていた。
脅された相手は、逆にシャルロッテを同じ方法で脅迫しようと考えていたのではないかと推理し、ヘルダーラインを再度事情聴取に呼び出すが、自白しない。

上司に抗議が入り、ラインハルトは捜査から外されそうになるが、あと一歩だと食い下がる。
殺害に使われた骨董の銃が特定され、それを見たラインハルトは「銃弾が体内から消えた」というトリックを解明する。
骨董の銃を手にマックスの病院を訪ねたラインハルトは二人でムーア医師の元へ向かった。
「骨董の銃は、銃弾と薬莢がばらばらで、固いものならなんでも詰めて銃弾の代わりにしていた」
銃の知識のあったラインハルトはそう言って、今回の殺害には骨のような固いものを銃弾代わりにして、殺害したのではないかと推理した。
マックスはそれを聞いて、ムーア医師の横に置いてあった鉗子に気を留める。
鉗子を使って、外から鍵をかけ、密室を作り出したのではないかと考えた。

二人は警察に戻り、凶器と今回の殺害のトリックを上司に説明した。
ブラウンが釈放されたあと、すぐに殺されたことがどうしても気になっていた二人は、上司が捜査状況を外部に漏らしていたのではないかと詰め寄った。
上司は捜査の情報を市長に漏らしており、そこから街の有力者たちにも情報が筒抜けだったと分かる。

マックスとラインハルトは、ある人物を遊園地へと呼び出した。それは、街の有力者で、鉄鋼会社を経営するブルクミュラー。
マックスがブルクミュラーと共に観覧車に乗り込み、自供を引き出すために、推理を披露する。
彼がシャルロッテを誑かし、彼女を殺した人物だった。
「街の害虫を駆除しただけだ」と言って、犯行を自供するが、真相に辿りついたマックスも殺そうとする。
観覧車の外へと投げ出されそうになったマックス。ラインハルトがマックスの緊急事態に気づき、観覧車の隣のカゴから、ブルクミュラーに銃弾を放つ。
命中し、ひるんだ隙にマックスはなんとかカゴの中に戻ることに成功し、ブルクミュラーを止血して地上へと下りてくる。
落下しそうになった時に落とした帽子を拾っていたラインハルトは、マックスの元へ駆け寄り、帽子を手渡した。
「まだ生きてる。自供も引きだしたよ」と胸を弾ませながら語るマックスに、ラインハルトは微笑みかけるのだった。

事件が解決し、クララとデートをするマックス。彼女は、マックスの本心を知りたがった。もし心が離れているのなら、教えてほしいと言うが……
マックスは彼女に求婚し、クララは安堵する。
その夜、マックスはアメリアへの想いをしたためた日記を破り、ろうそくの火で燃やすのだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

一話、終了しました。
ヘルダーラインじゃなかったな……ブルクミュラーのおっさんは途中で一度登場した、警察署に怒鳴り込んできた「街の有力者」でした。
最後、観覧車に乗り込んだのは「飛んで火にいる夏の虫」なマックスで、マジかよ!とツッコミを入れたくなる展開でしたね。
絶対に危険な目に遭うのが分かり切っている流れでした。
火サスで言う「崖での自供」に似たものを感じます。なぜ犯人は崖に行くのか……なぜ観覧車に乗るのか……
まあそれはいいとして。

マックスの人としての背景が描かれていました。彼はユダヤ系のイギリス人。あまり歓迎される存在ではないのですよね。
それに対してマックスが思うところを口にする場面がありました。
クリムトの美術展に行ったときや、マーラーの演奏会を聞きに行った時もそうです。あとフロイトに傾倒していることを指導医のじいさんにとやかく言われていた時も不服そうでした。
というか、マーラーもユダヤ人なんだな。あんまり気にしたことなかったし、マーラー自体を聴かないので(長いし、疲れるから)
マーラーがピアノを演奏していたんだなあ~ってサラッと見ていたんですけど、すごいですよね。1900年初頭には生きていたんだもん……
私の敬愛するブラームスは1890年代の終わりに亡くなっていますが、それでもまだ100年ちょっと前なんですよね。

ツッコミを入れたいところはいくつかあったんですよね。
まず、マックスの姉ちゃん。勝手に弟の日記を読んで「アメリアってだれや!?」って問い詰めるところ。
勝手に読むんじゃないよ、日記を。クララは自分の友人でもあるから、恋路を応援したい気持ちもわかりますけれど、日記は読んだらあかん。
そしてマックスよ。日記にアメリアのことを書いていたけれど、いつそんなにアメリアに傾倒しちゃったの?いつ思慕するようになったの?私にはその感情の機微が分かりませんでした。
アメリアへの想いは医者と患者を超えていたの?それもわかりません。そんな絡みもなかったし。唐突に感じちゃいましたね。

あと、やっぱりブルクミュラーですよ。犯人の。何、突然じゃん。今まで警察に怒鳴り込んでくるくらいしかしてなかったのに、まさかの容疑者って。
どこでシャルロッテと繋がったのか。単純に、降霊術とか関係なく男女の仲になったのかな。
ヘルダーラインは妻の降霊術つながりでシャルロッテと繋がっていたのは分かったけども。
ヘルダーラインが「何かを隠している」っていうマックスとラインハルトの読みは「ブルクミュラーがシャルロッテと繋がっている」ってことだったのかな。
そのあたりは私のポンコツな読解力では消化不良気味でした。

フロイトに傾倒するマックスのことを快く思っていない指導医のじいさんですが、電気ショック治療の方がヤバイですよね。現代を生きる私からすると。
このころはまだ心療科?という存在がなかったんですかね。もし心を病んで、脳みそに電気ショック与えられるとか、恐ろしや。現代人でよかったぜ。
てかフロイトもユダヤ人なのか。調べたら、コンピューターを作ったノイマンもユダヤ人だった。
他にもゲオルグ・ショルティとか、アシュケナージ、バーンスタイン、イヴァーク・パールマン、バレンボイム、プレヴィン、ワルター。ロストロポーヴィチ……キリがねえな。クラシック音楽家だけでも。
日本人だからなのか、それとも私がそこまで気にしていないからなのか、ユダヤ人っていうくくりが余りピンとこないんですが、海外では違うんですよね、認識が。
1906年がこの事件の舞台ですけれど、これから30年後にはドイツで大虐殺が始まっているし、ユダヤ人というのは流浪の民なんだよなあ。そういうとジプシー(って言ったらだめなのか)……ロマの人を指す言葉なんでしょうけど、安住の地がないといいますか。

ちょっと話を戻して。
クララに求婚したマックスですが、最後のモノローグは意味深でした。
クララへの求婚は、自分の意思ではなかったのかなと。あまりにも感情がこもってない感じだったので。外堀を埋められたのか?
うーん。マックスは人の心を分析するには長けているようですが、自分の心には蓋をしがちというか?見て見ぬふりとしているというか?求められる人物を演じてしまいがちというか?
うまく言えませんが、不器用な男のようです。

ラインハルトとの間には友情が芽生えたようですね。
一話で急に距離が縮まったように思いますが、最初のツンケン具合から急加速で仲良くなったので、ちょっぴり置いてけぼりを食らっている状態です。
ラインハルトの過去も気になるところですが、描かれるのかな。期待です。

このドラマの面白いな~と思ったところは、西洋時代劇であるところと、バディ物に私が求めている「対等な関係」が成立しているところ。
マックスが超天才型ではないところが好感です。ラインハルトも知識をちゃんと有していると言いますか。刑事として有能なのかはわかりませんが、
マックスの観察眼と、ラインハルトの知識とがうまく絡み合って解決に向かうという構図はとてもよいです。
次回も期待。SHERLOCKほどトリックにごりごりに凝っている感じもないし、バディの関係性を深堀するような感じもありませんし、ちょっと性急かなと思う部分もありますが、存分に楽しんでおります。
課題としては、ちゃんと人の名前を覚えような、私……ってところです。ブルクミュラーの名前を思い出すために、最初からエピソードを見直すという二度手間をしてしまったので。

ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)

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ちゃんこい
Posted byちゃんこい

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