新米刑事モースS3E1【裏と表のバラッド】

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森の中で、ジーニーという若い女性の遺体が発見される。彼女は車に何度も轢かれて亡くなっていた。

モースは前回の事件後、警察の不正や、少年矯正施設での忌まわしき事件は捜査強制終了されたこともあり、殺人罪で起訴されず、釈放の身となっていた。
警察に戻るつもりはなく、山奥のコテージでのんびりと暮らしていた。モースを訪ねて、大学時代の友人で上流階級のトニーたちがやってくる。
彼のいとこのブルースの屋敷に向かう途中で、ジーニーの事件現場の近くを通りかかるが、モースは関わり合いになるのを嫌った。

ブルースの家で友人たちと酒を飲んでいると、そこへ警察が事情聴取にやって来た。モースはそそくさとその場を去って、自宅へと歩いて帰っていく。
その帰り道、事件現場の前に差し掛かり、撤収していくパトカーを見送ると、そこにゴルフクラブのカードが落ちているのを発見した。

亡くなったジーニーは近くで開かれていた移動遊園地に遊びに来ていたことが、交際相手の証言で明らかに。
しかし途中で喧嘩をしてしまい、途中で姿が見えなくなってしまったため、そのまま帰宅したと男は言った。
遊園地で聞き込みをするが収穫なし。サーズデイはモースを訪ねてみるが、不在。
隣人のモニカに行方を尋ねると、彼の緊急連絡先を教えてくれた。

サーズデイは今度の事件の捜査に協力してほしいと頼むが、サーズデイは生死の境をさまよい、自分は殺人犯として投獄されかけ、もう警察には戻らないと突っぱねた。
ただ、事件現場で見つけたゴルフクラブ―のカードをサーズデイに渡し、何かの手がかりになればと助言を送る。

仕事もせず気ままな生活を送るモースだったが、新聞に昨日の事件が乗り、気になってしまう。
そして彼女が行方不明になった遊園地へと捜査に向かった。サングラスをかけたビクスビーを見かけ、彼についていくと、閉鎖中の遊具へとたどり着く。
暗がりの中を捜索し、そこにたばこの吸い殻やカードの切れ端を見つけるが、事件と結びつかない。
外へ出ると、辺りを捜索していたストレンジと再会する。彼は昇進して巡査部長になっていた。
ヒョウ柄のバッグを見つけたという彼に、それはジーニーの持ち物だと教えてあげるモース。
警察に戻るつもりはないとやんわりと伝えると、ストレンジはまた会おうと言って去っていった。

ブルースの知人のビクスビーの誘いで、パーティーへやって来たモース。
そこへサーズデイもやってくる。ジーニーのカバンの中から、ある手がかりが見つかったためだった。
それは、ビクスビーがロンドン市内で経営しているクラブのチップだった。しかしビクスビーに尋ねてもただの客で何も知らないと言う。
パーティー会場を仕切っていたのはビクスビーと、彼の古い友人のハリー。
サーズデイが会場に来ていることに気付き、モースは状況を尋ねた。
ビクスビーの店にジーニーが出入りしていたことや、ハリーの電話番号が手帳に残っていたことをサーズデイは教えた。
「お前の身元調査は終わったから、いつでも警察に復帰出来るぞ」そう言って、サーズデイは帰っていく。

ブルースとビクスビーが口論になっていた。ポーカーで負けたブルースが、ビクスビーを詐欺師呼ばわりしていた。
モースは仲裁に入るが、喧嘩別れに。ビクスビーの様子がおかしいことに気付いていたモースは、詳しい事情を尋ねた。
ブルースの妻ケリーと、ビクスビーは過去に思いを通わせていた。今もまだ、気持ちが残っていると言う。
モースは新しい恋を見つけるべきだとアドバイスするが、ビクスビーは聞かない。
ジーニーの事件のことを尋ねるが彼は知らないと答えた。
ビクスビーは翌朝、命の危険があるボートレースに臨もうとしていた。勇ましい姿を見せれば、ケリーが戻ってくるのではないかと考えてのことだった。
モースは彼の気持ちを汲み取り、背中を押した。

自宅で寛いでいると、銃声がした。
帰宅途中にビクスビーの車を目撃していたモースは彼の身に何かが起こったのだと確信し、駆けつけるがすでに息絶えていた。
翌朝、サーズデイたちが捜査に乗り出す。
事情を聞かれたモースは、気になっていたことを報告した。
「ビクスビーの愛車に、何者かが聖書の一節を用いて警告文を彫っていた」
罪はいずれ露見するだろう、という文章だった。
ビクスビーとブルースが昨晩口論していたことや、ケリーからのまた聞きではあるがブルースには街に愛人がいたことをサーズデイに伝えると、その愛人がジーニーであることが判明する。

遺体の顔がつぶれており、凶器が近くにないことから他殺であることはほぼ確実だった。
しかし彼と知り合いということもあり、捜査には参加できなかった。代わりにジーニーの事件を捜査することになった。
警察署へやって来たモースをブライト警視正が迎えた。過去は変わらないが、未来を明るいものにしようと言う彼の言葉に、モースは頷いた。

サーズデイとジェイクスは、ブルースと妻ケリーに話を聞き、モースはジーニーと共に遊園地に行った男に事情を聞いた。
ジービーと射撃をしたり、マジックショーを見たりしたと言い、遊園地の従業員がもしやジーニーを狙っていたのではないかとモースは考えるが、確信はない。
サーズデイと二人で遊園地のマジックショーを担当する男に話を聞いた。
ジーニーは事件当夜、彼のマジックショーに飛び入りゲストと出演していた。しかしマジシャンの記憶には残っていなかった。
彼には耳の不自由な弟スウォープスがおり、何か事情を知らないかと話を聞こうとしたが、彼の姿はない。
彼の寝泊まりするキャラバンを捜索すると、そこにはヘロインと、ジーニーが射的でもらったという猿の人形が残されていた。

警察に射的の係員の男が連行されてくる。彼がジーニーに渡した猿のぬいぐるみの中にはヘロインが入っていた。
ジーニーは薬の運び屋だったのだ。ジーニーは受け取った麻薬をどうするつもりだったのかとサーズデイが詰問するが、男は答えなかった。

湖畔の小屋に戻ってきたモースだったが、そこではブルースの弟トニーが待っていた。
トニーはブルースのアリバイの証人だったが、詳しく話を聞くと、彼は夜遅くに車で出かけたのだと言う。

サーズデイとモースは、ハリーに話を聞きに行った。ブルースとジーニーを引き合わせたのは彼だった。
ハリーがビクスビーを殺したのではないかと疑う二人だったが、子どものように可愛がっていた彼を殺すはずがないとハリーが答えた。
ビクスビーについて調べを進めていくが、彼の過去は完全に謎に包まれていた。医療記録すら出て来ず、深く追うことができない。

モースは彼の家へ向かい、手掛かりを探した。
隠し扉を見つけたモースはそこで、古い手紙を見つけた。それを見たモースは、ブルースの家へ向かった。
そこでは薬と大量に飲んで気を失っているケリーが居た。慌てて医者を呼び、一命をとりとめる。
ビクスビーの部屋で見つけた、「チャーリーからキャシーに向けた手紙」は、ビクスビーとケリーとの間で交わされた手紙だとモースは分かっていた。
二人の間に何があったのか、モースは尋ねた。しかし彼女は答えない。
ビクスビーが亡くなった夜、ケリーはビクスビーに会いに行き、もう過去のことは忘れてほしいと告げた。その後銃声がしたが、ビクスビーの姿はなかったと言う。

その夜、ビクスビーの屋敷の前を通ると、部屋に明かりがついていた。
恐る恐る中に入ると、そこにはビクスビーの姿が。彼は死んでいなかった。遺体の顔はぐちゃぐちゃで、ビクスビーだとは判別できなかった。
彼はロンドンへ出かけていたらしく、しばらく戻っていなかったためこんなことになっていた。遺体は一体誰なのかと尋ねると、おそらくパーティーで大負けした別の男ロディではないか、と彼は言う。
チャーリーとキャシーの間に何があったのか、どうして今はビクスビーとなっているのか。モースは尋ねるが、ビクスビーは多くを語りたがらなかった。

モースは、ヘロインの過剰摂取で亡くなった大学生ジェラルドの身辺を洗うことにした。
密輸されたヘロインの中に成分の悪いものがあり、彼はそれに当たって亡くなっていた。彼の友人に、ロディという人物がいた。彼の部屋を捜索すると、ジェラルドが使っていたと思われるヘロイン用の注射器が見つかる。
ビクスビーと間違われていた遺体は、ロディではないかという話になり、サーズデイたちと共に検死医のマックスを訪ねた。

その後、ジーニーを轢いた車がブルースの物であると判明。
彼は車が盗難になったと主張するが、逮捕される。彼は、ジーニーの遺体発見現場の近くに落ちていたゴルフクラブのカードの持ち主でもあった。

モースはビクスビーの家から持ち帰ったアルバムを見て、或ることに気付き、事件のトリックを解いた。

モースとサーズデイは遊園地へ向かった。そこにはビクスビーとキャシーが居た。
マジックショーまでやってくると、そこでビクスビーはマジシャンのニュートに挨拶をした。ビクスビーは、もともと遊園地でマジシャンのアシスタントとして働いていたのだ。
瞬間移動のトリックとして、瓜二つの双子チャーリーとコンラッドと言う二人の子どもがいた。
客や周りの従業員ですら、双子であることは知らないほど、コンラッドは影の存在だった。
そのうちに、新しいアシスタントとなったキャシーとチャーリーは恋に落ちた。しかしコンラッドもまたキャシーに恋をした。
無理やりにキャシーを奪ったコンラッドだったが、キャシーは耐えられなくなり姿を消した。

チャーリーはその後もキャシーのことが忘れられず、キャシーがケリーと名前を変えて、ブルースと結婚したことを知る。
そしてハリーというパトロンを得て、ビクスビーという名前になり、新しい人生を歩み始めた。
一方のコンラッドは、ニュートのアシスタントとしてではなく、弟のスウォープスとして変装して暮らし続け、影の存在で居続けた。
しかしコンラッドはチャーリーの人生を奪い、キャシー（ケリー）と手に入れるため、彼とブルースを抹殺する決意をする。

ブルースの車を盗み出し、ジーニーを轢いて罪を擦り付けた。
そしてビクスビーとしての人生を歩むチャーリーも殺害。彼に成り代わってケリーに近づいた。
コンラッドはモースの推理を否定するが、そんな彼を銃弾が貫く。撃ったのは、ニュートだった。

チャーリーを殺し、湖に沈めたが、遺体を引き揚げる前にモースが駆け付けてしまい、チャーリーの遺体を引き揚げることができなかった。
そのため、代わりに「誰かの遺体」にしなければならないと考えたコンラッドは、ロディを殺したのだった。

ニュートは逮捕され、なぜ我が子の片方の存在を消すような、むごい真似をしたのかとサーズデイは尋ねた。
「芸術には犠牲がつきものだ」と彼は答えた。
ビクスビーの葬儀が営まれた。
ケリーは参列しなかった。環境を変え、心も変わったのだとモースに言う。
モースはビクスビーと心を通わせていた。上流階級の暮らしに疑問を持ち、愛を信じて、生きていた。そんな彼にシンパシーを持っていたのだ。
「あの時、彼に、自分も同じ気持ちだった、と言ってあげればよかった」と後悔するモースに対し、サーズデイは言った。
「言ったところで変わらないさ。彼は、愛に盲目になっていたから」

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冒頭からのモツレクの大音響は荘厳ですね～！！かっくいい～！
モースって感じがして、ゾクゾクしました！

前回、サーズデイは撃たれて瀕死。モースは逮捕されて投獄。てんやわんやの終わりでした。
それからどうなるんだろうかと思いきや、いきなりも湖畔暮らしモースにおったまげ～。いろいろすっ飛ばされてる～

というわけで世捨て人第一段階になったモースですね。俗世から切り離された生活を送っています。
警察に対しての不信感やら、サーズデイを危険にさらしてしまった責任を感じたりやらで、すっかり憔悴しきっておりました。

ジーニーと女性の死から、一時間半で盛沢山の内容で疲れましたね。
あらすじにまとめ切れていない部分があると思いますが、なんとなく伝わればよいかな……と。
モースの友人トニーの存在から、兄のブルース、さらにはビクスビーとどんどん登場人物が増えて、挙句の果てには遊園地の従業員まで「名前憶えておけよリスト」に入ったものだから、もうどっと披露。

ジーニーは麻薬の運び屋。遊園地の射撃の係員はその仲介業者。
それとは別で、マジシャンのニュートとチャーリー＆コンラッドという存在が。
チャーリーとコンラッドは子ども時代はアシスタントをしていたわけですが、今は、チャーリーは町へ出てしまい、残ったコンラッドは弟スウォープスに化けたり、観客の変装をして、ステージに呼ばれてショーを手伝ったりしているわけですね。

チャーリーとコンラッドを見分ける方法は、メガネの有無だそうです。
モースがビクスビーの家を訪ねた時、ベッドサイドに置いてあるメガネケースを見て気づいていました。メガネケースの中に「コンラッド」という名札が入っていたんです。
チャーリー＝ビクスビーだったわけですが、最後の最後で、コンラッド＝ビクスビーになったということか。
わけわからんかった。ラストの10分くらいかな。怒涛の推理シーンを見終えた後で
「こんなもん！まとめられるかい！」と一度さじを投げてしまった私です。
んでもって「ロディ可哀想すぎやろ！」と大ツッコミも入れておきます。

と言いますか、ラストがぐっしゃぐしゃで大変でしてね。（まだ言ってる）

若モースは、暗いですね～癒しがないんですよ。ルイスが恋しい。求ム！明るい人材！ｗｗ
ってかね～先輩のジェイクスが、前シーズンの終わりあたり、最高にお美しいお顔だったんですよ。お肌とか、目とか。もうキュンキュンするくらい綺麗で。
それがどっこい！
今シーズンでちょっと頬がこけて、眉毛が濃いめ？ボサボサ？になって、ちょっと美しさがかすんでしまった！！！どうしちゃったんだい！（なかやまき●に君）

はあ……これ、シーズン３の始まりなんですよね。まだまだあるぞ～シーズン４まで放送があったので、録画消化せねば～。
この若モースを見終えない限り、別の新ドラマを観ることはできないですからね（自戒）

ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)

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