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名探偵ポワロS3E2【あなたの庭はどんな庭?】

シーズン3エピソード2【あなたの庭はどんな庭】のあらすじ&最後までのネタバレです。

これが再放送で放映されたのが8/22なんですけれど、私の住む地域では、天候が大荒れ、落雷でまさかのBS放送が途切れていました。びっくり。
そして50分あるはずの放送が、録画できていたのは30分だけ。全話を録画そろえようと思っていたのに、すごくショックです。
もーーーーー!!と思い、録画は諦めて、U-NEXTの配信で観てみました。
いつも吹替で楽しんでいたので、どうせならば字幕で観てみようと思い立ち、1.4倍速の字幕で堪能。感想は後程。

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ある女性がソビエト大使館へとやってきていた。そして大使館員ニコライに金の無心をする。
ニコライはここではだめだと言い、女性は「フラワーショーに来てほしい」とチケットを手渡した。

ポワロはヘイスティングスとともにチェルシーで開かれたフラワーショーへと招かれていた。
というのも、ポワロの名を関したピンクのバラがお披露目されることになっていたのだ。
記者たちに囲まれ笑顔のポワロ。ジャップ警部もお祝いに駆け付けた。
「ポワロさんには、野ばらの方が香が強くてお似合いでしょうに」
ヘイスティングスは花粉症で鼻がムズムズ。くしゃみが止まらない。

同じ会場に、老齢の女性アメリア・バロビーがやってきていた。車いすを押す手伝いカトリーナと、姪メアリ夫婦も伴っていた。
カトリーナとともに花を観賞していると、急にめまいがしたとアメリアが言い出し、手伝いは水を貰いに行った。
そこへポワロが通りかかり、彼女はポワロに話しかける。そしてポワロに花の種を手渡したのだ。

カトリーナは水を貰ってきたが、その女性こそソビエト大使館に金を無心しに行った女性だった。そこで大使館員ニコライから金を手渡された彼女は、ようやく夫人に水を飲ませた。
ポワロとヘイスティングス、そしてジャップ警部はレストランでデザートを食べていたが、夫人からもらった花の種のことを話すと、ジャップ警部はその袋を持って「これはダメだ」と言う。
なぜかと尋ねると、中身が空だからだと言ってジャップ警部は紙袋を戻した。袋に書かれた花の名は「ストックーキャサリン」だった。

家へと帰ってきたバロビー夫人たち。手伝いのカトリーナは主治医からバロビー用の薬を受け取って帰ってきた。

ポワロが帰宅すると、ミス・レモンが郵便を読むように催促した。
ヘイスティングスとミス・レモンも同席し、それを開封すると、その差出人はバロビー夫人だった。
「私は年を取り、姪のメアリ夫婦が面倒を見てくれています。ところで家族には問題があります。
姪のメアリはしっかり者ですが、夫のヘンリーはそうではありません。そして私は手伝いとしてロシア人の娘カトリーナを雇いました。
今は詳しいことを書けません。家族にそれが気づかれてはならないからです。ですが、謎を解いてほしいのです」
連絡先が書かれたその手紙はそれで終わっていた。
直接会ったのだから話せばよかったのにとヘイスティングスは言うが、きっとフラワーショーで自分と会っているところを見られたくなかったのだろうとポワロは考えた。

翌朝向かうことにしたポワロだが、花粉症のためヘイスティングスの代わりにミス・レモンが同行することにした。
屋敷前でタクシーを待たせていると、周囲の住民の視線が気になったポワロ。
不思議に思いながら、屋敷へと向かい、手入れされた庭を眺めると、庭の土の中に、メイドを呼ぶベルが埋められていることに気づいた。
それを見て童謡の一節を思い出したポワロ。「へそまがりメアリ あなたの庭はどんな庭?」と口ずさみながらベルを鳴らしていると、メイドが出てきて、ようやくバロビー夫人が亡くなったことを知る。
自分の部屋から出てきたカトリーナがポワロに向かい「弁護士でしょう?遺言状は正しく履行されるべきだ」と急に怒り出す。
ポワロが何も言えないでいると、メアリ夫妻がポワロを出迎えた。
バロビー夫人から私的な相談を受けていたとは言ったものの、詳しいことは口にできず、ひとまず退散することに。
しかし第一印象で、バロビー夫人が言っていた通り、家族には何かの隠し事があるのではないかと思われた。

タクシーに戻ると、そこにはジャップ警部の姿が。バロビー夫人の死には疑惑があり、警察も捜査に乗り出していたのだ。
ポワロとミスレモンはジャップ警部に連れられてモルグへと向かった。
検視の結果、毒薬ストリキニーネによって毒殺されていた。
強烈な苦みのある毒薬で、食事に混ぜることはないだろうとポワロは推理。死の直前に何者かが投与したのは明らかで、家族の中に犯人があるのだろうと考えた。

次に三人はシムズ医師の元を訪ねた。バロビー夫人の主治医だったが、処方していたのは消化剤だけ。
「メアリ夫妻は文無しで、バロビー夫人にお金を頼っていた」
その証言から、ジャップ警部は夫妻が犯人であるという線で捜査を開始する。一方ポワロはカトリーナから言われた遺言状のことが気になっていた。
ポワロとミス・レモンはバロビー夫人の弁護士のハリスンに話を聞きに行った。
馬の品評会で審判をしていたハリスン氏になんとか遺言状のことを教えてほしいというが、他言できないと断られてしまう。
だが、これでは殺人犯が野放しだと告げると、ハリスンは馬の論評と遺言状の内容をリンクさせ、その真実を教えてくれた。
「ここに3頭の馬が居る。2頭は血統もよく、去勢もされ、きちんと育てられた正統な者。そして残り1頭は、外国産の馬です。血統も分からない馬ですが、その能力は未知数です。ですが、今回の品評会で賞を得るのは、この外国産の馬です」
それをヒントに、遺言状で遺産を相続するのがカトリーナだと分かったポワロは急いでバロビー夫人の家へ向かったが、そこではジャップ警部が部下をしかりつけていた。
なんと、カトリーナを見張っていたはずが、彼女は失踪してしまっていたのだ。

カトリーナの部屋を捜索すると、箱の中からストリキニーネが発見される。彼女が犯人ではないかと考えるジャップ警部。
ポワロとともにソビエト大使館へと向かうが、カトリーナという女性は存在しないと門前払い。
ポワロはニコライに対して尋ねる。
「マルクスが書いた「大衆のアヘン」とは何だと思われますか?」
それに対して、あんなものは通俗小説だと返した。

ジャップ警部は「活動家だから、存在を隠したいのではないか」と推理するが、ポワロはそれを否定した。
「いいえ、その反対です。彼女の部屋に飾られていたのは、亡き工程の肖像画でした」
カトリーナとは偽名だろうと考えたが、おそらく彼女はロシア正教の教会に居るのではないかとジャップ警部にアドバイスを送る。
「大衆のアヘンとは、宗教のことです。彼はは知らないふりをしていましたがね」

お茶をしていたポワロ。謎が解けないまま悶々とするポワロだったが、ミス・レモンがもう一度種の袋を確認したらどうかと言った。
すると、ようやく糸口がつかめる。そしてある推理をミス・レモンにして、彼女の意見を聞いた。
「君がロシア人の娘だとして、老婦人に仕えて気に入られ、そして遺産を分けてもらえることになった。しかし実は身分を偽っていたとしたら?逃亡するかい」
ミス・レモンは同意した。ポワロにもその筋書きが一番しっくりくる。
そこへジャップ警部がやってきて、近くにあるロシア正教の教会を教えてくれた。ポワロはある場所に電話を掛けた後で、教会へ向かった。
祈るカトリーナに対し、ポワロは言った。
「あなたは、もともとはロシアの貴族の方ですね?」
彼女はそれを認めた。前皇帝が処刑された時、身分を偽って絞首刑を逃れてイギリスへとやってきていたのだ。

教会の外でポワロを待つジャップ警部たち。ミス・レモンが種の袋のことを聞くとジャップ警部は答えた。
「キャサリンという名は、ロシア読みではカトリーナとなります。だからポワロさんが気づいたのでしょう」
その後かカトリーナは警察へ連行されるが、事件はこれで終わりではないとポワロは言った。
自宅へ戻ったポワロ。ヘイスティングスは電話対応に追われて部屋をごちゃぐちゃにしており、ミス・レモンは卒倒しそうになる。

ポワロ宛の郵便の中に、会計士からのものがあった。中身はバロビー夫人が会計士に送った手紙だった。
その筆跡が、自分宛の手紙と微妙に異なっていることに気づいたポワロ。ヘイスティングスは、カトリーナが似せて書いたのかと気づく。
そこへミス・レモンがやってきて、請求書に対しヘイスティングスが現金で払ったことを知り激怒。小切手払いをしなければ後々厄介になるんだという彼女の言葉で、ポワロは真相にたどり着いた。

ミス・レモンをバロビー夫人の家の近所の魚屋へと向かわせたポワロ。
自身は姪のメアリ夫妻と主治医のシムズ医師に謎解きを披露する。
「種袋の意味は、ストック。つまり株でした。バロビー夫人は最近危険な株投資に走っていたようです。ですが、会計士に宛てた手紙の筆跡は、私宛のものとは違っていましたから。あなたが死を偽装したんですね」
メアリに視線を向けるが、彼女は証拠はどこにあるんだと誤魔化した。
この屋敷に始めてきた時、童謡を思い出したポワロはそれをうたった。そしてその一節から、バロビーがどうやって毒殺されたのかを推理した。
「庭の縁取りに、カキの殻が使用してありました。ご夫人は医者から止められていたはずですが、きっとカキに毒を振って殺したのでしょう?」
街の魚屋でカキを現金で購入していたとミス・レモンの調べで判明していたのだ。
メアリはそれを認めるが「ロシア人が悪い!」と逆切れし、抵抗。農作業用の納屋で農薬を呷るが、なんと中身はウイスキーだった。ぼんくら亭主ヘンリーが中身を入れ替えていたのだ。
メアリとヘンリーは連行されていき、カトリーナは無事釈放された。出迎えにニコライがやってきて、二人は熱い抱擁とキスを交わす。
ポワロに礼を言い「いつか本当の自由が手に入るように」と語った。
そんな二人をポワロとジャップ警部が見送る。

家に戻ってきたポワロ達。ヘイスティングスの鼻炎が治ったが、それは花粉症ではなかった。
「小さいころ、叔母が香水をつけていて、それが原因でアレルギーに。きっと今回も香水でしょう」
そう言ってヘイスティングスはミス・レモンを見たが、私ではないと彼女は否定。
ジャップ警部も違うと言い、みんなの視線はポワロに。5ギニーで香水を買ったらしいとミス・レモンが言うと、ヘイスティングスは大いに驚いた。
意外そうな表情をする一同にポワロは怒り出し、「もう今日は閉店だ!」と追い払い、みんなは部屋をあとにする。
ポワロは5ギニーの香水の香りに酔いしれるのだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

字幕、よかったです。ポワロの声が意外でした。キャラが和らいだ気がして、私は元の声の方が聴きやすいかも。
あと、聴き流さない分、表情やほかの部分が気になってより楽しめた気がしました。

さて、今回は相棒がヘイスティングスではなく、ミス・レモンでした。
ヘイスティングスの花粉症疑惑で、ミス・レモンが選抜されたわけですが、そういうシャッフルも非常に面白いですね。
そしてミス・レモンが有能ww記憶力も凄いし、着眼点も鋭いですね。
遺体を見に行く流れになった時、戦争中はモルグで働いていたと言っていたミス・レモン。いろんな経験があるんだなあ。
そして、緑のドレスかとんでもなくお綺麗!!素敵!!ラブ!!

今回のバロビー夫人の死因も毒殺で、ストリキニーネで、スタイルズ荘でも使われていた毒薬でした。2話連続の登場です。
前回では「興奮剤に用いられている」という話でしたが、ウィキを読んでみると、殺鼠剤やED治療薬にも使われていると!
ドーピングの禁止薬物にも指定されているようで、人殺しにも興奮剤にも使われるのが……こういうのを見つける人ってすごいよなあ。

それにしても、殺し方が、カキに直接振りかけて夫人に食べさせるってものだったんですけどね。すごい方法だなとw
バロビー夫人はカキなんかの貝を医師に禁止されていたんですよね。消化不良を起こすから。
でも彼女の大好物だった。そこで、生ガキに毒を振りかけて食べさせた。強い苦みのあるストリキニーネですが、バロビー夫人は丸呑みにするから苦みには気づかないと……生ガキって丸呑みにするもんなんですかね?
カキが名産の土地で育った私はカキが大好きなんですけど、生ガキは「当たる」のが怖いんで、なかなか食べに行かないんです。
でも、もし食べる機会があっても、丸呑みにはしないと思うんですよね……もぐもぐして海のミルク感を堪能したい。
この毒は遅効性の毒(15分~30分)らしいので、もし夫人が一回でも噛んだらOUTなのでは……リスキー
まあ姪は丸呑みにするって分かっているからあえてカキに振りかけたんだもんね、要らん事考えすぎだわ私。

この作品のタイトルが「あなたの庭はどんな庭?」ってのが面白いですね。イギリスっぽい感じがして。
今回の舞台となったバロビー夫人の家の庭も綺麗に整えられていました。メアリが一生懸命手入れをしていたようです。
思い入れのある庭だからこそ、カトリーナに遺産を手渡そうとした叔母が許せんかったんだろうなあ。
ポワロはこの家の庭を見た時に「童謡を思い出した」と言っていましたが、マザーグースの歌の一つなんですね。アガサクリスティーがマザーグースを題材にした作品をいくつも書いていることは知っていましたが、これもその一つなんですね。
口ずさむポワロが可愛かったですw

この作品のもう一つの核となっているのが、「ソビエト」という国と、カトリーナの存在です。
メアリの夫はカトリーナのことを「コミュニスト」だと言ってましたね。久しぶりにコミュニストという言葉を耳にしました。
一番気になったのは、ニコライに対してポワロが聞いた「民衆のアヘンとは?」という言葉です。
民衆の阿片は、カールマルクスが『ヘーゲル法哲学批判序論』の中で述べている一節のことを指していたのですが、ニコライは答えず、「あれは通俗小説だ」と返しました。
民衆の阿片は「宗教」のことだとポワロが言っていましたが、ニコライはなぜ、それを答えなかったんでしょうか。
と考えた時に、カトリーナと繋がるのかなと少ない頭で考え至りました。
当時はロシア帝国がソビエト連邦の滅ぼされて十年弱?くらいが経過しています。
ソビエトは社会主義国なので、マルクス主義を経済根幹としていて、宗教に関しても無神論を取っているはずなので、ロシア正教のみならず弾圧が厳しいはずです。
なのにニコライがマルクスの著書を「通俗小説だ」と若干批判ぽく言ったのって、反体制の意思表示なのではないかと思ってしまいました(私の理解が間違っているのかもしれません)
そこから派生して、彼はカトリーナのことを守ってあげたかったのかなと思いました。実際に、そこからポワロはヒントを得て、ロシア正教の教会へと彼女を捜しに行かせています。

とまあ、殺人事件よりもカトリーナのことが気になってしまいました。
彼女が教会で言った言葉が興味深かったです。ポワロが、貴族の生まれて使用人になるのは嫌だっただろうというわけですが、それに対し、
「私はロシアの貴族です。労働など、苦に思いません!」
彼女はバロビー夫人に対して誠実?にお世話をしていたし、それが夫人にも伝わっていたから、彼女に遺産を遺そうとしたんだよなあ。
結果として、バロビー夫人がポワロに手紙を書いていなければ、筆跡の違いが分からず、真相は闇の中だったのではないかと考えると、端々に伏線があって、っても完成度の高い作品だったように思いました。

ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)

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ちゃんこい
Posted byちゃんこい

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