SUPERNATURAL S9E15【＃シンマン】

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ワシントンで少女ケイシーが何者かに殺害される。
彼女が死ぬ直前に撮っていた自撮り写真には、幽霊と思われる影が写っていた。
ディーンは一人でワシントンに行こうとするが、その姿を見てサムも自分も狩りに参加すると言い出す。
サムとの距離感の取り方に悩んでいたディーンは、本当に一緒に来るのかと訊くが、サムは事件の詳細を聞き、ディーンと一緒にワシントンに向かうことにした。

FBIの捜査官だと名乗り、母のマイルズ夫人に話を聞くが、電気が点滅したり、おかしな現象が家に起こってなかったかと尋ねると、夫人は
「変わったことはなかったし、寒気もしなかった」
と答えた。その答えにサムは首をかしげる。
「どうして突然、寒気のことを？」
と尋ねると、彼女は事情を話し始めた。娘の死について、警察の捜査は進まず、探偵を雇う金もない。
そんな中、超常現象を専門に調査しているという二人組が事件を調べてくれることになったと言う。
ディーンとサムはその二人に心当たりがあった。
調べてみると、因縁の相手ゴーストフェイサーズが街までやってきていた。レストランで食事する彼らに会った二人。
事件に首を突っ込まないように忠告するが、エドとハリーはもちろん聞く耳を持たない。

モーテルに戻った二人は、ゴーストフェイサーズについて改めて調べてみた。すると彼らは「シンマン」という都市伝説について書籍を発行していた。
多くの目撃情報が数年前から寄せられているため、今回の怪物はこのシンマンではないかとサムは考える。
しかしディーンはゴーストフェイサーズなんて信じられないと言い、独自に調査を開始する。

一方ゴーストフェイサーズのエドは、ディーン達に脅され、この件から手を引くべきではないかと考えていた。
しかし相棒のハリーは真相に近づいているからこのまま突っ走るべきだと鼓舞する。

サムの調べで、シンマンのファンサイトに亡くなったケイシーの写真が投稿されていることが分かる。
しかし彼女の携帯電話は、彼女が亡くなった時刻午前12時に壊れていた。しかし写真が投稿されたのは午前2時。幽霊がサイトに写真をアップできるはずはないとディーンたちは頭を抱える。

その夜、またしても事件が起きる。街のダイナーの店長が何者かに殺されたのだ。
翌朝、事件現場に兄弟が駆けつけると、そこにはゴーストフェイサーズたちがすでにやってきていた。
監視カメラの映像を確認すると、駐車場のカメラに映っていた怪しい人物が一瞬にして瞬間移動し 、店長を殺していた。
ゴーストフェイサーズに、シンマンとは何かとディーンが尋ねてみると、彼らはまったく何者かわかっていなかった。

監視カメラの映像を見て、逃げ出すように現場を後にしたゴーストフェイサーズ達だったが、ハリーはシンマンを見つけることに躍起になっていた。
しかしエドは、本当に二人も亡くなっていることに不安が募っていた。

兄弟はその夜、店長が亡くなった時の映像がインターネット上にアップロードされていることを知り、誰かが犯行を見せつけようとしているのだと考える。
昔話をしながらゆったりとした時間を過ごしていた兄弟だったが、そこへエドが乱入してくる。
ハリーはシンマンがよく現れるという林の中に、一人で突入していた。
エドは「シンマンは自分の作り物であり、存在しない」と白状する。
「古い執事の写真を加工して、匿名でホラーサイトに投稿したら、広まってしまった。
一件だけアップしたが次々と写真が追加されて行き、みんなに注目されてフォロワーも増えていった。ハリーもノリノリになってしまった」
頭を抱えるエドに対し、真実を話すべきだと兄弟は説得する。
しかしエドは、もし真実を話してしまったらハリーの心が離れてしまうのではないかと心配していた。
そんなエドに対して、サムは言う。
「真実を隠していても、心は離れてしまう」
その言葉を聞いてディーンは胸が詰まる思いました。

ハリーが一人でダイナーの裏の林の中を捜索しているとエドが言うと、兄弟は驚いた。
「正体不明だが二人も殺している化け物がいるんだぞ！」
三人は急いでハリーが入る林へ向かった。
現場へ到着すると、走って逃げてきたハリーと遭遇。彼は腹部を刺されていた。

兄弟は手当をして、モーテルへ連れて帰る。
エドはハリーに真実を告げ、ハリーは激怒する。エドがついた嘘のために、幽霊話に夢中になり、交際していた彼女と別れ、結婚が破談になっていた。
怒るハリーに対し、エドは
「それでも伝説を信じて楽しかっただろう。全てを暴露して元の生活に戻ろう。やり直そう」
そうハリーに言うが、彼には到底受け入れられなかった。
エドと入れ替わりでサムがハリーの元へ行く。ハリーはサムに言った。
「全部が嘘で、これからはそれを許して欲しいって。許すふりをしてくれって……」
サムは痛いほど気持ちがわかった。
「その気持ちはよく分かる。許せることと許せないことがある」
と言った上で、許すか許さないかは自分で決めるべきだと答えた。

ディーンの調べで、ハリーが襲われた林の近くにあったタイヤ痕が89年製の車であることが判明。
車種を特定し、町で所有しているのかロジャーという男一人だとわかる。二人は早速彼について調べることに。
それを聞いていたエドは、ハリーに一緒に兄弟を手伝おうと提案する。ハリーはエドを許し、それにしたがった。

ディーンとサムはロジャーという男の家を捜索しようとするが、休暇中の保安官の代わりに保安官補佐も一緒にくることに。
中に入ろうとすると、保安官補佐にスタンガンで襲われ、二人は拘束されてしまう。
シンマンの正体は、保安官と町のダイナーのウエイター、ロジャーだった。
二人は共謀し、瞬間移動しているように見せかけ、シンマンを演じながら殺人を繰り返していた。
ケイシーを殺したのはロジャーが交際を申し込んで断られたため。
休暇に出ているはずの保安官は、休みをくれないことに腹を立てた保安官補佐がロジャーに殺させた。
そしてダイナーの店長はロジャーに対し厳しく当たっていたため、恨みを買って殺されていた。

二人は兄弟を殺そうとするが、そこへエドとハリーが助けに入ってくる。
その物音に気付いた二人は、兄弟の前から離れ、エドとハリーを探す。あっけなく捕まってしまったが、その間に兄弟が拘束を解き二人を救出。事件を解決した。

事件が終わり、サムは「二人はただの人間だった」と言った。
みんな心が病んでいるんだとディーンは返す。
一方エドとハリーは今後について話をしていた。ハリーはもうこれ以上ゴーストフェイサーズは続けられないとエドに告げた。
「これまでも二人でやってきていたし、これからも二人でやっていこう。今回だって君を助けたい一心でやったことだ」
とエドは続けたが、それに対してハリーは、
「それは自分のためだろう？」と返した。

その一部始終を聞いていた兄弟。ディーンはいたたまれない気持ちになった。
これからどうするんだとエドがハリーに聞いた。ずっと一緒だろう？というエドに対し、
「僕たちの関係は複雑なんだ」とハリーは告げ、兄弟の車に乗せてほしいと申し出る。
そして三人はそのままその場を後にするのだった。

走り去る車を涙を浮かべて見送ること以外、エドはできなかった。
走る車の中で、ディーンはハリーに大丈夫かと聞いた。
「大丈夫じゃない。ずっとふたりでいるのが当たり前だと思っていた。
年をとっても隣でお酒を飲んでいる存在だと思っていたけど、いつのまにか、隣の椅子が空っぽになっていた。その気持ち分かるかな？」
ハリーはディーンとサムにそう聞いた。
二人はエドとハリーに自分を重ね、唇を噛んだ。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

前回と同じような感想を抱きましたが、やっぱりシーズン９の大きな流れというよりは、兄弟げんかに一石を投じるためのエピソードのように感じましたね。
なんとか兄弟げんかを解決させたいのか、引き伸ばしたいのか分からないんだけど。
エドとハリーのケンカは、完全に兄弟げんかとリンクさせていたわけですが、ちょっと無理やりな感じがしましたね。
言葉の端々を、ディーンとサムのけんかと同じ感じにさせていたんですけど、さすがに、エドの最後あたりの言葉が？？でした。
「君を助けようと思ってやったことだ」というのは、シンマンというガセネタを生み出したことに対して言っているのでしょうか？
それとも、シンマンというガセネタが生み出した派生の事件を追いかけることに対して？
シンマンの真相を追いかけることで、元彼女を見返そうとしているハリーを応援してあげようと思っていたってこと？？
いずれにしても、ヤラセはＮＧ！

ちょっとほっこりするシーンもありました。
YouTubeに事件動画がアップされているのを見て、スーパーマンとバットマンの映像を見ていた幼い頃の思い出が蘇った兄弟。
サムはバットマンの真似をして飛ぼうとして骨折をし、そんなサムを自転車で病院に連れて行った。
そんな懐かしさに思わずほころぶディーン。サムもきっと同じ気持ちだったんだろうけど、そう簡単に心は許せないと。

最後、ハリーの言葉は、兄弟二人にどう響いたんだろう。
そして完全に忘れかけていたけれど、キャスよ、キャスは大丈夫なのか。あと、ディーンがカインからもらい受けた刻印はどうなってるんだ。

ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)

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