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主任警部モースS7E1【アヴリルの昏睡】

シーズン7エピソード1【アヴリルの昏睡】のあらすじ&最後までのネタバレです。

さて、シーズン7に突入でございます。
あ~毎度モースを見ているたびに言っていますが、もうすぐ終わりなんだなと思うと一気に寂しさ押し寄せますね。
シーズン6も面白かった。シーズンを重ねるごとに、モースという人間が好きになり、本国や欧州で人気なのが分かるようになりました。
そしてルイスも相変わらず愛おしい。彼もまた、年を重ねてより丸く、優しく。
二人の信頼関係がより濃密になっている様が分かり、それはモースとルイスというキャラクターに命を吹き込んでいる役者ジョン・ソウとケヴィン・ウェイトリーの凄さなのだなと思い知らされます。

===

病院の経営者であるマシュー・ブルースターという男が自宅のガレージで遺体で見つかった。
車の中で眠るように亡くなっており、争った形跡はない。
いつもの帰宅時間20時40分を過ぎても帰ってこないため、妻のクレアは心配して病院に電話をかけていた。
23時頃帰宅したとき、ガレージからエンジン音が聞こえ、煙が見えたため扉をこじ開けると、ガスが充満し、真っ白だったと息子のジョンは証言する。
ルイスは状況から見て自殺ではないかと考えるが、モースには引っかかる点があった。
まずは妻の言葉。
夫の帰ってこないか窓の外を見ていた、と彼女は言ったが、その窓からは車もガレージも見えなかった。
そして、マシューがなぜガレージで死んだのか。
医師であり病院で勤めているのなら、死に方も死に場所も、もっと他にあるのではないかとモースは首をひねる。

翌朝、監察医の検死の結果、他殺であることが判明する。
彼の身体は縛られ、口にはテープが貼られていた痕跡があった。
ルイスは他殺だとしたら、犯人はとてもリスキーなことをしていると言い出す。監察医もそれに同意した。
「煙が充満したガレージ内で意識を失わずに、自殺に見せかけることができるのは、強靭な肺活量を持った人物。もしくは潜水具などを使用すれば可能だ」

その後、現場へと向かったモースは妻のクレアに話を聞こうとしたが、そこへマークという彼女の主治医が同席した。
夫が殺されたとはにわかに信じられないクレア。彼を恨んでいる人物にも心当たりはないと言う。
マークは数か月前に病院に空き巣が入ったのではないかとクレアに聞くが、それを思い出したものの、何も盗まれていないから関係ないだろうと彼女は言った。
「昨晩の話で気になるのですが、ご主人が帰ってくるのを窓越しに探していたと言っていましたね。でもガレージに停めるのなら窓から見えませんが?」
モースの問いに、クレアは「ジョンが出かけているときはいつも外に停めるから、窓から見えると思っただけ」と答えた。

体調が悪いクレアを、マークは二階へ行かせた。彼に病状を尋ねると、持って数年だろうと言う。
夫婦して病院経営に熱心になるあまり、身体を壊し満身創痍らしい。
ルイスはジョンに話を聞いたが、彼はジェーンというガールフレンドと19時から23時までドライブをしていたらしく、アリバイがあった。
鑑識がガレージの工具箱から使用済みの粘着テープを見つけ、モースはそれを検査に回すように指示を出し、その足でジェーンに会いに行くことに。
彼女に形式的な質問をしたモース。ジェーンは昨晩ジョンが思いつめた様子だったことを教えた。
「彼はご両親とうまくいっていなかった。医者にならずに別の道をすすんだから」

ジョンはクレアに「ステピングス」のことを警察に話した方がいいのではないかと相談した。
ステピングスという男がマシューたち一家を何度も脅していたからだった。最近も匿名の脅しがあったとジョンはクレアに言う。
しかしクレアは、それを警察に言えば、もっと恐ろしいことになるだろうとジョンに口止めをした。

その後ジョンは警察にステピングスのことを明かした。マシューは匿名でとどいた脅迫状を二通だけ保存していたため、それも持参していった。
「四年前、ステピングスの娘の手術を両親が行ったが、そこで心停止の事故が起きてしまった。二年後、ステピングスは両親を訴えて裁判を起こしました」
それ以降、彼は脅迫をしてきているのだと言う。ステピングスは馬券屋として、ひと財産を築いている有名人だった。

モースはクレアにも事実関係を聞くが、裁判では無罪になったのでこちらに落ち度はないと答えた。
その手術に参加していたのは、執刀医のマシュー、麻酔医のクレア、そしてもう一人の看護師だった。
その看護師は二年前に病院を退職し、その後はバンリー・グリーンという別の病院に移ったため、脅迫されているかは分からないと言う。
モースが彼女に会いに行くために車を出すと、入れ違いにルイスがやって来た。
「ステピングスは馬券屋を売却して隠居していました」
ルイスから住所のメモ書きをもらい、ついでに手術ミスの裁判の記録を知りたい指示を出す。
ステピングスがだれを脅していたのか、明確にするためだった。

ステピングスに会いに行ったモースは、駐車場で車が故障して立ち往生しているステピングスと鉢合わせ。
彼はモースが自分を疑っていると知っても、飄々と応対をした。
「ホクロを取る手術だった。裁判所の判決は間違っている。たしかにどんなことにもリスクがあるのは承知しているが」
ステピングスにアリバイを確認すると、その日は昼食後にバンリー・グリーン病院に入院する娘を見舞い、その後ブラックスワンというパブで飲んで帰宅したと答えた。
バンリー・グリーン病院の名を聞いたときに、クレアの言っていたことが過った。

車が故障してしまったステピングスを病院まで送ることにしたモース。儲かっていた馬券屋を退いた理由を彼に尋ねると、
「家族のために働いてきたが、居なくなってしまった。娘のアヴリルだけだ。妻のジュリーは、裁判後に前向きになろうと必死だったが、自分にはそれが出来ず、愛想をつかされてしまった」
と答えるのだった。
グリアー医師を紹介してもらったモースは彼にアリバイを尋ねた。
「確かに来ていましたよ。娘のためなら命も投げ出すような人だ」
しかし彼女の回復の見込みはないとグリアーは言う。
アヴリルの病室に向かった二人。横たわったまま動かない彼女を見て、言葉に詰まる。
病室を去る間際、飾られた家族写真を見ると、そこには潜水服を来たステピングスの姿があり、モースはそれが気になってしまう。

その後ルイスと合流したモース。怪しいのはステピングスだったが、彼の犯行でなければいいのにとモースは思っていた。
裁判記録を読む限り、ステピングスは圧倒的に不利だった。証言も完璧で打ち崩せなかったのだ。
マシュー、クレア、そして看護師と、三人に対して賠償を求めていたステピングスだが、彼が殺人に及んだとしてなぜマシューなのかモースには不可解に思えていた。
「クレアは事件当夜、家に一人でいた。もう一人の看護師に至っては、アヴリルが入院している病院で働いているのに」

モースは看護師のハズリットに会いに行き、ステピングスのことを尋ねるが、彼からの脅迫は一切なく、近づいても居ないと言う。
その夜、鑑識からもらった脅迫状のコピーを眺めてモースは必死に頭をひねる。
脅迫状の背面には、謎の数字が並んでいた。それが事件を解く鍵ではないかと考えていたのだ。
そして一つの可能性が浮かび、翌朝、巡査を使って確かめると、ドンピシャだった。

警察に呼ばれたステピングス。数字は金庫の暗証番号だった。
番号をもとに金庫を開けると、脅迫状が出てきたと言う。ステピングスは脅迫状を送ったことは認めたが、殺害は否認。
さらに「殺してやる」と書いた脅迫状に関しては、自分が送ったものではないと主張した。
モースは彼の言うことに間違いはないだろうと考えていた。

ルイスはステピングスが容疑者である可能性が高いことを「糸口が見えた」と言って喜ぶが、モースは乗り気になれない。
娘のアヴリルのことも気になり、ステピングスに頼まれて、彼女の病室を見舞った。
翌朝、彼が主張しているアリバイを確かめるために、彼を連れてブラックスワンというバーまでやって来たモースたち。
そこで経営者のハート夫婦に事件当夜のことを尋ねると、ステピングスの記憶にはなかったものの、彼が当日小切手帳を忘れていたらしく、女性客がそれを教えてくれたのだと言う。そして数日の間保管し、その後銀行に送ったのだと教えてもらう。
ルイスがそれを郵便局から回収し、指紋を調べたところ、ステピングス、ハート夫人、そして謎の指紋が一つ見つかった。
ステピングスのアリバイを決定的なものにするために、もう一人の人物が名乗り出てくるようにテレビを使うようにストレンジ警視正は指示を出した。

その夜、モースはルイスとパブに。気が気ではないモースに対し、きっと名乗り出てくれると励ますルイス。
「もしその忘れ物を届けてくれた女性が、都合が悪くて名乗り出てくれなかったら?男漁りに来ていたことがばれたくないと思って、連絡をくれなかったら?」
ステピングスは、女性客に隣に座らせてほしいと暗に仄めかされたと証言していた。ということは疚しい気持ちがあってのことではないか、だとすると名乗り出てくれる可能性が低いのではないかと心配していた。
しかし、翌日ある女性が名乗り出てくれ、晴れてアリバイが成立したステピングスは釈放されるのだった。
そしてモースは彼を、娘が眠る病院へと連れて行った。枕元に新しく飾られた花を見てステピングスはモースに感謝する。

ステピングスは花を贈ってくれたモースに感謝の気持ちを示すために、高額な金額を書き込んだ小切手を差し出した。
しかしモースはそれを受け取らなかった。そして高額な金を持っていても、何をしていいか分からないと笑う。
「ところで、娘さんの今後はどうなるのですか」
モースが尋ねると、ステピングスはいずれ彼女との別れの決心が出来た時に決断をすると答えた。
モースは再度、脅迫状や裁判のことを尋ねた。
脅迫状をマシューにしか送らなかった理由は、夫に送ればクレアもみるだろうし、ハズリットにも送ってしまうと差出人が明らかになってしまうからだとステピングスは言う。
「看護師のハズリットは、なぜマシューとクレアをかばうんですか?」
するとステピングスは裁判前のことを話してくれた。
彼は裁判の準備のために、弁護士を通じて探偵を雇ったと言う。
その調査の結果、マシューとハズリットは不倫関係にあるということが判明したのだった。もしそれが事実ならばハズリットがマシューをかばうのは理解できるとステピングスは言った。

モースはクレアにその事実関係を尋ねた。すると彼女は夫が不倫していたことを知っていたが、彼女が病院を去った二年前に関係は破綻しているはずだと言う。
一方でルイスも同じ質問をハズリットにしたが、彼女はマシューと結婚の約束をしていたこと、そして息子のジョンもそれを知っていたと証言する。

ルイスからの報告を聞いたモースは驚く。
「もしかしたらジョンではないですか?親との確執、そして父親の不倫と母の病気。動機は十分です」
ステピングスの脅迫状を利用して、彼の犯行に見せかけようとしたのではないかとルイスは推理した。
ステピングスが記憶にないと言った「殺してやる」という脅迫状を鑑識に分析してもらうと、「殺してやる」の一文だけ、使用されている糊が違うことが判明する。
それだけではジョンを逮捕することもできないが、二人はジョン容疑者説を念頭に捜査を進めていく。

脅迫状のタイピング機の線で捜査するも空振り。もしやと思い潜水クラブの入会者を当たると、ジョンの名前は無かったものの、ジョンの彼女であるジェーンが所属していることが判明。
ロッカーを開けて中を確認すると、そこにしまわれていた粘着テープがマシュー殺害に使われたものだった。
ジョンを連行し事情を聞くと彼は殺害を自供。不倫相手と再婚すると聞いた父を許せず、殺したのだと言う。
モースは、マーク立ち合いの元、クレアにジョンの自供を報告。
彼女はどうしても息子に会いたいと言い、自室で着替えの準備をするが持病の発作で倒れてしまう。

容体は芳しくなく、モースはジョンを連れてクレアの病室へ。そこへブルースター家の顧問弁護士がやってきて、どうして弁護士を呼ばせないんだとモースに詰め寄った。
しかしジョンは自分の意思で弁護士を呼んでいなかった。
翌朝弁護士立ち合いのもと、自供の録音を聞いたが、モースにはその自供に気になる点があった。
弁護士とともにジョンの事情聴取を再度行う。
「あなたは事件当夜、ガレージに隠れマシューを待ったのが本当か」
ジョンは頷くが、モースはそこが引っ掛かっていた。
「クレアが言うには、ガレージに停めないことが多いとか。どうしてガレージに入ると分かったんだ?」
そうモースが尋ねると、ジョンは自分がガレージに招き入れたと答える。
モースはそれを聞いて、聴取を中止した。
弁護士は何事だと問い詰めるが、モースにはジョンの証言が嘘だと分かっていた。
「彼は嘘を吐いている。殺害を認めているのに嘘を吐くということは、だれかかばっているということだ」
ストレンジは証拠があるだろうと言うが、事実はそこにはないとモースは返した。

モースはジェーンと弁護士に協力を仰いだ。そしてジョンが「嘘を吐いている」という証言を引き出すことに成功。
犯人捜しは振り出しに戻る。ストレンジは妻のクレアくらいしか容疑者は残っていないのではとモースに言うが……
ルイスが、クレアの主治医マークに、彼女の病状について訊きに行く。
カルテを見せてもらったルイスは、89年10月10日に入院していることに気づく。
一方でモースはハズリットに会いに行った。
「クレアは、マシューとの再婚話は知らなかった?」
そう尋ねると、マシューはクレアの体調を気にして、言っていなかっただろうと答える。
質問を終えて帰ろうとするモースだったが、彼女が副業で描いている絵の中に、ステピングスの屋敷の庭の絵を発見する。

署に戻ってきたモース。そこへルイスが飛び込んでくる。彼はクレアのカルテを見てから気になっていることを調べ始める。
「公判記録の中に、アヴリルの手術を同じような手術を行って成功した例がいくつかありました。そのうちの一つが89年10月10日。
クレアは入院中でした。なのに、公判記録にはクレアが麻酔をしたことになっています。カルテの改ざんです」
ステピングスが公判記録を閲覧請求した日付を調べると、裁判が終了して一年以上も経過した9ヶ月前だった。
ブルースター病院に泥棒が入ったのが8ヶ月前。関連があるのではないかとモースはにらむ。
さらにハズリットの家にあった風景画から、ステピングスとハズリットが親しい間柄ではないかと推理。

「ステピングスにはアリバイがあるじゃないですか」
ルイスの問いに答えるために、モースは或る物を鑑識に回した。それはハズリットからもらった画廊の招待状だった。
その指紋を照合してもらったところ、ステピングスのアリバイを証明したジェフリーズと言う女性の指紋を一致したのだ。

警察はハズリットを連行。彼女は事件の真相を語り始める。
クレアの体調不良が続き、マシューに頼まれたハズリットが無資格で麻酔をしていた。何度か成功例があったが、アヴリルの手術では失敗。
心停止となり、彼女は植物状態になってしまった。マシューへの愛情から尽くしてきたにも関わらず、彼はハズリットを捨てた。
彼女はマシューへの復讐を果たすために、ステピングスと組むことを決意。
彼に近づくために、アヴリルの入院するバンリー・グリーン病院へと就職。娘の見舞いに日参する彼を見て、彼の復讐心の強さを感じ、彼を誘った。
ジェフリーズという女性に成りすまし、彼のアリバイを証明。実行犯はステピングスだった。

ステピングスはマシューを殺す前に、ジョンを脅迫していた。ジョンは両親の医療ミスについて知っていた。
ステピングスを口止めするために、事件当夜ステピングスを待っていたが、彼は帰宅せず、ジョンが家に戻るとマシューが殺されていた。
もしステピングスが逮捕されれば、医療ミスのこと、カルテ改ざん、そして裁判での虚偽の証言で、母のクレアが法廷に立つことになる。余命少ない母がそんな苦痛に耐えられないと判断したジョンはステピングスの代わりに罪を被ることを決意したのだった。

翌日になってもステピングスの行方は依然つかめないままだった。
そんな中、クレアが明け方亡くなったと連絡が入る。しかしそれは死亡後、二時間も経ったあとだった。
「どうして二時間もタイムラグが?息子のジョンがなぜ連絡をしてこない?」
それを不思議に思ったモースはルイスを伴ってステピングスの家へと向かった。
施錠されたガレージ。その車の中で、ステピングスは死んでいた。何者かに頭部を殴打されていた。
モース宛ての遺書も残されていた。
そこには、モースをだますつもりはなかったこと。すべてを聞かされて、ハズリットと手を組んだこと。アヴリルのことは元妻に一任したことが書かれていた。

モースとルイスはその足でジョンの元へ向かった。
「どうして殺した?」
モースには、ステピングスを殺した犯人がジョン以外にいないと分かっていた。
ジョンは、ステピングスのためにやれることはやったと言った。罪を被り、警察をだまそうとまでしたが、うまくいかなかったからだ。
「ステピングスに会いに行ったら、逃亡するところだった。だから、近くにあったスパナで殴って殺した」
ジョンは両親や自分を苦しめるステピングスのことを「鬼だ」と言った。
それを聞いたモースは反論する。
「彼は、あなたの両親や看護師によって鬼にされたんだ」
その言葉に、ジョンは何も言えなかった。

モースはアヴリルの元をバラを持って訪ねた。しかしそこにはベッドを片付ける看護師だけが居た。
「お母さまのご意向で、生命維持装置は外されました」

外のベンチではルイスが待っていた。赤いバラを持ったまま出てきたモースは「彼女はもう居なかった」とだけ言ってゴミ箱に花束を捨てた。
「赤いバラは高いんでしょう?」
ルイスがそう言うと、モースは答えた。
「前に送った花の方が、高かったよ」と。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

まずは余韻をそのままに、このことを書きたい。
最後のシーン、とってもよかったな~。
「前に送った花の方が高い」というのは、お花の費用のことじゃないんですよね。
送った花に対して、ステピングスがお礼の代わりに差し出した(謝礼の)小切手の金額のことを言ってるんですよね。
モースの一言に、アヴリルへと感じていた慈しみであるとか、ステピングスへの同情とか、ブルースター家への怒りに近い気持だとか、いろんな感情が含まれていたのではないかと推測します。

シーズン7になりました。
モース警部がシーズン6の時よりも、すっきりして見えるのは気のせいかな?ジョン・ソウさんがやせたのか、それとも髪の毛が長いのか?
シーズン6のラストエピソードの時、顎から首回りが気になったんだけど、今回はそうでもありませんでした。

そしていつものエンディングが、またテイスト変わってる?ような気がするのは私だけ?
またまたモールス信号の高音域のストリングスの音量が小さくなったような気がするんです。違和感を覚えるくらい、旋律が前に出ていて、信号音が遠ざかった。
音量が小さくなったからなのか、音価も短くなっているような(前はもっとソステヌートな感じがしていたんですけど、少しマルカートになってる)気がしますね
もはや初期のころのおどろおどろしさすら感じるどぎつい高音域が恋しくもある。

さて面白かったシーン。
マシューを殺した犯人は煙が充満したガレージ内で、どうやってマシューの拘束を解いたのかという話になった時、監察医は「日本の海女かな?」と言っています。そしてそれをきいてモースも笑いますw海女は知られた存在なのですね。なんだか嬉しく思いました。

脅迫状の糊の違いが鑑識の分析の結果判明したものの、ジョンを引っ張るだけのインパクトはありません。
唸るモースに対してルイスは「粘り強くいきましょう!糊だけに」と急に洒落を言い始めるんですが、なんと可愛らしい♡

犯人が二転三転、ストーリーもかなり面白かったです。
特にトリックですね。いつもはトリックと言うより、隠された真実をしらみつぶしにしていくという感じでしたが、今回は脅迫状の糊や指紋、偽のアリバイ証言などちりばめられた伏線の回収と、
あとはモースの直感(というかコロンボみたいに「ん?」と思った些細な一言から突破口が見えるという展開)が冴えていて、幕引きが悲しいものではありましたが、非常に見ごたえがありました。

そして、結末の虚しさとは別で、爽快感を感じた面もあります。
それはきっと、このエピソードにおけるモースの言動や胸の内が、私の感情とリンクしていたからではないかと思っています。
いつもは犯人だ!と決めつける役割が多いモースですが、今回はステピングスの無実を信じていました。珍しいパターンです。
そしてモースがとても優しい。花を送っていました、アヴリルに向けて。こういう心遣いをあまり見たことがないので(口説くとき以外ね)、とても意外に思いました。
最後にジョンに向けて言った言葉もそうです。
結局マシューもクレアも死にました。ジョンが両親を大切に思う気持ちはわかりますが、同じようにステピングスはアヴリルを愛していた。
金のために未来を奪われたアヴリル、嘘で塗り固めて真実を隠し、名誉を守ろうとした。
もちろん殺人は肯定しませんけど、ステピングスの気持ちに寄り添いたいと思ったんじゃないかな、モースは。

ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)

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ちゃんこい
Posted byちゃんこい

Comments 2

There are no comments yet.

S・H

切ないラスト

つい2日くらい前に、この回を見ましたが、なかなかの力作でしたね。展開が二転三転しましたが、それほど複雑というわけでもなく、しかも結構予想外の結末でした。
モースとステピングスの関係は、興味深い描写でした。2人の間に流れる〝信頼感〟のようなものが、このシリーズでは少し珍しく、新鮮でした。
ラストは少し、胸が痛くなりましたけどね…。いろいろな感情が揺さぶられる回でした。
余談ですが、息子のジョン役の俳優さんは、その後の「ルイス」シリーズでも別の役柄で2回くらい出てきますよ。ルイスのプライベートに絡む、ちょっとおもしろい役です。

2020/10/10 (Sat) 22:55
ちゃんこい

ちゃんこい

Re: 切ないラスト

S・Hさん、いつもコメントありがとうございます(;∀;)なかなかブログが触れず、すっかり返信遅くなり申し訳ありません涙
明らかに怪しい奴が本筋の犯人ではなかったのに、結局最後はお縄になっていましたね。込み入った展開ではなかったですが、面白かったです。
何より、S・Hさんが仰るように、犯人のステピングスとの関係が見どころだったように思います。
犯人になる人が「以前から知り合い」で近しい関係になるということはありましたが、今回のように出会ってどんどん心を通わせていくというのは珍しいパターンでした。
一見するとステピングスは偏屈そうなので、いつものモースならルイスに任せそうなものですが笑
モースって「痛みを知っている人」には優しい(心を寄せる)んだなと思いました。

しかしまあ、このお話、観終わったあとですごく寂しくなりました。
犯人に行動が報われなかったことへの失望?と、それを知るよしのない犯人への同情とでも言いますか。
報われなかったのは違いますね、ステピングスは妻にアヴリルのことを一任しているので……何と言いますかステピングスの犯行のすべてが「しなくてもよかった犯罪」というのが空しいと言いますか。

2020/10/25 (Sun) 02:56