刑事コロンボS4E4【歌声の消えた海】
このエピソードもすごく記憶に残っているんですが、たぶん豪華客船が印象に残ってたんだろうなあ。
あと被害者が亡くなる直前?のショーで歌っていた「ボ~ラ~レ!」の曲の印象が強かったw
コロンボはカミさんが缶詰の検証で当てたアカプルコでの旅を楽しむために、豪華客船に乗り込んでいた。
乗り込んで早々にカミさんとはぐれてしまい、船内を探しまわるコロンボ。
その夜、客船でのショーを控えた専属バンドの女性歌手ロザンナが射殺される。犯人は彼女の愛人で妻と旅行中のダンジガー。
彼は彼女から、不倫関係について脅されていたのだ。
この旅で、ロザンナを殺すために、手袋を用意していたはずのダンジガーだったが、メイドの不手際で忘れてしまったためダンジガーは、昼間にわざと体調不良の発作を起こし、医務室へと運ばれていた。
そして医療用のゴム手袋をこっそりと持ち出し、ベッドで休んでいると見せかけて医務室を抜け出し、ショーの合間の休憩時間にロザンナを殺した。
客室で休んでいたコロンボは船長に呼ばれ、ロザンナの遺体と対面。そして密かに捜査を開始する。
彼女の遺体のそばには、なぜか小さな鳥の羽が一枚。そして彼女が倒れていた鏡台に口紅で「L」の文字が書かれていた。
体調が悪くなったコロンボは医務室へ向かったが、そこでも現場と同じ小さな鳥の羽を見つけて、コロンボは首をかしげる。
医務室には心臓発作を起こして休んでいるダンジガーが居た。何事かと言う彼に対し、事件のことは伏せておきたいと言う船長の意向を汲んでコロンボは何も言わなかった。
乗客に対して捜査をしたいと言うコロンボに対し、船長はあまりいい顔をしない。
ロザンナと口論していた現場を目撃されていたバンド仲間であるロイドが、容疑者として浮上し、彼は否認するが、彼の持ち物の中から拳銃の受取証が出てくる。
翌朝、リネンの山の中から銃が見つかる。ロイドの持っていた受取証と同じ種類の銃で、犯行に使用されたものではないかと船員たちは盛り上がるが、コロンボは鉛筆の鉛カスを使って指紋を採取してみたものの、指紋はついていなかった。
ダンジガーに協力を求めたコロンボは、彼を船員室に呼んでいた。彼や船員の目の前で指紋を採取したが残っていないことを告げた。その口ぶりから、ロイドのことを犯人だとは思っていないのだろうとダンジガーはコロンボに尋ねた。
「殺人に使うための銃の受取証をのこしていくはずがないでしょう」
とあっけらかんとコロンボは答えた。
さらにマットレスに弾を打ち込んで、その弾丸を比較してみたところ、十中八九狂気に間違いないだろうとコロンボも感じるが、ロイドが犯人には到底思えなかった。
ロザンナが殺された時間は、ショーとショーの合間のわずかな時間。その時間でステージから離れた客室でロザンナを殺すには、どうしたって時間がかかるということはコロンボも実験済みだった。
エレベータを使えば早いが、ショーの入れ替わりの時間のため混雑しているだろうと仮定し、階段を使ったのではないかと考えていたコロンボだったが、船長の話で「従業員専用の階段」があるということを教えてもらい、新しい糸口をつかむ。
さらにコロンボは、ロザンナの部屋に侵入できたということはマスターキーを持っていたのではないかと考え、ダンジガーに「頭文字L」の人物の知り合いは居ないかと尋ねた。
というのも、マスタキーを盗むのは難しいかもしれないが、中古車のディーラーをしているダンジガーや彼が招待した同業者の仲間ならば、車の合鍵を作る要領でマスターキーの合鍵を作る道具を持っているのではないかと考えたのだ。
さらに、ロイドが受取証を残していたことや、拳銃を捨てなかったことなど、次から次へと疑わしい点が出てきてしまい、コロンボは完全にロイドを犯人から除外して考えていた。
ダンジガーが犯人なのだろうと目星をつけたコロンボは、彼の犯行を立証するために、彼が居た医務室から、船員用の階段を使ってロザンナの部屋まで往復してみる。
その後医務室へと戻ったコロンボは、そこで医療用の使い捨て手袋を発見。個数を医師と看護師に確認してもらうと、一組行方不明になっていることが判明し、コロンボはこれが犯行に使われたのだと考えた。
その後、ロイドの部屋に行ったコロンボは、ダンジガーの写真を見せて、ロザンナと彼の関係を尋ねてみたが、ロザンナに新しい男がいるのは分かったが、それがダンジガーなのかは分からないと答える。
そしてダンジガーの妻に話を聞きに行ったコロンボは、彼が一人で頻繁にラスベガスへと遊びに行っていたことを教えてもらう。しかし夫に自由に遊ばせていたわけではなく、互いにちゃんと愛情はあるのだと言い、コロンボはそれを肯定した。
コロンボはダンジガーの犯行を裏付けるために、まず心臓発作が狂言であることを証明しようと考え、船医に話を聞いた。
心臓発作を意図的に発生させる方法をいくつか教えてもらったコロンボは、ダンジガーが倒れたプールのろ過機の中から、心臓発作を起こすために使用されたと思われる亜硝酸アミルのカプセルを見つける。
医務室でダンジガーの脈拍と血圧の記録と照らし合わせ、犯行の合った23時過ぎの血圧と脈拍が異常に跳ね上がっているのを確認し、この異常値はおそらくロザンナを殺して戻ってきた時に興奮状態だったからだろうと考える。
コロンボは夜、ダンジガーに話しかけた。そしてロイドが犯行を行ったのなら、手袋がどこにあるのかが気になるのだと念を押した。
そして医務室からゴム手袋が一組行方不明になっていること。行方不明の手袋さえ見つかればロイドが犯人で決定的になるのだが、と伝えたコロンボはそのままダンジガーと別れる。
その夜、ダンジガーは医務室へ侵入し、手袋を一組盗み出した。そして犯行に使われたものだと断定させるために、マジシャンがマジックで使用している銃を盗み出し、ボイラー室の轟音の中で発砲。
ダンジガーはそのゴム手袋を、消防用ホースの隙間に押し込んだ。
翌日、朝の消防訓練でそのゴム手袋が見つかり、コロンボはダンジガーを船員室へと呼び出した。
コロンボは硝煙反応を調べるのではなく、ゴム手袋の内側にある指紋を調べ始めた。
「ゴム手袋は、指紋も掌紋もはっきりと残ります。この内側に残った指紋を調べれば、だれが犯人が分かります」
そう言ってコロンボは指紋を採取する。
「ロイドさんの指紋はすでに取ってありますから、照合してみます。明らかに合致しません」
では一体誰のでしょうか?とダンジガーに指紋を照合させてほしいと申し出るコロンボだったが、ダンジガーは自分の指紋だと認めた。
なぜそんなゴム手袋を隠したのかと問われ、うまく返せないダンジガー。それに対してコロンボは続ける。
「最初におかしいなと思ったのは、羽です」
そう言って、ロザンナの部屋にあった鳥の羽を見せた。彼女を殺すために、クッションを挟んで銃を撃ったダンジガー。
飛び散った羽毛が身体についていたのか、医務室の床にも同じ羽毛が落ちていた。
ダンジガーは、医務室のベッドの羽毛ではないかと反論したが、
「いいえ、アレルギーがある人もいるので、医務室のベッドはすべて羽毛ではないんです」
その言葉が決め手となり、ダンジガーは、罪を認めた。
事件が解決し、メキシコ入港の時。ようやくカミさんと一緒にのんびりリゾートを楽しめる時がくるのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
コロンボの「?」①
あまりにも、ロイドに誘導されすぎている。
コロンボは一番疑わしき人をいつも疑いませんね。ロザンナが殺されたことを知らされた時の表情は、シロだと判断してもいいくらい、ナチュラルでしたけども。そういう小さなところとかもコロンボは感じているのではないでしょうか。
コロンボの「?」②
ショーの幕間の短い時間で、ロザンナを殺せるだけの知識がある人物。
船の構造や、彼女のスケジュールを把握している人物でないと、この殺人は不可能だとコロンボは考えていました。
この時点で、船の関係者か、バンドメンバー、そしてこの船旅の常連に犯人が絞られるという。たしかに、言われてみるとそうなんですけど、そこに着目できるコロンボはやっぱりすごいですね。
コロンボの「?」③
どうして拳銃を捨てないのか?海は最大のゴミ捨て場、という名言も飛び出ましたね。ダメですよ、海洋汚染!
拳銃を捨てなかったのなら、犯行に使った手袋はなんで一緒に隠していないの?なんでなんで?の連鎖ですね。
一つ歯車が崩れる、どんどんぼろが出てしまいます。
豪華客船の中でよれよれのコートを着ているコロンボが浮きまくりで笑ってしまいましたね。色味がないww
いつもの調子ではありましたが、やはり船酔いはする模様。ずっとこのまま事件捜査ばかりに時間をとられてしまうのではないかと思っちゃいましたが、さすがに奥さんとの時間は楽しんでいたよね??合間合間で。
事件が解決する前の夜。ダンジガーに「手袋」の件でゆさぶりをかけるシーンは面白かったですね。
コロンボがリゾートっぽい服でした。可愛かったです。そして「餌」に見事にひっかかるダンジガーも見事。
ですが、わざわざそんなリスキーなことをしなくても、いっそロイドに罪を着せるのを諦めてもよかったんじゃないかとさえ思ってしまいますね。まあ真犯人はそんなことを思う心理状態ではないだろうと踏んで、コロンボもあんな言い方をしたんだとは思いますが。
しかしまあダンジガーさんのキャラも嫌いになれないですね。めっちゃ鼻につく感じがなかった犯人でした。
豪華客船ということもあって、全体的に華やかで楽しそうな映像が多かったです。
コロンボもあんまりイヤミなごり押し感もなくて。
船の上の映像が開放的だったってのもありますし、対話シーンも重苦しい空気が少ないエピソードでした。
犯人に疑われるロイド役の俳優さんも、吹替の声優さんが明るいトーンの声だったからなのか、あんまりナーバスな感じもありませんでしたね。
ダンジガーの奥さんはちょっと可哀想でしたが。夫の浮気のことは疑っていなさそうでした。まあラスベガスでの豪遊に関しては目をつむっているというか、「私は分かって許してます」って感じでしたもんね。
「夫が私と結婚したのは財産目当てだと周りは思っているらしい。でも私はそうは思わない!」って言い切ってました。ダンジガーへの愛情があったんですね。ダンジガーは違ったんでしょうけれど……奥さんへの愛がなかったわけではないでしょうが。
あとはエピソード通して盛大にオチをつけたやり取りをまとめて感想終了にしたいと思います。
コロンボはヨレヨレのコートで乗船して、豪華客船のことを「ボート」と連呼しています(悪意はなし)。
それを聞いた乗組員や船長は「汽船です!」と何度がツッコミを入れます(おそらく2回は突っ込んでたw)
中盤のシーンではしばらくそのボケ(でもないんだけど)がないまま……
最後、ボートに乗ることになったコロンボが、ボートのことを汽船と言うと、船長?さんが「あれはボートです」と訂正する。
「んなこたぁどうだっていいんだよ!」とコロンボがツッコんでエンドロールに……綺麗にオチたなと思いました。
このラストがエピソード全体に楽しい感じに仕上げてくれているのもありますね。BGMも凄くルンルンな曲でした。
ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)
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