SUPERNATURAL S2E2【新たなる旅立ち】
2019年05月28日 公開
SPNシーズン2エピソード2【新たなる旅立ち】のあらすじ&最後までのネタバレです。
前回、瀕死のディーンの命と引き換えに悪魔と契約したジョンは、そのことは何も言わず、最後にディーンに何かを言い残して亡くなってしまう。
何を言ったのかは分からぬまま、荼毘にふす二人のシーンで終わりましたが、今回は【新たなる旅立ち】というタイトルなので、
どういう展開になるのか楽しみです!(^^)!
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
幼きころに、この世のものではない者に母親を殺された
ディーンとサムのウィンチェスター兄弟
父の失踪、恋人の死などを乗り越え、たまに喧嘩しつつも
悪魔狩りをする兄弟のロードムービー的ドラマ
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
物語のスタートは、ウィスコンシン州メドフォードの移動サーカスから。大勢の家族連れで賑わう中、少女はあるピエロを見つけ手を振ります。
サーカスの帰り道、夜道を走っていると先ほどのピエロが車に向かって手を振っているのを見つけた少女。その夜、眠れない彼女が窓の外を見ると、ピエロがこちらに手を振っています。
彼女は階段をおり、扉のところまでピエロを迎えにいく。そして中に入りたそうにしているピエロを招き入れるのです。
一方、ディーンとサムは、父親を火葬しながら、燃え行く父親の亡骸を前に目を潤ませていた。
サム「父さん、死ぬ前に兄貴に何か言わなかった?」
サムの問いかけに、ディーンは父からの言葉を思い出しますが、サムにはそれを伝えなかった。
二人はボビーの家に身を寄せていた。
気分を切り替えてディーンが愛車のインパラを修理していると、サムが近づき何か手伝うことはないかと問いかける。
ディーン「何もないよ。いいか?俺は平気さ、わざわざ気を遣わなくていい」
サム「でも・・ボビーの家にやってきてから一週間経つのに、父さんの話をしようとしないじゃないか」
ディーン「そうだな・・じゃあお前の胸を貸せ。一緒に泣こう」
そう言って強がるディーンに、サムは怒りを隠せない。
サム「父さんが死んだんだぞ!コルトも消えた。父さんの死には悪魔が絡んでいることが間違いない、なのにどうして何もなかったフリできるんだ。こんなポンコツ車の修理に一日中費やして・・」
ディーン「いいか、悪魔の手がかりはないんだ。それにコルトもない。今の俺にできることは、インパラを修理することだけだ」
もっともな反論をするディーン。するとサムが、ジョンの携帯に残されていた伝言メッセージを聴かす。
相手はエレンという女性。助けが要るなら、遠慮せずに連絡してくれとメッセージが残っていた。
電話番号から住所を割り出したサム。さっそくディーンはボビーにポンコツ車を借りてその場所へ向かう。
ロードサイドのバーはまだ準備中で誰も居ない。ビリヤード台の上で雑魚寝している男が一人。店内を捜索しているとディーン、サムともに銃を突きつけられる。その女性たちこそエレンとその娘ジョーだった。
二人がジョンの息子だと知ると警戒を解いたエレン達。二人が自分を訪ねてきた理由がジョンの死がきっかけだったと知り驚く。
エレンはただのバーの経営者に過ぎないが、そのバーには頻繁にハンターたちが出入りし、ジョンが悪魔を追い詰めたと噂で聞いて協力を申し出たのだ。
サム「力を貸してもらえるなら、ぜひお願いしたい」
エレン「私たちじゃなくて、アッシュが力になるわよ」
サム「アッシュって?」
エレンたちは、ビリヤード台の上で寝ている男を呼ぶ。彼がアッシュだった。
彼は天才だとジョーが言うが、そのみてくれはどう見ても売れないバンドマン。ディーンがジョンの集めた資料を見せて彼を試すが、彼はぱらぱらとその資料を見てすぐにそれが、悪魔の出没する前兆を調べたものだと気づく。
それに驚くディーンたち。
サム「これで君は悪魔を追えるのか?」
アッシュ「ああ、これだけあればね。でも時間が欲しい・・そうだな、51時間くれ」
変わり者のアッシュに呆然とする二人。
手持無沙汰になってしまったディーンたち。
サムはバーの棚においてあるファイルが気になる。それは不可解な殺人事件の新聞記事だった。
ディーンは美人のジョーを口説こうとしますが・・なんだかいつもの調子が出ません。ジョンの死が心に穴を開けているのを改めて自覚するディーン。
そんなディーンをサムが呼び、新聞記事を見せる。
サム「この辺りで発生した殺人事件だ、きっと俺たちの領分だよ」
二人はさっそく現地へ向かうことにする。
ディーン「殺人ピエロか、ふざけやがって。家族がカーニバルに行った夜なんだろう?」
サム「ああ、クーパーカーニバルっていう移動サーカスに行った夜らしい」
ディーン「ピエロじゃなくて、イカれた従業員の犯行だったら?」
サム「従業員は片づけ中でみんなアリバイがあった」
ディーン「以前に同様の事件は?」
サム「ええっと81年にバンカーブラザーズ・サーカスっていうカーニバルで3件の事件があったみたいだけど、場所も時間もばらばらだ」
ディーン「じゃあ物にとり憑いてカーニバルと共に移動しているんだろう」
サム「まさに超常現象だな」
意気込むサムに違和感を覚えるディーン。
ディーン「なんでそんなやる気満々なんだ?狩りをしようだなんて、悪魔退治が優先じゃないのか?」
サム「狩りを続けたら、親父が喜ぶかなって思っただけだ」
その言葉に何か言いたげなディーン。しかしそれをサムが聞こうとしても答えない。
その夜、ピエロによる新たな犠牲者が出てしまう。
夜が明けてサーカスを訪れたディーンとサム。サーカス道具の中にあるだろう「悪霊の取り憑いた道具」を探すため、サーカスに雇ってもらおうとオーナーを探す。
テントの中に入ると、サングラスをした男がナイフを的に投げているのを見つけ、ディーンが声をかける。
ディーン「なあ、オーナーを探しているんだけど」
そう声を掛けても無視されるディーン。俺が見える?と問いかけると、男が怒り狂う。どうやらその男は盲目だったのです。
ひと悶着あったあと、無事団長のクーパーを見つけた二人。雇ってほしいと頼むが、一旦は断られる。
クーパー「サーカスってのは、ようは見世物小屋だ。一般社会では生きられない人間がくる最後の場所。君たちは違うだろう?」
しかし食い下がるサムに折れて、とうとう雇ってもらえることになった二人。
しかしディーンはどうも納得がいかない。
ディーン「どうしてそんなにやる気なんだ?」
サム「これは父さんの遺志だろう」
ディーン「いつからそんな親孝行になったんだ」
サム「死んだからだよ、父さんが・・悪いか?」
ディーン「・・いいや、別に」
さっそくサーカスで掃除の仕事をしながらEMF(電磁場計)で霊の取り憑いていそうなものを探す二人。すると目の前で少女がピエロが見えると言い出す。
しかしその少女の母親がそちらを見ても何も居ない。ディーンとサムはその家族が次のターゲットになるかもしれないと睨み、追いかけることにする。
深夜、少女が階下に降りてピエロを家に招き入れる。それを待ち構えていたディーンたちはピエロに向かって発砲するが、なぜか効果がない。
そのままピエロは消えてしまい、二人もとりあえず逃げることに。
夜が明けて、車を乗り捨てて道を歩く二人。

ディーン「あれは霊じゃない」
サム「じゃあ何?」
ディーン「わからん」
サム「・・エレンに訊いてみよう」
エレンとジョンの関係を邪推するサムにディーンは突っかかる。しかしサムは頑なにジョンの話をしようとしないディーンを問い詰める。
サム「父さんの死をきちんと乗り越えてほしいんだ!吐き出してほしいんだよ」
ディーン「誓って、俺は大丈夫。二度と同じ質問をするな。いいか、逆に俺は訊きたいよ。親父が死んでから突然従順になったな?死に際まで喧嘩していたのに、死んだ途端にいい子ちゃんになるのか?今更遅いんだよ」
ディーンの言葉に何も言い返せないサム。何も言わずにエレンに電話をして、今回の悪霊についてのアドバイスを求める。
言い過ぎてしまったことを悔やむディーンだが、やり場のない空しさが込み上げてくる。
サム「ラクシャサじゃないかって」
ディーン「なんだそれは」
サム「ヒンズー教の人間に化ける生き物のことで、人肉を食べるらしい。姿を消すこともできるが、家に入ることはできない」
ディーン「だからピエロの恰好をして子どもをだますのか。他に情報は?」
サム「不潔を好むらしく、寝床は昆虫の死骸だらけだとか。食事は2,30年にごとに数回」
ディーン「退治する方法は?」
サム「真鍮のナイフで刺す」
ディーン「わかった。俺はナイフを探そう。お前はクーパーが本星か裏付けしてくれ」
その夜、サムはクーパーの寝床に、ディーンはナイフを探しに、盲目のナイフ投げの男の部屋に侵入していた。
ディーンはナイフ投げの男の部屋でピエロの衣装を発見する。すると背後に気配を感じて振り返ると、男が立っていた。そして自分がピエロであることを認める。その男は煙のように姿を消し、ディーンからは見えなくなる。
部屋を飛び出したディーンはサムと落ち合う。
サム「クーパーじゃなかった」
ディーン「ああ、犯人はあのサングラスの男だ。だが、どっかに消えちまった」
サム「ナイフは?」
ディーン「ない。今日はツイてない」
サム「・・いや、当てならある」
そういってサムはディーンを連れてお化け屋敷へと向かう。
その中に真鍮のとがったパイプがあるのを憶えていたサムは、それを手に取るが、相手の姿が見えない。姿なき男からナイフが投げつけられ、壁に磔にされてしまうディーン。
ディーン「サム!早く!」
サム「奴は何処に?」
ディーン「見えねえんだよ」
辺りを見回したディーンは、自分の頭上に、スモッグ用のコックがあるのに気づき、それを捻る。
充満する白いスモッグの中に、姿を消していた男の影が映る。
ディーン「サム!後ろにいるぞ!」
真鍮のパイプをうしろをに突き出すサム。呻き声が上がり、消えていくサングラスの男。

エレンの店にやって来たディーンとサム。
ジョーはディーンと親密そうに話をしますが、ディーンはなんだか乗り気にならない。ジョーは少し寂しそうに、また会いたいと声を掛ける。
そこへアッシュが登場し、完成した悪魔の前兆を探知するシステムをサムとディーンに披露する。
サム「こんな凄いシステムをどこで・・」
アッシュ「MITだよ。まあ退学になっちゃったけどよ」
サム「MIT?」
サム「ボストンにある大学だよ」
苦笑するディーンとサム。悪魔の兆候は今のところないが、検知されたら必ず連絡してくれ・・と約束し、エレンの店を後にする二人。
ディーンはインパラの修理を続行する。そこへサムがやってきて話しかける。
サム「・・その通りだ」
ディーン「・・何が?」
サム「父さんのこと。俺に憎まれていると思いながら父さんは死んだんだ。今更素直になっても・・遅すぎるんだよね・・でも、後悔してる。つらいよ・・父さんの死に向き合えないよ。兄さんだって、そうだろう?」

ディーン「・・・」
サム「修理の邪魔して・・ごめん」
そう言ってその場を立ち去るサムに、何も言えないまま、言葉にできない感情があふれ出て暴れるディーンだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ディーーーーン!!となった最後のシーン・・
の前に、エレンとジョーの親子とアッシュという凄腕の技術者の3人が新キャラとして登場しました。ジョーは美人でディーンに気があるようですが、いつものようなディーンでは居られない。ジョンの死がディーンの中にぽっかりと穴を開けているんですね。
自分の回復がジョンの死と引き換えになったこと、抱えきれない苦悩がディーンにはありますが、それをサムには言えないんだ・・・なぜならお兄ちゃんだから。自分はサムを守らなければならない、弱いところは見せられない。
それがサムには面白くないんですよね。いつも子ども扱いしてくるディーンに不満を前から持っていましたが、今こそ支え合う時だというのに、胸の内を明かさないディーンにもイライラするし、自分でどうにもできない現状がサムも辛い。
今更親孝行しても遅い、その一言。ディーンも言いたくて口にしたわけじゃないだろうし、サムもごもっともな言葉に何も言えなくなる。
互いに互いを想う気持ちは同じなのに、かみ合わない兄弟にもどかしさを感じました。やり場のない悲しみを、慟哭する代わりに愛車のインパラを打つディーンの姿に苦しくなりました。
二人の間を流れる哀しみを、二人はどうやって癒していくのか・・これからも気になります。
ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)/
ランキング参加中♥よろしくお願いします
前回、瀕死のディーンの命と引き換えに悪魔と契約したジョンは、そのことは何も言わず、最後にディーンに何かを言い残して亡くなってしまう。
何を言ったのかは分からぬまま、荼毘にふす二人のシーンで終わりましたが、今回は【新たなる旅立ち】というタイトルなので、
どういう展開になるのか楽しみです!(^^)!
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幼きころに、この世のものではない者に母親を殺された
ディーンとサムのウィンチェスター兄弟
父の失踪、恋人の死などを乗り越え、たまに喧嘩しつつも
悪魔狩りをする兄弟のロードムービー的ドラマ
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物語のスタートは、ウィスコンシン州メドフォードの移動サーカスから。大勢の家族連れで賑わう中、少女はあるピエロを見つけ手を振ります。
サーカスの帰り道、夜道を走っていると先ほどのピエロが車に向かって手を振っているのを見つけた少女。その夜、眠れない彼女が窓の外を見ると、ピエロがこちらに手を振っています。
彼女は階段をおり、扉のところまでピエロを迎えにいく。そして中に入りたそうにしているピエロを招き入れるのです。
一方、ディーンとサムは、父親を火葬しながら、燃え行く父親の亡骸を前に目を潤ませていた。
サム「父さん、死ぬ前に兄貴に何か言わなかった?」
サムの問いかけに、ディーンは父からの言葉を思い出しますが、サムにはそれを伝えなかった。
二人はボビーの家に身を寄せていた。
気分を切り替えてディーンが愛車のインパラを修理していると、サムが近づき何か手伝うことはないかと問いかける。
ディーン「何もないよ。いいか?俺は平気さ、わざわざ気を遣わなくていい」
サム「でも・・ボビーの家にやってきてから一週間経つのに、父さんの話をしようとしないじゃないか」
ディーン「そうだな・・じゃあお前の胸を貸せ。一緒に泣こう」
そう言って強がるディーンに、サムは怒りを隠せない。
サム「父さんが死んだんだぞ!コルトも消えた。父さんの死には悪魔が絡んでいることが間違いない、なのにどうして何もなかったフリできるんだ。こんなポンコツ車の修理に一日中費やして・・」
ディーン「いいか、悪魔の手がかりはないんだ。それにコルトもない。今の俺にできることは、インパラを修理することだけだ」
もっともな反論をするディーン。するとサムが、ジョンの携帯に残されていた伝言メッセージを聴かす。
相手はエレンという女性。助けが要るなら、遠慮せずに連絡してくれとメッセージが残っていた。
電話番号から住所を割り出したサム。さっそくディーンはボビーにポンコツ車を借りてその場所へ向かう。
ロードサイドのバーはまだ準備中で誰も居ない。ビリヤード台の上で雑魚寝している男が一人。店内を捜索しているとディーン、サムともに銃を突きつけられる。その女性たちこそエレンとその娘ジョーだった。
二人がジョンの息子だと知ると警戒を解いたエレン達。二人が自分を訪ねてきた理由がジョンの死がきっかけだったと知り驚く。
エレンはただのバーの経営者に過ぎないが、そのバーには頻繁にハンターたちが出入りし、ジョンが悪魔を追い詰めたと噂で聞いて協力を申し出たのだ。
サム「力を貸してもらえるなら、ぜひお願いしたい」
エレン「私たちじゃなくて、アッシュが力になるわよ」
サム「アッシュって?」
エレンたちは、ビリヤード台の上で寝ている男を呼ぶ。彼がアッシュだった。
彼は天才だとジョーが言うが、そのみてくれはどう見ても売れないバンドマン。ディーンがジョンの集めた資料を見せて彼を試すが、彼はぱらぱらとその資料を見てすぐにそれが、悪魔の出没する前兆を調べたものだと気づく。
それに驚くディーンたち。
サム「これで君は悪魔を追えるのか?」
アッシュ「ああ、これだけあればね。でも時間が欲しい・・そうだな、51時間くれ」
変わり者のアッシュに呆然とする二人。
手持無沙汰になってしまったディーンたち。
サムはバーの棚においてあるファイルが気になる。それは不可解な殺人事件の新聞記事だった。
ディーンは美人のジョーを口説こうとしますが・・なんだかいつもの調子が出ません。ジョンの死が心に穴を開けているのを改めて自覚するディーン。
そんなディーンをサムが呼び、新聞記事を見せる。
サム「この辺りで発生した殺人事件だ、きっと俺たちの領分だよ」
二人はさっそく現地へ向かうことにする。
ディーン「殺人ピエロか、ふざけやがって。家族がカーニバルに行った夜なんだろう?」
サム「ああ、クーパーカーニバルっていう移動サーカスに行った夜らしい」
ディーン「ピエロじゃなくて、イカれた従業員の犯行だったら?」
サム「従業員は片づけ中でみんなアリバイがあった」
ディーン「以前に同様の事件は?」
サム「ええっと81年にバンカーブラザーズ・サーカスっていうカーニバルで3件の事件があったみたいだけど、場所も時間もばらばらだ」
ディーン「じゃあ物にとり憑いてカーニバルと共に移動しているんだろう」
サム「まさに超常現象だな」
意気込むサムに違和感を覚えるディーン。
ディーン「なんでそんなやる気満々なんだ?狩りをしようだなんて、悪魔退治が優先じゃないのか?」
サム「狩りを続けたら、親父が喜ぶかなって思っただけだ」
その言葉に何か言いたげなディーン。しかしそれをサムが聞こうとしても答えない。
その夜、ピエロによる新たな犠牲者が出てしまう。
夜が明けてサーカスを訪れたディーンとサム。サーカス道具の中にあるだろう「悪霊の取り憑いた道具」を探すため、サーカスに雇ってもらおうとオーナーを探す。
テントの中に入ると、サングラスをした男がナイフを的に投げているのを見つけ、ディーンが声をかける。
ディーン「なあ、オーナーを探しているんだけど」
そう声を掛けても無視されるディーン。俺が見える?と問いかけると、男が怒り狂う。どうやらその男は盲目だったのです。
ひと悶着あったあと、無事団長のクーパーを見つけた二人。雇ってほしいと頼むが、一旦は断られる。
クーパー「サーカスってのは、ようは見世物小屋だ。一般社会では生きられない人間がくる最後の場所。君たちは違うだろう?」
しかし食い下がるサムに折れて、とうとう雇ってもらえることになった二人。
しかしディーンはどうも納得がいかない。
ディーン「どうしてそんなにやる気なんだ?」
サム「これは父さんの遺志だろう」
ディーン「いつからそんな親孝行になったんだ」
サム「死んだからだよ、父さんが・・悪いか?」
ディーン「・・いいや、別に」
さっそくサーカスで掃除の仕事をしながらEMF(電磁場計)で霊の取り憑いていそうなものを探す二人。すると目の前で少女がピエロが見えると言い出す。
しかしその少女の母親がそちらを見ても何も居ない。ディーンとサムはその家族が次のターゲットになるかもしれないと睨み、追いかけることにする。
深夜、少女が階下に降りてピエロを家に招き入れる。それを待ち構えていたディーンたちはピエロに向かって発砲するが、なぜか効果がない。
そのままピエロは消えてしまい、二人もとりあえず逃げることに。
夜が明けて、車を乗り捨てて道を歩く二人。

ディーン「あれは霊じゃない」
サム「じゃあ何?」
ディーン「わからん」
サム「・・エレンに訊いてみよう」
エレンとジョンの関係を邪推するサムにディーンは突っかかる。しかしサムは頑なにジョンの話をしようとしないディーンを問い詰める。
サム「父さんの死をきちんと乗り越えてほしいんだ!吐き出してほしいんだよ」
ディーン「誓って、俺は大丈夫。二度と同じ質問をするな。いいか、逆に俺は訊きたいよ。親父が死んでから突然従順になったな?死に際まで喧嘩していたのに、死んだ途端にいい子ちゃんになるのか?今更遅いんだよ」
ディーンの言葉に何も言い返せないサム。何も言わずにエレンに電話をして、今回の悪霊についてのアドバイスを求める。
言い過ぎてしまったことを悔やむディーンだが、やり場のない空しさが込み上げてくる。
サム「ラクシャサじゃないかって」
ディーン「なんだそれは」
サム「ヒンズー教の人間に化ける生き物のことで、人肉を食べるらしい。姿を消すこともできるが、家に入ることはできない」
ディーン「だからピエロの恰好をして子どもをだますのか。他に情報は?」
サム「不潔を好むらしく、寝床は昆虫の死骸だらけだとか。食事は2,30年にごとに数回」
ディーン「退治する方法は?」
サム「真鍮のナイフで刺す」
ディーン「わかった。俺はナイフを探そう。お前はクーパーが本星か裏付けしてくれ」
その夜、サムはクーパーの寝床に、ディーンはナイフを探しに、盲目のナイフ投げの男の部屋に侵入していた。
ディーンはナイフ投げの男の部屋でピエロの衣装を発見する。すると背後に気配を感じて振り返ると、男が立っていた。そして自分がピエロであることを認める。その男は煙のように姿を消し、ディーンからは見えなくなる。
部屋を飛び出したディーンはサムと落ち合う。
サム「クーパーじゃなかった」
ディーン「ああ、犯人はあのサングラスの男だ。だが、どっかに消えちまった」
サム「ナイフは?」
ディーン「ない。今日はツイてない」
サム「・・いや、当てならある」
そういってサムはディーンを連れてお化け屋敷へと向かう。
その中に真鍮のとがったパイプがあるのを憶えていたサムは、それを手に取るが、相手の姿が見えない。姿なき男からナイフが投げつけられ、壁に磔にされてしまうディーン。
ディーン「サム!早く!」
サム「奴は何処に?」
ディーン「見えねえんだよ」
辺りを見回したディーンは、自分の頭上に、スモッグ用のコックがあるのに気づき、それを捻る。
充満する白いスモッグの中に、姿を消していた男の影が映る。
ディーン「サム!後ろにいるぞ!」
真鍮のパイプをうしろをに突き出すサム。呻き声が上がり、消えていくサングラスの男。

エレンの店にやって来たディーンとサム。
ジョーはディーンと親密そうに話をしますが、ディーンはなんだか乗り気にならない。ジョーは少し寂しそうに、また会いたいと声を掛ける。
そこへアッシュが登場し、完成した悪魔の前兆を探知するシステムをサムとディーンに披露する。
サム「こんな凄いシステムをどこで・・」
アッシュ「MITだよ。まあ退学になっちゃったけどよ」
サム「MIT?」
サム「ボストンにある大学だよ」
苦笑するディーンとサム。悪魔の兆候は今のところないが、検知されたら必ず連絡してくれ・・と約束し、エレンの店を後にする二人。
ディーンはインパラの修理を続行する。そこへサムがやってきて話しかける。
サム「・・その通りだ」
ディーン「・・何が?」
サム「父さんのこと。俺に憎まれていると思いながら父さんは死んだんだ。今更素直になっても・・遅すぎるんだよね・・でも、後悔してる。つらいよ・・父さんの死に向き合えないよ。兄さんだって、そうだろう?」

ディーン「・・・」
サム「修理の邪魔して・・ごめん」
そう言ってその場を立ち去るサムに、何も言えないまま、言葉にできない感情があふれ出て暴れるディーンだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ディーーーーン!!となった最後のシーン・・
の前に、エレンとジョーの親子とアッシュという凄腕の技術者の3人が新キャラとして登場しました。ジョーは美人でディーンに気があるようですが、いつものようなディーンでは居られない。ジョンの死がディーンの中にぽっかりと穴を開けているんですね。
自分の回復がジョンの死と引き換えになったこと、抱えきれない苦悩がディーンにはありますが、それをサムには言えないんだ・・・なぜならお兄ちゃんだから。自分はサムを守らなければならない、弱いところは見せられない。
それがサムには面白くないんですよね。いつも子ども扱いしてくるディーンに不満を前から持っていましたが、今こそ支え合う時だというのに、胸の内を明かさないディーンにもイライラするし、自分でどうにもできない現状がサムも辛い。
今更親孝行しても遅い、その一言。ディーンも言いたくて口にしたわけじゃないだろうし、サムもごもっともな言葉に何も言えなくなる。
互いに互いを想う気持ちは同じなのに、かみ合わない兄弟にもどかしさを感じました。やり場のない悲しみを、慟哭する代わりに愛車のインパラを打つディーンの姿に苦しくなりました。
二人の間を流れる哀しみを、二人はどうやって癒していくのか・・これからも気になります。
ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)/
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