主任警部モースS8E4【オックスフォード運河の殺人】
さて、残すところあと2話のところまでやってきてしまいました。ううう、寂しさが募ります。
ボストン大学の犯罪学の教授ミリーがイギリスで公演をしにやって来た。モースもそれを聞いていたが、どうも体調がすぐれず、講演会後のパーティーで吐血し、倒れてしまった。
原因は飲みすぎによる潰瘍。入院を余儀なくされ、ルイスは警部昇進のために本部へ行ってしまっており、欠員が二名も出てしまってストレンジはてんてこ舞い。
入院したモースをミリーが見舞った。彼女は暇を持て余すモースのために、自著をプレゼントする。
それは一世紀前に起きた、「オックスフォード運河の殺人」事件に関する本だった。モースはその本を読み始める。
さらにアデルも見舞いに来てくれた。すっかり弱気のモース。自分はこのまま刑事を退職しなければならないのではないかと考える。
内視鏡の検査が終わったころ、今度はストレンジが見舞いにやって来た。
ブドウと本を手土産に。しかし絶食ということもあり、ブドウは看護師長に回収されてしまう。
それだけでなく、ストレンジはモースに頼まれて、こっそりとモルトウイスキーを隠し持ってきていた。引き出しにこそこそとしまい込むストレンジ。
彼にモースに言わなければならないことがあった。
「早めに引退したらどうだ?退院しても、療養が必要だろう。後進に道を譲るのも一つの手ではないか」
それを聞いたモースは反発するが、ルイスの名前を出されて少し静かになる。だが、早期退職の意志は毛頭なかった。
ストレンジは、いくらそれを望んでも、そうできない可能性だってあるだろうと言って帰っていく。
モースはミリーの差し入れてくれた本を読みながら、事件の謎解きをし始める。
1859年オックスフォード運河で、主婦の遺体が浮かんでいるのが発見される。彼女はコベントリーからロンドンまで向かおうとしていた船の乗客だった。
遺体が発見された頃、ちょうど真横を進んでいく船があったことを第一発見者のフィリップが見ており、警察は急いでその船を止めた。
船頭と乗客は男三人、そして女性の荷物と靴が船内にはあった。四人は警察に殺人の罪で逮捕される。
被害者の名前はジョアナ・フランクス。
逮捕されたのはローリー、アルフレッド、ウォルターの三人。三人は無実を主張する。
四人のはずが、最年少の水夫トーマスは未成年ということも考慮され起訴されなかった。
ジョアナは奇術師だった夫と死別し、二度目の結婚を果たしたが、お金がないためロンドンまでの運賃の安い船で向かうことにした。
そこで悲劇に見舞われたのだと裁判記録が残っていた。
その頃、アデルはモースの見舞いに。すっかり事件に夢中のモースから調べものを頼まれたアデルだったが、彼女も多忙のためそんなことはできないという。
どうして140年も前の事件を調べるのかと尋ねられモースはその理由を語る。
「この事件は間違った結論にたどり着いている。思考力を鈍らせないためにも、手伝ってほしい」
モースはアデルに、コベントリーからロンドンまでの汽車の運賃を調べてほしいと頼むが……
ストレンジに呼び出されたアデル。彼女からもモースをどうにか勇退するように言ってほしいとストレンジは頼んだ。
しかし、モースにはそのつもりがないと分かっていたアデルはそれを拒んだ。
ストレンジの指示で、カーショーがモースの手伝いをすることになり、病院で初対面を果たす。
140年前の事件を調べてどうするんだという彼に対し、真実を明らかにしたいだけだと言って、調べものの指示を出した。
列車の運賃だけでなく、乗合馬車やそのほかの移動手段のすべてを洗い出すように言うモース。
さらに裁判の記録から、当時オックスフォードの船員たちが世間からの嫌われ者だった理由が気になったモースはそれも調べるように言ったが、それに対してはカーショーはあっさりと理由を答えた。
「彼らは週7日で休みなく働くからですよ。日曜の礼拝に参加しないから異教徒の野蛮な奴だと思われていたんです。あと、船員じゃなくて、ただの水夫です」
その後、モースの調べものをしに図書館へと向かったカーショーはミリーとばったりと出会う。
モースの代わりに疑問をつぎつぎと投げかけるカーショー。
「どうして立件されたのは三人?遺体発見現場で立ち去る大男が目撃されているけれど、彼は見つからなかった?」
それに対しミリーは答える。
「少年水夫のトーマスは当時15歳。彼の証言が残り三人の有罪のためには必要だったから立件されなかった。大男は行方知れず。当時の状況から見て、見つけることは不可能に近いわ」
今更その事件を調べなおしても意味がないとミリーは言った。
モースは本を読み進めていく。裁判は進み、検事は犯人を決めつけているような口ぶりで結審に向かっていた。
被害者の女性は、途中の停泊地でセクハラがひどいと運河の職員にクレームを入れていたが、結局船に戻り水夫たちと酒盛りをしていたとその職員は答えた。
そんなことはあり得るだろうかとモースが首をひねる。
さらにトーマスが証言に立つが、その証言は以前の証言と食い違い、まるで誰かに指示されているかのような印象を受けたモースは気になって仕方がない。
そこへ調べものを終えたカーショーがやってくるが、急に隣の老人の容態が悪化。あわただしくなった病室の空気に、カーショーは出直すと言って退散する。
モースは死の気配が近づいていることを感じ、気分が沈んだ。
結局老人は亡くなってしまう。そしてモースも退院となった。
アデルは病気の母の世話があるため、モースのそばには居られない。退院の手伝いにカーショーが駆け付けてくれる。
退院に際し、詩人の言葉を引用したモースだが、カーショーはそれが、E・バレット・ブラウニングの詩だと言い当てて、モースは目を丸くした。
自宅へ戻るとストレンジも駆けつけ、退職後の年金を提示する。モースはまだ引退する気はないというが、ストレンジも言い返す。
カーショーがなかなか使える警官だと言い、しばらく事件の捜査の手伝いをしてもらうことにした。
裁判は進み、被害者の第二の夫であるチャールズが証言台に。
遺体の顔は青黒く変色していたため、本人の確認は夫のチャールズの証言のみだった。
カーショーはモースのためにオムレツを焼いてくれた。調べものの結果を報告し、ますます被害者の行動が理解できなくなるモース。
「列車の料金は船便の倍ですが、そこまで高くはなく、当時一日10便もの本数が出ていたんです」
その他にも、遺体の顔が黒ずんでいたことや、靴が船内に残されていたこと、そして被害者のトランクが開いていたことなど、謎が謎を呼ぶ。
そこでカーショーに頼んで、当時の病理報告書を確認してもらうことにする。
オックスフォード大学の犯罪学科の資料室で、事件の証拠品と裁判記録を確認し、持ち帰ることにしたカーショー。
彼女のトランクも残されていたが、そこに刻まれていたイニシャルが彼女のものとは違うことが気になる。
再婚前の夫のイニシャルと同じだと資料室の職員に言われて納得するカーショー。
その頃モースは家にミリーを呼び出し、事件の意見を述べたが、もっと論理的な主張でないと聞き入れられないと彼女は笑った。
三人が起訴されたにもかかわらず、二人しか絞首刑にならなかった理由をモースは知りたがった。
「それはね、一人が信仰に目覚めて、懲役刑に減刑されたからよ」
カーショーとともに、ホブソンのところへ向かったモース。持ち出した証拠品を見てもらうことにした。
レイプの証拠だという下着の破れを見た彼女は「これは刃物で切られたものよ」と言い、レイプに見せかけた偽装ではないかと考えを述べた。
さらにドレスはサイズを大きく縫い直されているらしかったが、当時、衣類は人から譲られることもあったためおかしくはないのだろうと言う。
遺体の顔が黒ずんでいたとすればそれは溺死ではなく窒息死ではないかとモースが聞くと、それで正しいとホブソンは答えた。
もう少し調べたいという彼女に感謝を述べて、二人は当時の事件現場と思われる運河を散歩しに向かった。
当時の状況を思い出しながら、捜査のイロハを教えるモース。
その中でカーショーは、第一発見者に目撃された男がドナルド・ファバントという男だということが判明したと報告した。
さらにカーショーは裁判記録の中で被害者と水夫の関係があまり詳しく書かれていないことが気になっていた。
モースは当時、被害者が運ばれた宿が残っているのなら、そこでビールでも飲まないかとカーショーを誘った。
事件の背景について考えるモースだったが、それに対しカーショーはある史実を述べた。
「オックスフォードの学生と、水夫たちは対立していました。信心深い学生と、野蛮な水夫。あの事件のあと、法は改正されて、日曜は休みになりました。事件は宗教の普及に利用されたんです。
水夫の入信者が急増しました。被告二人が処刑された場所には教会まで建ちました。二重ガラスの建物です。今はもう土の中ですけど」
すらすらと歴史を語る彼に驚くモース。なんでそんなに詳しいのかと尋ねると、カーショーは、
「僕はお茶くみ警官になる前、オックスフォードのキーブルカレッジで歴史学を専攻していましたから」と答えた。思わぬインテリぷりに、モースは驚いて言葉を失った。
自宅に戻ってきたモースは、アデルとともに証拠品を部屋に運び込んでいた。
被害者のトランクが二重底になっており、その中には前の夫で奇術師のドノバンのチラシが。妻のジョアナの名前の書かれている。
トランクの中身をみたアデルは「女性にしては持ち物がない。ハンカチや香水なんかを持ち歩いていなかったのか」と疑問を抱いた。
それを聞いたモースは、裁判の記録に残っていた、もう一つの彼女のカバンが忽然と消えていることに気づく。
一方その頃カーショーは、資料保管所からの連絡を受けて、資料を取りに行った。ジョアナの検死報告書が見つかったのだ。
カーショーからそれを受け取ったモースは、ホブソンの元へ向かった。
彼女はジョアナの持ち物を鑑定し、矛盾をいくつか発見していた。まず被害者の靴。
それは室内用の靴で、屋外では使用された痕跡がなかった。しかしトイレのない船内で一昼夜以上を過ごしていて、トイレに行かないのは考えられないため、この靴は被害者のものか怪しいというのだ。
さらに被害者の身長が気になっていた。
「被害者は当時の平均身長よりも20センチも大きい。当時は140センチくらい」
切り裂きジャックの事件よりも古い事件ではあるが、そこまで大きな誤差はないと考えて、この被害者の身長は当時の中でも大柄だったことがわかる。ドレスも同じく、大きめに修繕されていた。
しかし、靴だけは、全くその背丈に合わない小ささだった。
夫の身元確認も遺体の劣化の進み具合から信ぴょう性はかなり怪しく、溺死の特徴のない遺体、レイプされたはずなのに暴行の痕もない。矛盾だらけの遺体にますますモースは嵌っていく。
カーショーはジョアナの過去を調べていた。彼女は生命保険に入ったばかりだったことが判明する。
モースはミリーを連れてジョアナの墓に行き、掘り返すつもりだと告げるが、教会の神父は苦い顔をする。
「実は墓をまとめて墓石だけを移動させたので、骨はもうマンションの下にあります……」
その言葉から、もうこれ以上の捜査はできないかと思われたが、カーショーが見つけてきた生命保険から、事件の糸口を手繰り寄せる。
これは保険金殺人だとモースは考えたのだ。
カーショーが140年前の保険契約について問い合わせして、ついに真相を突き止める。
パブで落ち合った二人は、ミリーに語り始めた。
「この事件は最初から、間違っていた。殺人事件で重要なのは、被害者の身元確認なんです」
被害者はジョアナではなく、別の女性だった。夫のチャールズとともにジョアナが保険金殺人をしていたのだとモースは結論づける。
水夫たちを手なずけたジョアナは、最年少のトーマスを誘惑し、夜中に下船したことを黙らせた。
夜のうちにチャールズと落ち合った彼女は、翌朝の動きを打ち合わせして、トーマスに別の波止場で拾ってもらう。
翌朝、チャールズが用意した身代わりの遺体と同時に運河に飛び込んだジョアナは、マジックの助手として培った身体能力で水中にとどまり、まるで死んだかのように見せかけた。
遺体発見現場で目撃された大男はチャールズだった。
保険金を受け取ったあとのチャールズの行方は不明。すべては闇の中。
ミリーはそれを聞いて、すべては想像だが面白いとモースの執念をほめた。
その後アメリカへと帰る彼女を見送りに駅へ向かい、彼女の別の著書を貰った。
母の世話から帰ってきたアデルとともに自宅でクロスワードを解いていると、ふとモースはあることに気づく。
ジョアナの一番目の夫の奇術師ドノバンと、遺体の発見現場近くで目撃した男ドナルド・ファバントが同一人物で、名前がアナグラムになっていると分かったのだ。
ドノバンの故郷であるアイルランドへとアデルと向かったモース。そしてフランクの墓を掘り起こすと、その中には土嚢と石ころが入っていた。フランクは死んでいなかったのだ。
「彼は偉大な奇術師で、役者で、あるときは涙を誘う夫だった。彼は夫婦で二度も保険金殺人を起こしたんだ」
退院後の検査を受けにやって来たモース。経過は良好で、いつでも仕事復帰していいと太鼓判を押されるが、モースの考えは決まっていた。
「実は、退職をしようと思っています」
それを聞いた医者は、まさかワーカホリックに終わりはないと思っていたと答える。
「一つの始まりは、一つの終わり。終わったところから新しい旅立ちがある」
そう医師に言って、握手を交わしたモースは、医師からエールを送られながら、決意を胸に歩き出す。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
支離滅裂の長い感想を。
まず入院しちゃったモース!!!まさかの吐血?で私、かなり焦りました~。もう!不摂生!
モースのベッドの頭に置かれていたプラカード?に書かれていた「NIL BY MOUTH」は完全絶食って意味らしいですね。へ~勉強になります。
病理検査の結果、よかった、がんじゃなくて。心配しましたよ!モースも心配していたようですね。
ストレンジは早く退職しろと圧力をかけるし(心配して、だけど)、安心して逝ってほしいとか言っちゃうし~
それにホブソンも冗談ながらも、次に解剖台に並ぶのはあなたじゃない?とか言うし~
みんなブラックすぎw
ストレンジもウイスキーを差し入れするな!でも医者に見つかっても没収されんのんかい!
お医者様も、看護師さんたちも、そして隣の亡くなってしまうご老人も、とてもいいキャラでした。登場メンバー全員、よかったと思います。ヤな奴が居なくて。ストレスが少なかった。
ですが!!ルイスが居ない!警部昇進のために本部へ行っているとか。寂しすぎる~~~~( ;∀;)
あと2話なのに、そんなことってあり~~~( ;∀;)??
モースもルイスも居なくて、ストレンジはSOSを上に出しますが、残念ながら聞き入れてもらえないwカーショーという若い警官が出演していました。イケメンでしたね~!
ぶどうと読み物を買ってこいとストレンジに言われて「青ですか?緑ですか?」って聞いてたのも笑えました。
小粒か大粒か?とさらに質問して「大学くらい出てるんだろう?それくらい考えろ!」とストレンジに言われてましたが、私も大学は出ていますが、他人が大粒を食べるか小粒を食べるかなんてわかりませんよww
んでもってそのブドウと読み物は、モースへの手土産でした。読み物はおそらく官能小説。カーショーのセンスが死んでますねww
「お前さんと同じで、大学を卒業しておる」とストレンジはモースに言ってました。関係ねえよ!ww
入院の手土産に官能小説を渡すのは、仲良しこよしの男友達だけでしょwwギプスに寄せ書きするようなズッ友だけでしょww
とまあ、カーショーのことを小ばかにしていたんですが、こいつがなかなかの食わせ者で、面白かった~
モースも驚く博識でした。まさかオックスフォードの秀才君だとは!モースと互角に渡り合うなんて!
モースが退院の時の引用していた詩は、E・バレット・ブラウニングという人のものでした。よく分かってなかったのですが、ロバート・ブラウニングの奥さんだそうです。【エリザベス・バレット・ブラウニング】
「この地上で、いかに多くの孤独な魂が純粋な友情と社会的慰めを病院で学んでいることか。それを天国から眺める聖人たちは困惑しているだろう」
それにしても、カーショーの車ぼろぼろだったの笑ってしまいました。
レトロな車が好きだと言っていましたね。モースのワインレッド(というかバーガンディーというんですかね)のジャガーを褒めていました。
吹替で観ていたときに、カーショーは「いいですね、この四輪」と言っていました。なかなか言わない表現です。
原語では「wheel」と言っているのですが、それに対して「これは車だ」とモースは返しています。「car」と言いながら。レトロ車が好きだから「wheel」って言ったのかな?
ということでモースとカーショーも名コンビだなと思いました、なかなかの。ルイスとは違う、支え方と言いますか。支えているという感じもないんですけど、モースが嫌う方じゃない「新しい風」を運んでくれると言いますか。
思考を刺激してくれる存在に感じられて、このコンビも素敵だなと思いました。
あと、頭脳明晰だけでなく、素直でいい子で……(*'ω'*)
私はたったこの一度きりの登場で大のお気に入りになってしまいましたが、若モースがもし彼のようなキャラクターだったらなあと想像してしまいましたね。
賢くて、イケメンで、社交性があって。若モースみたいに拗れてない性格(ここ重要w)
演じている俳優さんが気になったのですが、ほかの出演作はほとんど見当たらず、引退しちゃったのかなあと。ああ、好きになるキャラは息が短い。
前回のラストで引っ付いたアデルが登場していました。交際は絶好調のようで、一安心です。
なんだかんだで仲睦まじい様子で、モース、よかったな~~~と。このまま穏やかに暮らしておくれ。
事件の話ですが、こういうパターンは初めてで、とても面白かったです。
140年前の事件を、追いかける。資料はなんとまあ、残っていると!びっくり!日本だとあるのかな?空襲で焼けてるんじゃない?
歴史ロマンを感じて、一人でウキウキでした。切り裂きジャック、ヴィクトリア朝なんてワードにニヤニヤも止まりません。
ホームズの世界だ~~( ゚Д゚)となっていました。
再現ドラマ仕立てで話が進み、現実と140年前とが交錯しながら謎解きが広がっていくのが好きでした。私は純粋に推理だけが好きなのかも。
ジョアナの遺体が掘り起こせなかった時点で、ここで終わりか~と一瞬諦めたのですが、フランクの墓を掘り起こすという大どんでん返しで、ほぼモースの推理が正しいことが証明されて、すっきりしましたね。
証拠を一つ一つ整理して、矛盾を突いていくという当たり前の捜査手法ではあるのですが、ピースがはまっていくのがたまりませんでした。
ホブソンもノリノリでよかったですね。今の科学捜査ではいろんなことが解明できるんだろう。当時だから完遂できた犯罪ですね。
ですが、当時でももう少し真っ当な捜査はできたのでは?レイプされた痕跡は被害者になかったわけだし、遺体の脚と靴が合わないことも気づけるはずなのに。
容疑者として浮上したのが水夫だったから、周りは完全に野蛮な犯罪者だと決め打ちしたわけですよね。それで濡れ衣で処刑された二人が気の毒すぎます。
そして入信したことで無期懲役になったもう一人の容疑者も気の毒です。無実なのに!
しかしまあ、フランクとジョアナももう土の中ですからね……いつもなら悶々とするパターンですが、さすがに死者にまで腹も立ちませんでした。
当時の平均身長が140センチ(栄養不足からの低身長)だそうですが、160センチでのっぽなら、私は巨人なんじゃないか?170近くあるんだけど。この時代に生まれてよかったです。
最後に、モースのことです。とうとう引退する決意を固めてしまいました。いよいよ次回が最終話です。
本当は前回で最終話の予定だと、どこかの情報で見ました。たしかに、アデルとの恋も叶い、ハッピーエンドだったので、それもよかったのかもしれませんね。
このドラマから2年後に制作された、本当の最終回。引退を決意したモースはどんなラストを迎えるんだろう。
結末が分かっているのに観るのは、とてて勇気がいります。
最後のシーンでモースの表情は何を考えていたのか、私はよく分からなかったんです。どうして、引退を決意したのかも、私には読み取れませんでした。
自分の能力の限界を感じた、とは思えません。後進に道を譲りたいという気持ちは元からちゃんと持っていたはずだし、いったい何なのだろう。
落ち着くなんて自分の人生にはない選択肢だ(みたいなこと)とまで言っていたモースの心境の変化は何だったんだろう。
潰瘍を患って、死がとても近い存在に感じられたことで、何か心持が変わったんだろうか。
アデルと過ごす穏やかな時間の中で、「新しい旅立ち」を感じさせるものがあったんだろうか。
ルイスや、カーショーのような若者に対して、何か明るい希望を感じたんだろうか。
ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)
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