名探偵ポワロS5E5【イタリア人貴族殺害事件】
2021年03月13日 公開
シーズン5エピソード5【イタリア人貴族殺害事件】のあらすじ&最後までのネタバレです。
イタリア人と貴族という言葉があまり結びつかないのですが、どこの国にも貴族というのは居るんですね。
イタリア人と貴族という言葉があまり結びつかないのですが、どこの国にも貴族というのは居るんですね。
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ヘイスティングスはイタリア製の高級車を買うか迷っていた。
数週間悩み、販売店のディーラーのビツィーニに急かされつつ購入を決意するが、その契約をしに行った日、オフィスで秘書の女性マルゲリータが、訪問してきた男性と何やら込み入った話をしていることが気になった。
マルゲリータに男のことを尋ねたが「叔父です」と言われ、それ以上は深入りできずに終わってしまう。
ミス・レモンに恋人ができ、ポワロはお茶に招いたらどうかと提案。
ミス・レモンが恋人のグレイブスを招き、四人はお茶をしたが、そこでグレイブスがある悩みを打ち明けた。
彼は元軍人で、今はある人物の個人秘書をしていると言う。
その雇い主が恐喝事件に巻き込まれて、厄介な状態になったいるらしい。イタリア政府の高官にも関わる内容だということで、グレイブスはナーバスになっていた。
その夜、ポワロとヘイスティングスは知人の医者の家で夕食を共にしていた。
そこへ電話が掛かってくる。ロンドンに住むイタリア貴族のフォスカティーニ伯爵が主治医に助けを求めてきたのだ。
現場に駆け付けたポワロたちだったが、伯爵はすでに遺体となっていた。
現場には血の付いたトルソー。誰かと食事をしていた形跡もあった。
ジャップ警部も現場で捜査指揮を執るが、そこへグレイブスがやってくる。彼がフォスカティーニの秘書(というより召使)だった。
彼にフォスカティーニ伯爵の直近の行動を尋ねたポワロ。グレイブスは昨日イタリア人が伯爵を訪ねてきたと証言する。
「アスカニオという男で、伯爵は私に外出するように指示をしましたが、気になって部屋の様子を窺っていました」
フォスカティーニはルームサービスの昼食を注文し、アスカニオは彼に対して何かを見せながらお金を要求しているようだったとグレイブスは言う。
そして今日もアスカニオが訪ねてくるとフォスカティーニから指示をされ、そのまま帰宅したらしい。
フォスカティーニはグレイブスが言うように、イタリア政府に関わる問題に関与して殺されたのではないかとポワロたちは考えた。
フォスカティーニの遺体が移されることになり、その顔を見たヘイスティングスはあることに気付く。
「この人、見たことがあります。車の販売店に来ていました。秘書の女性と何か話し込んでいるようでした」
二人は翌朝、その車販売店へと向かったが、従業員の結婚式ということで臨時休業になっていた。
結婚式会場へと赴いた二人。そこで秘書の女性マルゲリータにフォスカティーニの死を告げる。
どうも怪しく思え、ポワロはイタリア大使館へと向かった。
警察の捜査で、アスカニオは行方不明と分かり、イタリア大使館ではアスカニオを含むギャング団マスナータとのつながりは一切ないと言い切られてしまう。
フォスカティーニは政府から非公式に恐喝事件の解決を命じられていたのではないかとポワロは考えた。
帰宅すると、そこではグレイブスがミスレモンと話をしていた。
召使の身でありながら、秘書だと嘘を吐いたことを詫びるグレイブス。さらに、自分がフォスカティーニのそばを離れなければ、彼は死なずに済んだのではないかと自分を責めていた。
ミスレモンやポワロは彼を励まして送り出すが、彼が帰った後でミスレモンは「フォスカティーニという貴族は存在しない」と言い出す。
彼女が調べる限り、フォスカティーニというイタリア貴族は記録に残っていなかった。グレイブスが嘘の経歴のために創り上げた存在なのではないかと彼女は言う。
「殺人事件では、加害者探しに躍起になるのが常道だが、今回は被害者が誰か、という点が大きな問題になる」とポワロは考えた。
イタリア大使館の職員がポワロを訪ねてきた。
大使館の一等書記官は「ギャングとの関りはない」と言っていたが、それは嘘で、今朝ほどアスカニオが大使館を訪ねてきたと言う。
そして書類を買ってほしいと言ったらしい。
アスカニオの潜伏先を教えてもらったポワロはジャップ警部たちとそこへ向かう。
警察の捜査が迫っていることに気付いたアスカニオは、恐喝の書類を暖炉で燃やすが、ポワロは燃え残りを回収。アスカニオは連行されていく。
しかしポワロは、アスカニオにフォスカティーニを殺す動機がないことが気になっていた。
ジャップ警部はアスカニオが本星とみて捜査を続けるが、ポワロたちは手掛かりを求めて再度現場へと戻った。
グレイブスに、当日の部屋の様子を思い出してもらうポワロ。
グレイブスは窓のカーテンを閉めて帰宅したと記憶していたが、事件が起きた後駆けつけたポワロたちが見たのはカーテンが開けられた状態だった。
ポワロは帰宅し、鏡の前で身なりを整えていると、或ることに気付く。
「私たちは、事件を反対側から見ていたのかもしれない」
そう言ってポワロはヘイスティングスを再び外へ連れ出した。
ポワロはビツィーニの屋敷に向かう。アスカニオはビッツィーニの部下だった。
フォスカティーニはビッツィーニにとって不利な書類を持っており、それによって脅迫を受けていたため、アスカニオを遣って買い戻すようにした。
「だがアスカニオは私を裏切って、書類を買い戻したあと、転売しようとした」
ビッツィーニは反ファシズムの団体に多額の援助をしており、それがバレるとムッソリーニ親派から圧力で身を滅ぼしてしまうと恐れていた。
ポワロはビッツィーニに対し「アスカニオはあなたを裏切っていない。書類は焼却され、金は行方不明」とだけ言って退散する。
ポワロは事件の真相を解いていた。
「アスカニオは二度、フォスカティーニを訪ねてきてはいないということです。グレイブスが嘘を吐いた。彼がフォスカティーニを殺し、金を奪った」
アスカニオが脅していたのではなく、脅迫犯はフォスカティーニ。彼が得た大金をくすねようと、グレイブスは主人を殺害。
彼が所有する船で高飛びするのではないかと考えたポワロたちは港へ急いだ。
そこには先客がいた。それはビッツィーニだった。自分が強請り取られた金を奪い返そうと船の中を荒らしていた。
そこへグレイブスも現れるが騒動に気づいて車で逃走。ヘイスティングスがそれを追いかける。
カーチェイスの末、グレイブスは逮捕された。
どこまでも見栄を張る性格だったグレイブスは、船も所有しておらず、ポワロに近づくためにミス・レモンを利用。実は妻がいる身だった。
ミスレモンを気遣うヘイスティングスとポワロだったが、彼女はグレイブスのことなどどこ吹く風。彼がフォスカティーニに愛猫を殺そうとしたことに腹を立てて、愛情はすっかり消えたあとだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ポワロは短くて、サクサク進んでいくので楽ですね~
今回はまさかのミス・レモンのボーイフレンド!とワクワクしてしまいましたが、お前悪もんかい!というオチでした。
「○○ーニ」って名前が三人も出てきましたね。確かにイタリア感はありますが。
フィッツィーニは悪者っぽく描かれていましたが(人相が悪い)、彼は反ファシズムの団体に寄付していたということなので、一応イイモン?ってことなんですかね。
ポワロが活躍した時期が1930年代だから、反政府ってことで脅迫されていたのかな?
アスカニオも人相が悪かったんですけれど、悪そうなやつが悪くなかったというオチでしたね。
グレイブスは確かに気弱な男前って感じではありましたが、奥さんも居ましたね~
連行されていくときに「フォスカティーニは悪党だ!」と言っていましたが、まあ確かに強請屋ではありましたが殺しちゃいけんわね。
なにげに今回のエピソードではヘイスティングスが大活躍でした。
車を買った先で、フォスカティーニを目撃していたり、ちゃんと殺害現場の状況を覚えていたり、最後のカーチェイスでグレイブスを追い詰めたり、何よりミス・レモンを誑かしたことに怒り、鉄拳制裁を一発くらわせていたり。
なかなかの男気を見せていました。私はヘイスティングスがミス・レモンと引っ付いてほしいと思っている勢なので(叶わぬ夢)、嬉しいシーンでした。
最後、カーチェイスの末に車が大破してしまったヘイスティングスですが、保証は受けられないとのことで怒ってましたけどね。
フォスカティーニの愛猫はミス・レモンによってポワロの事務所に保護されてきていたわけですが、凄い形相で猫をにらんでいましたね、ポワロ。
予測不能な動きをしそうだし、動物全般苦手なのかな。
ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)
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ヘイスティングスはイタリア製の高級車を買うか迷っていた。
数週間悩み、販売店のディーラーのビツィーニに急かされつつ購入を決意するが、その契約をしに行った日、オフィスで秘書の女性マルゲリータが、訪問してきた男性と何やら込み入った話をしていることが気になった。
マルゲリータに男のことを尋ねたが「叔父です」と言われ、それ以上は深入りできずに終わってしまう。
ミス・レモンに恋人ができ、ポワロはお茶に招いたらどうかと提案。
ミス・レモンが恋人のグレイブスを招き、四人はお茶をしたが、そこでグレイブスがある悩みを打ち明けた。
彼は元軍人で、今はある人物の個人秘書をしていると言う。
その雇い主が恐喝事件に巻き込まれて、厄介な状態になったいるらしい。イタリア政府の高官にも関わる内容だということで、グレイブスはナーバスになっていた。
その夜、ポワロとヘイスティングスは知人の医者の家で夕食を共にしていた。
そこへ電話が掛かってくる。ロンドンに住むイタリア貴族のフォスカティーニ伯爵が主治医に助けを求めてきたのだ。
現場に駆け付けたポワロたちだったが、伯爵はすでに遺体となっていた。
現場には血の付いたトルソー。誰かと食事をしていた形跡もあった。
ジャップ警部も現場で捜査指揮を執るが、そこへグレイブスがやってくる。彼がフォスカティーニの秘書(というより召使)だった。
彼にフォスカティーニ伯爵の直近の行動を尋ねたポワロ。グレイブスは昨日イタリア人が伯爵を訪ねてきたと証言する。
「アスカニオという男で、伯爵は私に外出するように指示をしましたが、気になって部屋の様子を窺っていました」
フォスカティーニはルームサービスの昼食を注文し、アスカニオは彼に対して何かを見せながらお金を要求しているようだったとグレイブスは言う。
そして今日もアスカニオが訪ねてくるとフォスカティーニから指示をされ、そのまま帰宅したらしい。
フォスカティーニはグレイブスが言うように、イタリア政府に関わる問題に関与して殺されたのではないかとポワロたちは考えた。
フォスカティーニの遺体が移されることになり、その顔を見たヘイスティングスはあることに気付く。
「この人、見たことがあります。車の販売店に来ていました。秘書の女性と何か話し込んでいるようでした」
二人は翌朝、その車販売店へと向かったが、従業員の結婚式ということで臨時休業になっていた。
結婚式会場へと赴いた二人。そこで秘書の女性マルゲリータにフォスカティーニの死を告げる。
どうも怪しく思え、ポワロはイタリア大使館へと向かった。
警察の捜査で、アスカニオは行方不明と分かり、イタリア大使館ではアスカニオを含むギャング団マスナータとのつながりは一切ないと言い切られてしまう。
フォスカティーニは政府から非公式に恐喝事件の解決を命じられていたのではないかとポワロは考えた。
帰宅すると、そこではグレイブスがミスレモンと話をしていた。
召使の身でありながら、秘書だと嘘を吐いたことを詫びるグレイブス。さらに、自分がフォスカティーニのそばを離れなければ、彼は死なずに済んだのではないかと自分を責めていた。
ミスレモンやポワロは彼を励まして送り出すが、彼が帰った後でミスレモンは「フォスカティーニという貴族は存在しない」と言い出す。
彼女が調べる限り、フォスカティーニというイタリア貴族は記録に残っていなかった。グレイブスが嘘の経歴のために創り上げた存在なのではないかと彼女は言う。
「殺人事件では、加害者探しに躍起になるのが常道だが、今回は被害者が誰か、という点が大きな問題になる」とポワロは考えた。
イタリア大使館の職員がポワロを訪ねてきた。
大使館の一等書記官は「ギャングとの関りはない」と言っていたが、それは嘘で、今朝ほどアスカニオが大使館を訪ねてきたと言う。
そして書類を買ってほしいと言ったらしい。
アスカニオの潜伏先を教えてもらったポワロはジャップ警部たちとそこへ向かう。
警察の捜査が迫っていることに気付いたアスカニオは、恐喝の書類を暖炉で燃やすが、ポワロは燃え残りを回収。アスカニオは連行されていく。
しかしポワロは、アスカニオにフォスカティーニを殺す動機がないことが気になっていた。
ジャップ警部はアスカニオが本星とみて捜査を続けるが、ポワロたちは手掛かりを求めて再度現場へと戻った。
グレイブスに、当日の部屋の様子を思い出してもらうポワロ。
グレイブスは窓のカーテンを閉めて帰宅したと記憶していたが、事件が起きた後駆けつけたポワロたちが見たのはカーテンが開けられた状態だった。
ポワロは帰宅し、鏡の前で身なりを整えていると、或ることに気付く。
「私たちは、事件を反対側から見ていたのかもしれない」
そう言ってポワロはヘイスティングスを再び外へ連れ出した。
ポワロはビツィーニの屋敷に向かう。アスカニオはビッツィーニの部下だった。
フォスカティーニはビッツィーニにとって不利な書類を持っており、それによって脅迫を受けていたため、アスカニオを遣って買い戻すようにした。
「だがアスカニオは私を裏切って、書類を買い戻したあと、転売しようとした」
ビッツィーニは反ファシズムの団体に多額の援助をしており、それがバレるとムッソリーニ親派から圧力で身を滅ぼしてしまうと恐れていた。
ポワロはビッツィーニに対し「アスカニオはあなたを裏切っていない。書類は焼却され、金は行方不明」とだけ言って退散する。
ポワロは事件の真相を解いていた。
「アスカニオは二度、フォスカティーニを訪ねてきてはいないということです。グレイブスが嘘を吐いた。彼がフォスカティーニを殺し、金を奪った」
アスカニオが脅していたのではなく、脅迫犯はフォスカティーニ。彼が得た大金をくすねようと、グレイブスは主人を殺害。
彼が所有する船で高飛びするのではないかと考えたポワロたちは港へ急いだ。
そこには先客がいた。それはビッツィーニだった。自分が強請り取られた金を奪い返そうと船の中を荒らしていた。
そこへグレイブスも現れるが騒動に気づいて車で逃走。ヘイスティングスがそれを追いかける。
カーチェイスの末、グレイブスは逮捕された。
どこまでも見栄を張る性格だったグレイブスは、船も所有しておらず、ポワロに近づくためにミス・レモンを利用。実は妻がいる身だった。
ミスレモンを気遣うヘイスティングスとポワロだったが、彼女はグレイブスのことなどどこ吹く風。彼がフォスカティーニに愛猫を殺そうとしたことに腹を立てて、愛情はすっかり消えたあとだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ポワロは短くて、サクサク進んでいくので楽ですね~
今回はまさかのミス・レモンのボーイフレンド!とワクワクしてしまいましたが、お前悪もんかい!というオチでした。
「○○ーニ」って名前が三人も出てきましたね。確かにイタリア感はありますが。
フィッツィーニは悪者っぽく描かれていましたが(人相が悪い)、彼は反ファシズムの団体に寄付していたということなので、一応イイモン?ってことなんですかね。
ポワロが活躍した時期が1930年代だから、反政府ってことで脅迫されていたのかな?
アスカニオも人相が悪かったんですけれど、悪そうなやつが悪くなかったというオチでしたね。
グレイブスは確かに気弱な男前って感じではありましたが、奥さんも居ましたね~
連行されていくときに「フォスカティーニは悪党だ!」と言っていましたが、まあ確かに強請屋ではありましたが殺しちゃいけんわね。
なにげに今回のエピソードではヘイスティングスが大活躍でした。
車を買った先で、フォスカティーニを目撃していたり、ちゃんと殺害現場の状況を覚えていたり、最後のカーチェイスでグレイブスを追い詰めたり、何よりミス・レモンを誑かしたことに怒り、鉄拳制裁を一発くらわせていたり。
なかなかの男気を見せていました。私はヘイスティングスがミス・レモンと引っ付いてほしいと思っている勢なので(叶わぬ夢)、嬉しいシーンでした。
最後、カーチェイスの末に車が大破してしまったヘイスティングスですが、保証は受けられないとのことで怒ってましたけどね。
フォスカティーニの愛猫はミス・レモンによってポワロの事務所に保護されてきていたわけですが、凄い形相で猫をにらんでいましたね、ポワロ。
予測不能な動きをしそうだし、動物全般苦手なのかな。
ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)
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