刑事モースS3E3【禁断の森】
ちょっと久しぶりのブログになってしまいました。
私事ですが先日誕生日を迎え、その他のオタク活動も併せて忙しく過ごしているうちに久々のブログ更新です。
イングリット・ヒョルトというデンマーク人の女性が行方不明となっていた。
その事件の知らせを持ってモースはサーズデイに会いに行く。妻と娘は親戚の介護で家を留守にしているらしく、息子がサーズデイのランチを作ってあげていた(焦げまくり)
警察署へやって来たふたり。そこでは、ジェイクスの代わりに昇格したストレンジがブライト警視正と話をしていた。
そこへ、ヒョルトがシッターをしていた家の主人(雇い主)ローレンスがやってくる。
彼女は一年ほどシッターをしているらしく、彼女の父親は野生動物の研究者で、雇い主である男とは旧知の仲らしい。
彼女が通っていた夜間学校へと向かったモースは、彼女が取っていたスペイン語の授業の教師ブライデンに話を聞いた。
授業後に彼女とパブに出かけたが、財布を忘れたと言って店を出たきり戻ってこなかったと言う。
彼女と親しくしていたらしいフィリップという学生の名前を聞き出し、モースは彼に会いにいった。
フィリップは大きな貴族の屋敷で庭の世話人をしていた。ヒョルトとの関係を聞くが、交際はしていないと言う。
いなくなった昨日、授業中に電話が掛かってきたことを思い出したフィリップは、そのことをモースに教えた。
一方のサーズデイは、ヒョルトが通っていた夜間学校が建つ場所が気になっていた。
というのも、四年前、サーズデイの娘の同級生サンドラが、その学校の近くで男に襲われ、その事件が未解決に状態だったのだ。
彼女の父は酒におぼれて死亡。母親に事件の解決を約束したものの、今だ真相は闇の中。
その事件と関連があるのではないかとサーズデイは考えていた。
モースも、ヒョルトに恋人や友人がおらず、パスポートも家に残されていたことから、ただの失踪ではないのではと考えていた。
体調が芳しくないサーズデイを心配するモースだが、とにかく今回の事件とサンドラの事件に関連性を捜してこいと追い払ってしまう。
モースは校務員のタンブルに話を聞きに学校へ向かった。
彼女が行方不明になった夜、財布を忘れて学校に戻ったという教師のブライデンの証言を確かめるためだった。
彼の部屋ははく製だらけで、モースは顔をしかめる。
彼はヒョルトが学校に戻って来たか定かではないと答えた。
その後、モースは近くの公園に出向いた。管理人ホッジスにヒョルトを見た記憶がないかと尋ねるが、彼女が失踪した日、閉園時にそういった女性は居なかったと答える。
サンドラの事件の時の状況を調べるため、モースは当時の従業員名簿を見せてほしいと頼んだ。
警察署へと戻ってきたモースは、サンドラとヒョルトが同じ道を利用していること、事件が起きたのが同じ6月5日であることが気になると言い、関連性があるのではないかとブライト警視正たちに報告。
ストレンジが調べた結果、ヒョルトにかかってきた電話は公衆電話からで、それ以上のことは分からなかった。
そこへ電話が鳴り、川でパーカーという青年が行方不明になったと通報が入る。
モースは現場へ向かい、昨晩、彼と遊んでいた女性に話を聞いた。彼女によると昨晩、公園の近くの川で遊んでいたが、急に彼が行方知れずに。
帰ったのかと思ったが、船が一艘消えており、通報したのだと言う。
一緒に現場に出ていたシャーリーが川の中で切断された男の腕を見つける。
検死医のマックスが休暇中で、代わりにケントという男性だったが、腕を見るなりものぐさそうに溺死だと断定し帰ってしまう。
モースはそれに納得がいかない。
その後、モースとサーズデイはヒョルトの雇い主であるローレンスに話を聞きに行った。
友人のフィリップによると、ヒョルトは失踪前に「ローレンスの機嫌が悪い」と言っていたらしく、それを確かめるためだった。
動物標本と取り違えというミスはあったものの、特に思い当たる節は無いとローレンスは答えた。
そこへストレンジから連絡が入り、また一人、バードウォッチャー男性モクセム博士の失踪者が出たことが判明。
モースがその捜索に駆り出されることになる。
ヒョルトが失踪した夜、何人か彼女を目撃した人物がいた。その人物を当たっていくことにしたサーズデイとストレンジ。
彼女は学校の近くで車に乗り込んでいた。そのドライバーで公園の管理人ホッジスに事情を聞くと、彼女は財布を無くして自宅に帰れないとヒッチハイクしていたらしい。
ドライバーは親切心から、彼女を家に送ることにした。その自宅があったのが「ホワイトウッズ」という場所だった。
バードウォッチャーが失踪したのと同じ森だった。
モースが森を捜索している、そこで白い靴を見つける。そんなモースに声を掛けてきた女性が居た。
昨日フィリップを訪ねたとき、屋敷に居たジュリアだった。無事に見つかりますように、と言って彼女が去っていく。
モースは森の中を捜索していた。すると森の奥でテントを発見する。そこではラジオからドンジョバンニが流れていた。
バードウォッチングをしていたモクセム博士が居たと思われるテントだった。
テントはナイフで割かれた破れていた。周辺でシャーリーが、ローレンスのハンカチが見つかる。ヒョルトがその場にいたことが判明した。
事件のつながりが見えてこない警察。なぜヒョルトが自宅などないホワイトウッズへ向かったのか。
モースの家をストレンジが訪ねてくる。
引っ越し祝いにレコードをくれる。(後述)
その後パブへ連れ出されたモース。彼がちょっと高いビール頼んでいるのを見て、ちょっとショックなモースは嫌味を言ってしまう。
昇格をしても友達であることに変わりはないとストレンジは言った。
警察署で、モクセム博士が持っていたカメラに残っていた写真を見ていた。
そこへシャーリーが寄ってきて、事件のあった現場の近くの家で、羊と犬が盗まれるという事件があったことを教えてくれた。
モースは現場へ向かった後、今回の事件の被害者は獣に襲われたのではないかと推理した。
マックスが休暇から戻ってきて、モースはすぐさまパーカーの腕を見てもらう。
マックスは「大型の獣に引きちぎられた可能性が高い」と鑑定した。
ホワイトウッズの周辺で掃討作戦を行うという話が入り、モースたちも現場へと向かった。
ブライト警視正が昔インドで経験したジャガーの脅威を話していると、俄かに現場が慌ただしくなる。
がざがざという音が藪の中から聞こえ、緊張が走るが、そこへ出てきたのは血まみれのフィリップだった。
そして、近くには獣の爪で引き裂かれて息絶えていたローレンスの姿が。
マックスは簡易の検死で「獣に割かれたか、かぎ状の刃物で殺されたのだろう」と言う。
もしや人間が獣のふりをして人殺しをしているのはないか、とモースたちは考えた。
第一発見者のフィリップに話を聞くが、今わの際に「マンイーター」と言い残してローレンスは亡くなったと言う。
その後、モース達はローレンスが死の直前に訪ねていたモートメーン家へ向かった。
主はローレンスの友人で、彼の研究にも出資していた。絶滅危惧種の繁殖を目的としており、ゆくゆくは所有する広大な公園をサファリパークにしようと考えていたが、周囲はそんなモートメーンの行動をあまりよくは思っていなかった。
モースは一人、モートメーンの屋敷に残り、事情を聞いて回った。
妹のジュリアに話を聞くと、「ローレンスは兄を利用していた」と証言する。
モートメーン家は呪われていると言い、自分の夫がハネムーンで死んだこと、自らの血がけがれているのだと言って泣いた。
さらに、モースは土地管理人のクレイブンにも話を聞いた。
彼曰く、昔公園で猛獣の子どもを飼育していたが、そのうちの一匹のジャガーがジョージーナが襲われてそのまま野生に帰したのだと言う。
モースは最後にジョージーナに話を聞いた。六年前、彼女はジャガーに襲われたが、一命をとりとめた。その後可愛がっていたジャガーは父親によって射殺されてしまった。そのことは今ではつらい思い出だと言う。
ローレンスの遺体のそばにホッジスが公園の管理で利用しているシャベルを見つけ、彼に再度事情を聞くことにしたサーズデイ。
彼の証言が二転三転することを怪しみ、サーズデイは彼がサンドラやヒョルトを襲ったのではないかと疑っていた。
サーズデイはモースを訪ねた。ホッジスが犯人だと思っているサーズデイにやんわり釘をさすモース。
モースは、アフリカの新興宗教が人々を生贄にして100人以上を虐殺しているという古い資料を見つけた。
その手法を真似して今回の犯人は犯行を重ねているのではないかとモースは考えを伝える。
翌日、シャーリーが調べたところによるとローレンスの研究所から「トラの分泌物」が無くなっていることが判明。
しかしそれは学術的価値はあっても高値で売れるようなものではないということがわかり、動機は不明のまま。
そこへ夜間学校のタンブルからモース宛てに電話が入り、モースは学校へと向かった。
タンブルは女子トイレからヒョルトの財布が見つかったと言い、それをモースに手渡した。その中には、教師のブライデンの番号が掛かれたメモが。
さっそく警察へと呼び出したサーズデイは二人の関係を再度問いただすが、ただお茶をしただけだと証言する。
「ヒョルトの前に雇われていたシッターが、ローレンスとヒョルトとの間に男女関係があると騒ぎ立ててトラブルになっていたと」
実際、二人は男女の関係になっていたとブライデンは言った。
ストレンジの調べでホッジスのアリバイが崩れた。サンドラの事件の時、彼が居たと言う施設が閉鎖されていたことが判明したのだ。
ホッジスはしらを切るが、サーズデイは激怒し殴り掛かる。そしてついにサンドラの件は自白した。
サーズデイはブライト警視正から大目玉を食らう。
一方で、ジョージーナを襲ったジャガーの世話係をしていたゴギンズという男の住所が判明する。
彼の住所に向かうと、そこはひどくぼろぼろの家だった。そしてその脇には、トラを飼育していた形跡が。
ヒョルトの服の切れ端も見つかり、ここでトラが被害者たちを食べていたのではないかと推測された。
ゴギンズの生活状況から、だれか支援者が居たのではないかとサーズデイとモースは考える。
モースはあることに気付いた。ローレンスが最後に言った言葉「マンイーター」は違う意味があるということに。
モースはサーズデイと共にモートメーン家を訪ねた。そして主のガイにその言葉の真意をぶつける。
「ローレンスはエクアドル人です。死に際に、母国語が出たんですよ。マンイーターと聞こえた言葉はマニータ。つまり、妹です」
ジョージーナから好意を寄せられていたローレンスだったが、その気持ちは迷惑だった。
しかしローレンスのことを諦めきれず、彼を付け回していた。ローレンスとヒョルトのことを騒ぎ立てていたのもジョージーナだった。
ジョージーナは、ローレンスを付け回し、ヒョルトとの関係や、ゴギンズがトラを飼っていて、それをローレンスが支援していることを知った。
トラを使って復讐しようと、トラの分泌物を盗み出し、ローレンスのハンカチに染み込ませたが、そのハンカチをヒョルトが使ってしまった。
そしてホワイトウッズの森の近くでホッジスに襲われそうになり、彼女は車を降りたが、分泌物の匂いを嗅ぎつけたトラに彼女は襲われてしまった。
分泌物を盗んだのがジョージーナだと気付いたローレンスが、モートメーン家を訪ねてきたと言う。ガイはそのことを信じられなかった。その後ローレンスはトラに襲われて死んでしまう。
ジョージーナはゴギンズの家の小屋に赤い毛糸でハンカチを括り付け、そのハンカチに分泌物を染み込ませて逃げ出したトラを再度捕獲しようとしていた。
それをガイに話していると、その話を聞いたクレイブンが庭に同じものがたくさん置いてあると言い出す。
庭に出ると、大量のハンカチが。ジョージーナがトラを呼ぼうとしていたのだ。
その頃、サーズデイは庭に居たジョージーナに声を掛け、連行しようとしていた。
モースとクレイブン、ガイが庭に出ると、まさにトラが庭の植え込みの中に入っていくのを目撃。
植え込みは迷路になっており、モースやクレイブン、ガイ、サーズデイがトラを追う。ブライト警視正たち応援も加わるが、クレイブンがトラに襲われた。
ガイの目の前にトラが現れる。しかし、ライフルが動かない。サーズデイが松明でトラを遠ざけるが、そのままモースの方へ。
襲われそうになったところを撃ち殺してくれたのは、ブライト警視正だった。
ジョージーナは、ローレンスへの想いが断ち切れずにいたが、それ以上に、自分を襲った獣を密かにゴギンズに飼わせていたことから糸が切れた。
自分が味わった恐怖と同じものを味わえばいいと、今回の犯行を思いついたのだった。
サーズデイはサンドラの見舞いをしていた。彼女は未だ目覚めぬまま。
「今まではジェイクスが俺を止めてくれていたが、我慢が出来なかった」
そういうサーズデイを励まそうとするモース。暗にジェイクスの代わりになってほしいと伝えるサーズデイだったが、
「僕は巡査部長の器じゃありません」と謙遜するモース。
それに対しサーズデイは言った「お前は警部の器だ」
そう言われ、すでに昇進願は出したところだと照れくさそうにモースは言った。
「……驚かせようと思って」
「じゃあ、飲みに行くか。自由な夜も、今日で終わりだから」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
冒頭部分はバッハのミサ曲ロ短調(BWV232 Agnusdei)からゆったりとスタートです。
途中でスラブ舞曲10番も流れましたね。モースの家でのシーンです。とても好きな曲です。
そしてストレンジが引っ越し祝いでくれたレコードは、まさかのドヴォルザーク交響曲9番「新世界」の編曲集wwちょっと笑いました。最新アレンジだそうです。多分純度の高いクラシックオタクのモースは驚いただろうなw
そして終盤で、サティの「グノシェンヌ」が流れていました。アルコンのコンタクトレンズのCMで流れていた曲ですね。生感覚レンズ、の奴です。
いろいろと伝わり切らないあらすじになってしまいましたね。
今回も二つの事件が絶妙に重なっていました。レイプ事件と、トラ事件ですね。
こまごまとまとめていきます。
ブライト警視正は若かりし頃インドで警官をしていたんですね。ジャガーが暴れる町に赴任していたそうです。
友人を喪いながらも、ジャガーを退治したようです。
それを嘘話だとクレイブンは嫌味ぽく言ってましたがね。その演出に何の意味があったのか、よく分かりません。
サーズデイは体調がよくなさそうですね。息子のサムはいい男です。母が家を留守にしているので父の世話をよくやってます。
近々、陸軍に入隊するそうです。あまり親子の会話があるわけではないですが、ちょこちょとやり取りをするほほえましい親子ですね。
サーズデイの体調不良は一体なんなのか明言されていないんですけど、心臓の近くで手の施しようがない、みたいなことを言ってるんですよね。ちょっと今後の展開が不安ですね。
ジェイクスがアメリカに行ってしまった前回。その枠に誰が収まるのかと思っていたら、ストレンジでした。昇進したんですね。
モースとの関係はどうなるんだろう?って思ってたんですけど、まさかそれが直接描かれているとは思いませんでしたね。
ストレンジとモースの距離感?がちょっとぎこちなくて。レコードをプレゼントしたり、ビールをおごったり。
最初に刑事になっていたのはモースだけど、ストレンジが追い越しちゃって、ストレンジが気にしているんですかね。
立場上の違いよりもまずは「俺たちは友達だよ」って言ってるストレンジ、ちょっと可愛かったなあ。
ストレンジは謎が多いですよね。そう言えば、消えた手帳?だったかな、おかしな秘密結社に入ったストレンジのことをモースは心配していたし。
昇進してちょっとキャラ変?したストレンジのことが、遠い存在に思えたのか、それとも気を遣われていると思ったのか。モースも、ストレンジの「友達だよ」発言には頷いていましたが……
サーズデイは、ジェイクスの後釜としてモースを頼りにしているんですね。
といいますか、サーズデイはモースとよく一緒にいますねえ。ジェイクスも、今回のストレンジも、一人捜査が多めです。まあモースもそうなんですけど。
どちらかと言うとサーズデイはモースとペアが多めだなあと。
最後の病院でのシーンもよかったです。
サンドラの見舞いに来ていたサーズデイの前にモースが現れます。
ホッジスに殴りかかってしまったことで、ブライト警視正から怒られてしまったサーズデイですが、それでもサンドラの仇を討ちたかったわけですね。自分の娘が同じ目に遭ったらと思うと、正義感が暴走しちゃったわけです。
そして、モースに昇格してほしいと思っていたサーズデイ。「お前は警部の器だ」って言っていましたが、どんな部分を見てそう思ったのでしょうかねえ。
サーズデイを驚かせようとして、こっそり昇進の申し込み?をしたモースも可愛いですね。
サンドラの仇を討ったサーズデイは、眠ったままの彼女に「いい夢を見て」と声を掛けます。
それを見て「なんかいいな~」って思ったんでしょうね。サーズデイはモースを呑みに誘うわけですが、「今日は何杯でも付き合います!」って言うモースも可愛いし、「今日がのんびりできる最後だ~」なんて(本当は奥さんいなくて寂しいのに)言っちゃうサーズデイ。
ほほえましい二人でした~。
で、ここまで書くのに5時間かかりましたww取りこぼさないように真剣に見ると、疲れる~長丁場~モースすごい(ーー;)
ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)
ランキング参加中♥優しさでぽちっと、よろしくお願いします_(:3 」∠)_


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