SUPERNATURAL S2E17【狼男】
2019年07月12日 公開
SPNシーズン2エピソード17【狼男】のあらすじ&最後までのネタバレです。
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幼きころに、この世のものではない者に母親を殺された
ディーンとサムのウィンチェスター兄弟
父の失踪、恋人の死などを乗り越え、たまに喧嘩しつつも
悪魔狩りをする兄弟のロードムービー的ドラマ
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カリフォルニアで弁護士のネートが何者かに惨殺される。
秘書のマディソンが彼の遺体の第一発見者だった。
刑事を装ってネートの遺体を見に行ったディーンとサムはその遺体の損傷具合に驚く。
腹部を開かれた遺体の心臓は無くなっていた。その状況からして狼男が今回の相手ではないかと推測する。
サム「満月になる週の夜、狙われるのは娼婦が多かった。今回は弁護士」
ディーン「やったな!」
サム「興奮するなよ」
ディーン「狩りの方法は分かっている、銀の弾をズドンだ」
秘書のマディソンに事情を訊きに行くと、ネートは恨みを買うような人間ではないが、自分の元彼であるカートが自分とネートの関係を疑って事務所に殴り込みに来たことがある、という。
彼女の証言をもとに、カートの住むマンションを訪問してみるが、怪しいものは見当たらない。
調べものをしているとベランダで不審な音がすることに気づいたディーンがそちらへと駆け寄る。
すると獣の爪痕が壁面に残されていた。
カートが狼男に間違いないと確信した二人。外で呻き声が聴こえ現場へ向かうと、警察官が襲われて息絶えていた。
このままではマディソンも危ないと、彼女の家へと向かった二人。
兄弟げんか&じゃんけんの末、サムがマディソンの護衛で残ることになった。気ままで愛嬌のあるマディソンにたじたじになりながらも、好意を寄せあう二人。
サム「君って頭がいいよね?なのにどうしてストーカー気質のカートと付き合ったの?」
マディソン「さあ・・付き合い始めたときはそういう性格だって知らなかったから。でもある出来事が私を変えたの」
サム「出来事って?」
マディソン「私、通り魔にあったの。それで、怖かったし落ち込んだけど、くよくよしてても始まらないと思って、気分を変えたの。真っ先に、カートと別れたわ」
サム「賢い選択だね」
ディーンは夜通しカートの家を張り込んでいた。すると、部屋からガラスの割れる音が聴こえ急いでそこへと向かう。
するとそこにはカートを襲うマディソンの姿があった。彼女には凶暴な爪と牙が生えていた。
ディーンを突き飛ばし、襲い掛かるマディソン。その腕を銀のナイフで切ると、彼女は苦しみながら部屋の外へと逃げ出す。
翌朝、気絶から目が覚めたディーンはサムに状況を報告する。銀のナイフで腕を切ったからマディソンの腕を確かめろ、と言われて確認すると、確かにそこには傷があった。
サムは彼女を部屋に監禁する。
ディーンと合流し、彼女をどうするかを話し合う二人。マディソンには狼女になっているときの記憶がないというが、それが演技なのか真実なのかもわからない二人。
彼女を救いたいサムは、殺す以外の方法を探そうと提案し、ディーンもそれをしぶしぶ受け入れる。
ジョンの手帳に残されていた「狼男に噛みつかれた者を救うには、噛みついた狼を殺せばおそらく大丈夫」という記載をとりあえず信じてみることにした二人。
彼女が通り魔に襲われたという話を聞いていたサムは、その通り魔が狼男ではないかと推測する。そしてマディソンの首元を見ると、歯形が残されていた。
娼婦ばかりを狙っているという狼男を探すため、娼婦街で待機していたディーン。サムはマディソンが狼に化けても逃げないように部屋に閉じ込める。
すると娼婦街に現れたのは、マディソンの隣人であるグレンだった。
これでもう大丈夫だと安心する一同。サムとマディソンは情熱的な一夜を過ごす。それを微笑ましく思うディーンであったが・・
翌朝、ディーンの元へサムが慌てた様子でやってくる。
ディーン「どうした?」
サム「化けた。また狼になって逃げていったんだ」
マディソンを探すことにした二人。ボビーに訊くと、噛んだ狼を殺してもマディソンを救うことはできないというのだ。
そして、救う確かな方法が何一つないと告げられる。
そこへマディソンから連絡がくる。狼になっている間に知らない街に来てしまっていたというのだ。
彼女を部屋に連れ戻した二人。打つ手がないことを正直に告げるディーン。
彼女は涙ながらに訴える。
マディソン「じゃあもう終わりね」
サム「だめだ、そんなこと言うな」
しかしマディソンは、銃を持ってサムに渡す。
マディソン「私は誰も殺したくないの。あなたのことも・・でも自分じゃ死ねない。だからサム、お願い・・」
サム「治す方法は必ず見つける。必ず救うから」
マディソン「もういいの、精いっぱいやってくれたわ。これしか方法しかない。あなたに殺されたい」
サム「できない」
マディソン「死にたくないわ・・でもこのまま、生きていたくないの。私を救って・・」
殺すことがどうしてもできないサムは、部屋を出て一人悩む。そこへディーンが来て、声を掛ける。
ディーン「サム、残念だが、これしか方法はない・・」
サム「兄貴はただしいよ、これしかないって」
ディーン「俺がやるよ」
サム「いいや、彼女は俺に頼んだんだ。やるよ」
ディーン「無理するな」
サム「大丈夫だ、・・ここに居て」
泣きながら彼女の元へと向かったサム。やりきれない思いにディーンもまた涙を流した。
そして少しの間のあとで、銃声が鳴り響いた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
涙出る話だった・・脚本の妙。
サムがディーンに「殺してくれ」と頼んだシーンと、見事な対比になっています。
ここで改めてディーンの気持ちを、サムも理解するんですね。その苦悩と葛藤を。
数日を共に過ごしただけの女性に対する情念でも、これだけ殺すことを躊躇うのだから、
20数年を家族として生きてきたサムを、ディーンがそんなあっさりと殺せるわけがないだろう・・その痛みをサムに刻み込むストーリー。
そしてもう一つはっきりと描かれている「悪魔=悪、取り付かれた人間≒悪」という構図。
マディソンはとても聡明で優しく、素晴らしい人間。それでも、引き剥がすことのできない悪魔の存在から、彼女を殺すほかなかった。
そのことが悔しくて涙する二人。そして悪魔に対する憎悪が一段と増すという・・う~ん素晴らしい流れ。
今回は黄色い目の悪魔退治からは本筋離れていましたが、二人の感情の機微が詳細に見て取れて面白かった。
ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)
ランキング参加中♥よろしくお願いします
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幼きころに、この世のものではない者に母親を殺された
ディーンとサムのウィンチェスター兄弟
父の失踪、恋人の死などを乗り越え、たまに喧嘩しつつも
悪魔狩りをする兄弟のロードムービー的ドラマ
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カリフォルニアで弁護士のネートが何者かに惨殺される。
秘書のマディソンが彼の遺体の第一発見者だった。
刑事を装ってネートの遺体を見に行ったディーンとサムはその遺体の損傷具合に驚く。
腹部を開かれた遺体の心臓は無くなっていた。その状況からして狼男が今回の相手ではないかと推測する。
サム「満月になる週の夜、狙われるのは娼婦が多かった。今回は弁護士」
ディーン「やったな!」
サム「興奮するなよ」
ディーン「狩りの方法は分かっている、銀の弾をズドンだ」
秘書のマディソンに事情を訊きに行くと、ネートは恨みを買うような人間ではないが、自分の元彼であるカートが自分とネートの関係を疑って事務所に殴り込みに来たことがある、という。
彼女の証言をもとに、カートの住むマンションを訪問してみるが、怪しいものは見当たらない。
調べものをしているとベランダで不審な音がすることに気づいたディーンがそちらへと駆け寄る。
すると獣の爪痕が壁面に残されていた。
カートが狼男に間違いないと確信した二人。外で呻き声が聴こえ現場へ向かうと、警察官が襲われて息絶えていた。
このままではマディソンも危ないと、彼女の家へと向かった二人。
兄弟げんか&じゃんけんの末、サムがマディソンの護衛で残ることになった。気ままで愛嬌のあるマディソンにたじたじになりながらも、好意を寄せあう二人。
サム「君って頭がいいよね?なのにどうしてストーカー気質のカートと付き合ったの?」
マディソン「さあ・・付き合い始めたときはそういう性格だって知らなかったから。でもある出来事が私を変えたの」
サム「出来事って?」
マディソン「私、通り魔にあったの。それで、怖かったし落ち込んだけど、くよくよしてても始まらないと思って、気分を変えたの。真っ先に、カートと別れたわ」
サム「賢い選択だね」
ディーンは夜通しカートの家を張り込んでいた。すると、部屋からガラスの割れる音が聴こえ急いでそこへと向かう。
するとそこにはカートを襲うマディソンの姿があった。彼女には凶暴な爪と牙が生えていた。
ディーンを突き飛ばし、襲い掛かるマディソン。その腕を銀のナイフで切ると、彼女は苦しみながら部屋の外へと逃げ出す。
翌朝、気絶から目が覚めたディーンはサムに状況を報告する。銀のナイフで腕を切ったからマディソンの腕を確かめろ、と言われて確認すると、確かにそこには傷があった。
サムは彼女を部屋に監禁する。
ディーンと合流し、彼女をどうするかを話し合う二人。マディソンには狼女になっているときの記憶がないというが、それが演技なのか真実なのかもわからない二人。
彼女を救いたいサムは、殺す以外の方法を探そうと提案し、ディーンもそれをしぶしぶ受け入れる。
ジョンの手帳に残されていた「狼男に噛みつかれた者を救うには、噛みついた狼を殺せばおそらく大丈夫」という記載をとりあえず信じてみることにした二人。
彼女が通り魔に襲われたという話を聞いていたサムは、その通り魔が狼男ではないかと推測する。そしてマディソンの首元を見ると、歯形が残されていた。
娼婦ばかりを狙っているという狼男を探すため、娼婦街で待機していたディーン。サムはマディソンが狼に化けても逃げないように部屋に閉じ込める。
すると娼婦街に現れたのは、マディソンの隣人であるグレンだった。
これでもう大丈夫だと安心する一同。サムとマディソンは情熱的な一夜を過ごす。それを微笑ましく思うディーンであったが・・
翌朝、ディーンの元へサムが慌てた様子でやってくる。
ディーン「どうした?」
サム「化けた。また狼になって逃げていったんだ」
マディソンを探すことにした二人。ボビーに訊くと、噛んだ狼を殺してもマディソンを救うことはできないというのだ。
そして、救う確かな方法が何一つないと告げられる。
そこへマディソンから連絡がくる。狼になっている間に知らない街に来てしまっていたというのだ。
彼女を部屋に連れ戻した二人。打つ手がないことを正直に告げるディーン。
彼女は涙ながらに訴える。
マディソン「じゃあもう終わりね」
サム「だめだ、そんなこと言うな」
しかしマディソンは、銃を持ってサムに渡す。
マディソン「私は誰も殺したくないの。あなたのことも・・でも自分じゃ死ねない。だからサム、お願い・・」
サム「治す方法は必ず見つける。必ず救うから」
マディソン「もういいの、精いっぱいやってくれたわ。これしか方法しかない。あなたに殺されたい」
サム「できない」
マディソン「死にたくないわ・・でもこのまま、生きていたくないの。私を救って・・」
殺すことがどうしてもできないサムは、部屋を出て一人悩む。そこへディーンが来て、声を掛ける。
ディーン「サム、残念だが、これしか方法はない・・」
サム「兄貴はただしいよ、これしかないって」
ディーン「俺がやるよ」
サム「いいや、彼女は俺に頼んだんだ。やるよ」
ディーン「無理するな」
サム「大丈夫だ、・・ここに居て」
泣きながら彼女の元へと向かったサム。やりきれない思いにディーンもまた涙を流した。
そして少しの間のあとで、銃声が鳴り響いた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
涙出る話だった・・脚本の妙。
サムがディーンに「殺してくれ」と頼んだシーンと、見事な対比になっています。
ここで改めてディーンの気持ちを、サムも理解するんですね。その苦悩と葛藤を。
数日を共に過ごしただけの女性に対する情念でも、これだけ殺すことを躊躇うのだから、
20数年を家族として生きてきたサムを、ディーンがそんなあっさりと殺せるわけがないだろう・・その痛みをサムに刻み込むストーリー。
そしてもう一つはっきりと描かれている「悪魔=悪、取り付かれた人間≒悪」という構図。
マディソンはとても聡明で優しく、素晴らしい人間。それでも、引き剥がすことのできない悪魔の存在から、彼女を殺すほかなかった。
そのことが悔しくて涙する二人。そして悪魔に対する憎悪が一段と増すという・・う~ん素晴らしい流れ。
今回は黄色い目の悪魔退治からは本筋離れていましたが、二人の感情の機微が詳細に見て取れて面白かった。
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