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刑事マードックの捜査ファイルS1E5【揺らぐ信仰】

シーズン1エピソード5【揺らぐ信仰】のあらすじ&最後までのネタバレです。

タイトルから薄々内容を察するほどには、ミステリードラマを見てきております、筆者です。

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結婚式の直前、教会で新郎の遺体が見つかる。被害者は地元の名家の次男ウェンデルだった。
彼は控室にある十字架で撲殺されていた。
懐中時計や財布が盗まれていることから物取りではないかとマードックは推理する。

司祭を務めるはずだった牧師に話を聞くと、ウェンデルと付添人のローレンスが口論していたと言う。
彼に話を聞くが「計略結婚に反対だった。金のための結婚の中止を迫った」と答える。
ウェンデルの兄トーマスにも事情を聞くと「弟は浪費家で、父親の遺産は結婚後にのみ渡すと遺言があった」と言う。
彼は物乞いが教会の近くに居たとも証言。警察はその物乞いを探すことに。

マードックは新婦のユーニスに会いに行く。彼女の友人であるデイジーも一緒に居た。
ユーニスを紹介したのは彼女だった。
愛のない計略結婚ではないのかと尋ねるが、ユーニスはそれを否定した。

オグデンの検死により、彼が男性と性交渉していたことが明らかになる。
マードックはローレンスがその恋人ではないかと疑い、口論を聞いていた牧師に再度聞き取りを行った。
牧師はウェンデルが同性愛で悩んでいたことを認めたが、相手は口にしなかった。

一番可能性の高いローレンスの家を訪ねたマードックだが、彼には若い妻と幼子が居た。
単刀直入に疑念をぶつけると「彼の性的嗜好は知っていたが相手は知らない。結婚を急ぎすぎていたから、反対しただけだ」と答えた。
その後、ユーニスにも話を聞いたが、彼女は式の直前、牧師とウェンデルが一緒に居たところを目撃していた。そして二人はキスをしていたと言う。
牧師に真偽を尋ねるが「同性愛は神の定めた罪だ」と言って一切を否定する。

マードックは同性愛者が集まるテニスクラブに顔を出す。そこでジェフリーという男と親しくなり、警察へと連行。
ブラッケンリードによる強引な取り調べにより、ローレンスや牧師が同性愛者であることを突き止める。さらにローレンスとウェンデルが恋仲だということも分かった。
ローレンスを訪ねたマードックだったが、彼は部屋で自殺していた。
妻のセシールは「彼の性的嗜好を理解した上で結婚しており、家族を愛してくれていた」と言う。
ウェンデルとの関係も良好で、殺すはずがないと断言する。

オグデンの検死によってローレンスは自殺だと断定される。
ブラッケンリードはローレンスがウェンデルを殺害後に自殺したと考えるがマードックはまだ他の線があるのではないかと考えていた。

教会の外で物乞いしていた老人が見つかり、連行される。
彼はウェンデルの持ち物を質に入れていた。しかし彼は「窓の外に投げ捨てられたものを拾っただけ」と言い、盗みを否定。
さらにウェンデルの兄トーマスの姿を見て「あの男が、窓の外に投げ捨てたんだ」と証言する。

トーマスに話を聞くが、ウェンデルの遺体を見たものの、殺害を否定。
弟の同性愛については家族皆が知っており、秘密が露見するのを避けるため、物取りに見せかけようと貴重品を投げ捨てたのだと認めた。

夜、一人で捜査状況を整理しているとオグデンがやってくる。
彼女に「今回の事件の動機」について尋ねると、彼女は「金か愛情か」と答えた。
ウェンデルが結婚した後も、彼との関係は継続できたはずだとマードックたちは考える。となると、ローレンスの動機は消える。
次に、遺産。ウェンデルの遺産はウェンデルの妻に行くことになる。そこに今回の根があるのではないかと推理した。

マードックはジェフリーに会いに行き、捜査協力を頼んだ。
ローレンスを自殺に追い込んだマードックたちを快く思わないジェフリーだったが、マードックの謝罪を受け入れ、協力することに。
ローレンスはウェンデルが結婚を急いでいることを心配していた。交際を始めてすぐに結婚の話が出てきたことを怪しんでいたと言う。

マードックはユーニスの友人デイジーを警察に呼んで話を聞いた。
二人は教会で知り合ったと言い、トーマスが弟の嫁探しをしていたことから、ユーニスを紹介したらしい。
彼女にユーニスの過去について尋ねるが、返答はあやふやだった。
マードックはウェンデルの遺産を狙ったユーニスの犯行ではないかと疑った。

マードックはユーニスが過去に働いていたと言うナイアガラへ向かった。
雇い主のシュライヤー夫人に話を聞くと、彼女は両親を亡くし、天涯孤独の身で、半年前に滝に身投げして自殺したと言う。
ユーニスの写真を見せると、その女性はユーニスの友人であるブリジットだと言う。
彼女はユーニスが亡くなった時もそばに居たらしく、さらにはトーマスの恋人で、つい最近トロントへ引っ越した、と答えた。

マードックはトロントへ戻り、ユーニスに会いに行く。
するとそこには、以前と見違えるほど派手な装いのユーニスが居た。彼女に「本当はブリジットだろう?」と尋ねると、彼女は観念して、それを認めた。
彼女は手配中の詐欺師であり、トーマスと計画を練り、ウェンデルの遺産を狙った。そしてユーニスに成りすまして、ウェンデルに近づいた。
彼と結婚後に、自殺に見せかけて殺そうと計画していたが、結婚式の中止をウェンデルが言い出して、カッとなったトーマスがウェンデルを殺害。
計画は破綻してしまったと認めた。

トーマスとブリジットは逮捕されるが、マードックは腑に落ちない点があった。
それは、今回の事件が「起こるべくして起きたもの」ではなかったという事。
ウェンデルもローレンスも、死なずに済んだのではないか。信仰が人々を救えていないのではないかと疑念を抱いてしまう。

マードックは神父に告解しに向かった。
救いを求めたが、神父は今一度、神へ祈るようにとマードックに告げるだけだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


うーん。いつも(?)どの(?)ドラマでも、この手の話は出るモノなのですね。
同性愛=罪、からの、殺人や自殺などの悲劇。よくあるテーマなのでしょうか。
私自身、そういう性的嗜好の友人知人が相当数居るので抵抗も特にないのですが。むしろ、(性別に関係なく)他人を好きになることができるなんて、凄いなとさえ思っている方です。
まあ、この時代的にも、宗教的にも禁忌なんですよね。

ただ、驚いたのは「偽装結婚」を承知の上でやっているという点。たしか「ミニチュア作家」では、偽装結婚も受け入れられていなかったような(新婦側に)……
ローレンスの妻セシールの言葉が分かりやすかったです。
「結婚によって、夫は安心を得た。私は家族を得た」
たしかにその通りだなと。セシールのことを心底愛していなかったとしても、ローレンスは家族を愛していたから、それはそれで悪いわけではなかったのでは?セシールは幸せだったのではと思います。

そして、マードックも悩みます。

オグデンが「同性同士で発情することは動物の世界ではあり得る。人間だって同じ。もしそれが禁じられるのだとすれば、神はなぜ人間に『欲望』を与えたの?こんな結果(自殺)を神は望んでいない」とマードックに問います。
確かにその通りで、マードックはさらに心を痛めます。

この話の興味深いところは、ウェンデルを殺害したトーマスは弟の同性愛について特に嫌悪をしていた感じがないところでした。
弟の遺産には興味があったので、いつかは殺そうと目論んでいたようですが……
母親は息子の性的嗜好を隠すために結婚を急いでいたのでしょうが。

最後の最後、マードックの胸中を察すると、うーん。牧師のシドニーも、神職を諦めた刑事ハサウェイも同じことで悩んでいたよなあ。
「神の言葉は本当に人を救っているのか」
マードックは「神が目指していた世界は、こうかのか」と問いかけていますが、神父は「まだ道半ばだ」的な返答をしています。解釈は無限大じゃないか!

ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)



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ちゃんこい
Posted byちゃんこい

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